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16/12/5

青春再放送 1-4

Image by Olia Gozha

4/4


久々のキャバクラ。

まずは何かしら喋らなければ。

『赤いマフラーの話」

中高と自意識過剰に気づかず、思いつきで動いてた俺。初めて恋に落ちた。

恋に落ちるという事は正常な判断が全くできない。悩んだ末にこの気持ちを伝えるには、クリスマスプレゼントしかない。中学最後のクリスマス。大好きな淳ちゃんは、英語科のある高校ヘ。

2人は同じ8丁目から、別の世界へ。


この気持ちを伝えるには、マフラーを編むしかない。今と違ってネットもない時代。作り方さえ分からない。

なのでクラスメートの手芸クラブの子に作り方を教わる。只時間がない。

家でも、学校でも空いてる時間に編み編み。その結果、赤いマフラーを編んでいるのが周囲の事実に。

だが、そんな事は気にならない。気持ちを込めて1編みずつ編んでいく。


その努力のかいもあって、クリスマス会にはなんとか完成。

勇気を振り絞って彼女に、マフラーを渡す。彼女は去り際に『ありがとう』の一言。


淳ちゃんは、僕の友達の宝満君が好きな事を知っていた。何1つ勝てる気はしないし、自分の気持ちを伝える術をもっていなかった、だからマフラーから気持ちが伝わると信じていた。


もちろん伝わる訳がなく、2人の間には微妙な距離を残し、卒業式を迎えた。


俺には1つだけ大きな変化があった。

赤いマフラーを贈る痛い奴だと、学校中に知れ渡り、よく知らない奴らからもイジラレるようになり。

友達からは『あのマフラー、犬のジョンが巻いてたよ』と言われ続け、それが事実になり。初恋は終わった。


それから時間はたち、お酒を飲めるようになってから数年後、たまたま地元に帰った俺は、友達に飲みに誘われた。


そこにはサプライズゲストで、淳ちゃんがいた。変わらず凛として可愛かった。

飲み会も進み解散。帰り際に彼女がそっと耳打ちした。『あのマフラー、今でももってるよ』


彼女の後ろ姿を見つめ、全く処理できない感情をもて余し、これが青春なのかと。いつまでも彼女の後ろ姿を見送った。


この話をキャバ嬢相手にした。

反応は、なんか切ないけどいい話から、その女ズルイよ等々。


時間は過ぎる。店をでた後になんで俺はこんな話をしたのだろう。手には領収書のみ残り、連絡先はゲットできず。


少し肌寒い夜の街で『あ〜青いリバイバル』


結果、誕生日だったメガネ嬢は、友達の彼氏だった。


青春再放送。


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