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16/11/25

国際結婚と子どもの日本語教育

Image by Olia Gozha



【子どもには日本語を話すようになってもらいたい。】




国際結婚のご家庭では一番に考えることだと思います。




そのためには何ができるのか?



とりあえず思いつくことは、


常に日本語で話す。

日本に頻繁に帰省する。

日本語でたくさん遊ぶ。(本、DVD,Youtube etc)

日本人のお友達を作る。

日本語の家庭教師をつける。

ベネッセの教材で楽しく学んでもらう。


などでしょうか。




子どもたちが成人し、日本語能力試験の1級にも合格した今、



一番大切だったことは別のことじゃないかと感じています。




それは、、、



【周りにいるフランス人を

日本ファンにする!】





パートナーはお子様が日本語を学ぶことに異論はないとは思います。


でもそのご両親は?


ご親戚はいかがでしょうか?


学校のお友達は?


学校の先生は?




もしご近所や学校で「アジア人だ~」と指をさされるような経験をしてしまった場合、お子様はアジア人であることを隠そうとするかもしれません。




フランスでお弁当を持っていく場合、


お子様はおむすびを持っていきたいでしょうか?


お箸は?



「日本のお弁当は見られるし、いちいち説明するのが面倒だから嫌だ。」


「みんなと同じサンドイッチにして。」


「おむすびは恥ずかしいからやめて欲しい。」


ということはないでしょうか。




それらはもしかしたら



日本人であることを隠したがっているサインかもしれません。






「日本人であることが恥ずかしい」





たとえ無意識でもお子様がそう思っているのなら、


家庭での日本語にも消極的になってしまいます。



・・・・・・・・・・・・・・


うちの子どもたちはは現地校の校長先生のおかげで、アジア人だと指を刺される前に先手を打つことができました。



何をしたかというと、、、



小学校全クラスに

日本文化を発信


しました。




折り紙

お習字

日本語での挨拶

日本の歌を合唱

日本の小学校の様子を紹介

地震についてのお話(高学年)

弓道デモンストレーション

日本昔話




日本人留学生、日本好きのフランス人、合わせて7-8人が、


5日間毎日小学校に行き、


各クラスを訪問して日本を体験してもらいました。





質問タイムを設けると、みんな一斉に手を挙げます。


休み時間になってからも質問攻めでした。





毎日日本を紹介しましたので、


フランス人の子どもたちも


毎晩両親に日本のことを話していたはずです。





身体も声もクタクタになった5日間でしたが、


終わった後の反応がものすごくよかったです。




子どもたちは、私を遠くからでも見つけて挨拶をしてくれるようになりました。



ご両親からも、


「子どもが生き生きして日本のことを話してくれた。私もとても嬉しい。本当にありがとう」


と何度言われたことでしょう。




うちの2人も学校でしばらくは質問攻めだったようです。


「折り紙やって~!」


「教えて~!」


「私の名前を日本語で書いて~!」


「日本の小学校ってどんな感じ~?」



そして、


わが家に遊びに来たいフランスのお友達が


ドーーーーンと増えました。


お誕生日会にも毎回20人。


(^_^;)




・・・・・・・・・・・・・・



この経験なくして我が家の子どもたちの日本語教育は成り立たなかったと思っています。



この経験があったからこそ、子どもたちは


安心して


日本語や日本文化に取り組むことができた



と確信しています。




日本語を学ぶには、本や教材などの【道具】も大切だとは思いますが、



その前に、



時々は




お子様が心から安心して取り組める環境ができているかどうかに目を向けてみるのもいいかと思います。




お読みいただきありがとうございます。


私の経験がどなたかのお役に立てば幸いです。

m(_ _)m


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