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16/11/17

【おしゃべりな胎児21 ~もう、いいでしょ~】子宮と胎児が教えてくれたちょっぴり不思議でおもしろい妊娠と出産のおはなし

Image by Olia Gozha


◆第二十一話◆ ~もう、いいでしょ~



「俺、今まで子供が嫌いって言ってたの嘘だったかも。俺、子供好きだわ。」

「えぇ〜〜〜〜〜っっ!!?」



それまでずっと子供が苦手と言い続けていた夫が突然言い出した言葉に

臨月の私はここで破水しちゃうんじゃないか!というほど驚いたのです。




夫は付き合う前から子供が嫌いで「子供は欲しくない」と公言していて

私と結婚したことをきっかけに「子供はいてもいいかも」と言うようになっただけでも

大きな前進だと思っていました。



ところがペルたんを妊娠してからというもの

私がペルたんとおしゃべりしたという話を毎日面白そうに聞き

お腹に手を当てて楽しそうに声をかけ

反応があれば喜び

ニコニコと産まれた後の話をしたり




彼の変化は感じていたのです。が・・・




まさか自分から「子供が好きだ」という言葉が出てくるとは思っていませんでした。


正確には子供が好きというよりは「ペルたんが好き」という意味だったようですが

夫も自分で言ったそのセリフに衝撃を受けていたようでした。


ペルたん誕生の直前にして、夫の中でもどこか

子供を受け入れるということが準備できてきたのかもしれません。




その日の夜

眠る直前に横になった状態でペルたんを感じつつ…


「ねぇペルたん、今日のパパにはびっくりしたね。子供好きなんだって!」

胎児(ペルたん)「あたりまえじゃん。ペルたんのパパなんだから。」

「前にペルたんが『パパは化けるよ』って言ってたじゃない?それって今のこと?」

胎児(ペルたん)「もっとだよ。パパはもっとばけるんだよ。」

「そうなんだ~!よくわからないけど、楽しみだなぁ♪」

胎児(ペルたん)「うふふ」

「もしかして、パパにああ言わせたのもペルたんが仕組んだの?」

胎児(ペルたん)「うふふふふ、まぁいいじゃない。」

「ペルたんは早く出たそうだったのにいっぱい待ってくれたね。おかげで産前の仕事もひと段落したし今日は助産院に入院グッズも持って行けたし徐々にママの心の準備もできてきてるし・・・」

胎児(ペルたん)「うん。そうだね。だから・・・」











胎児(ペルたん)「もう、いいでしょ。」





そう、そう言われた途端・・・




ボコンッッッッ!!!!!!!






スゴい音がして今までで一番の蹴りのような痛みが走りました。

この衝撃。



破水したのです。







自分でもまるでできすぎた作り話のようだと思いました。


最後の方は半分夢の中だったので時間差はあったかもしれません。

でもこの胎児とのおしゃべりの流れからの破水。

ホントに本当なんです。





陣痛もこの後すぐにやってきて

まさにペルたんにスイッチを押されたという表現がぴったりだったのです。








ここからはペルたんの快進撃!?

お産はお産で、ものすごく喜怒哀楽を感じる大きな経験でした。




——


実は事前にペルたんに、いつ産まれるかカレンダー見ながら聞いてみたんですね。

(胎動で教えてくれることもあるって聞いたので)

そうしたら反応のあった日が3日くらいありました。



候補日A→正産期に入ったばかりで心の準備ができてないよ〜

候補日B→うん、それくらいなら良いかも

候補日C→予定日ギリギリの日程で、これ以上お腹が大きくなったら腰がやばいかも



そうペルたんに相談していたら

いま思えば、一番ベストな候補日Bを選んできてくれたのです。




ちょうどその日の検診で

「破水から始まった場合はどうしたら良いんですか?」とか

「ベッドに防水シーツ敷いといた方が良いですかね?」とか聞いて


その日から防水シーツを敷いて、さらには腰にバスタオルまで巻いて寝るという万全な受け入れ態勢。

しかもこの日助産院に大量の入院グッズを前もって置かせてもらって

いつでもほぼ手ぶらで行けますよ。という状態。



まさに現実的な面でも私の準備ができるのを待って(むしろ用意させて!?)

万端な状態でやってきたペルたんなのでした。

なんて親思いの子なんでしょう。


自分で体験しといてなんですが、、本当にこんなことあるんですね^^;



胎児は生まれてくる日を決めてくると言われていますが

場合によってはママの相談にも乗ってくれるのかもしれません。


希望がある場合は、前もって相談してみると良いかもしれませんよ。


——


※一番下の【読んで良かった!】ボタンまで押していただけると、ペルたんとともに小躍りして喜びます♡

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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。

よろしければプロローグからお読みくださいませ◆

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