多忙。
学校は行かなきゃだし
友達とは遊ばなきゃだし
彼氏もいるしな。
でも彼はバーテンだから
生活が真逆で
全然会えなかったけど、
それはそれで別に良かった。
自分から好きになってないからかな?
あまり気にならなかったな。
電話は毎日してたけど。
彼も彼で『彼女はご法度』の世界だから
付き合ってる事も秘密だった。
こんな状態だからか
また傷付きたくなかったからか
あまり好きにならないようにしてたのかも。
学校も3年生になると
国家試験の為にテストも頻回になったし
実習もラストスパートで
とにかく忙しかった。
友達とはファミレスのドリンクバー長時間コースで
実習のレポート書いたり
テスト勉強したり
忙しいなりにつるんでいた。
この時に
『養護施設』
『保護施設』
の実習もあった。
赤ちゃんから中学生まで
いっぱいの子供がいた。
『親御さんが色々な事情を抱えているから
一時的に預かっている形です』
との事。
この頃は世間でも『虐待』って言葉もなくて
何かピンと来なかった。
今だったら想像出来ない事もないが。
「事情って何ですか?」
と聞いた覚えがある。
「金銭的に困難な場合もあるし、極端な話しだとヤクザさんの子供もいます。子供さんを保護するためです。」
そ、そ、そうなんですね…。
ひぇー。
そうだよね、子供は親の事情全然関係ないしね。
子供は本当に無邪気で、
ホールでは遊び相手。
赤ちゃんから保育園くらいまでの子達。
小学生や中学生は学校だったんだね。
遊びは良かったんだけど、
一番大変なのは『食事の時間』。
長テーブルに食事を並べるんだけど
なんてったって、1~6歳くらいまでが一緒に食事だから
落とした、こぼした、
落とした、こぼした、
もうあっち行ったりこっち行ったり
てんやわんや。
食べ終わると
テーブルも床も
ぐっちゃぐちゃ…。
靴下で歩きたくないくらいひどい。
その後始末をして
またホールで遊んで
昼寝の時間は寝かしつけて
中には
「おしっこー!」
の子もいるからトイレ連れてって。
起きたらまた布団を整えて
また恐怖の『おやつの時間』。
またぐっちゃぐちゃ…。
また後始末…。
それで16時で実習終了、帰宅に30分。
これが、×3週間。
くったくただった。
帰ってからうたた寝しちゃって
彼氏の電話に出れなくて
「何で電話に出なかったの?電話したのに。何してたの?遊びに行ってたの?」
寝てたんだよ、疲れて。
「仕事入ったら電話出来ないから、俺が電話した時はちゃんと出てよ。」
へいへい。
あー、うざっ…。
普通なら、
「ゴメンねっ。」
ってなる所かも知れないが
正直、どうでもいい。
束縛!?心配!?愛されてる!?
じゃなくて
もうめんどくさっ。
しか思わなかったな。