◆第十九話◆ ～うまれてからも一緒だよ～

あと2日で正産期（早産にはならない時期）に突入しようかという夜。

こうしてお腹の中でグニグニ動く感覚ももうすぐ終わりかと思うと

お腹の胎児とおしゃべりする時間がなくなるのかと思うとやっぱりちょっと寂しい。

これまたセンチメンタルな気分に浸っていました。

臨月に入ってからはしょっちゅうこんなだったものだから

ペルたんに寂しがり屋だとバレるのでしょう^^;

予定日が近づくにつれてどんどんハッキリと感じるようになっていったペルたんの意思。

もうすぐペルたんとのおしゃべりも終わりかと思うと

今のうちに少しでも話しておきたい！と思うようになりました。

私「ねぇペルたん。ペルたんとママは妊娠中結構お話してたよね？」

胎児(ペルたん)「うんそうだね！」

私「結局のところこの胎話ってなんだったのかなぁ？」

胎児(ペルたん)「ママどうしたの急に^^;なんだったかといわれても・・・」

私「あ、そうだよね、返答に困るよね^^;」

胎児(ペルたん)「でもペルたんはうれしかったよ。ママがペルたんをいっぱい感じてくれて。おはなししてくれて。」

私「そっか嬉しかったかぁ！ペルたんが嬉しかったと言ってくれたら私はそれだけで嬉しいよ。」

胎児(ペルたん)「・・・ママ。うまれてからもいっしょだよ。」

私「え！？」

胎児(ペルたん)「赤ちゃんになっても（うまれても）、ペルたんを感じておはなしできるんだよ。こんどはペルたんの姿がみえるんだよ。いつもそばにいるんだよ。おなじだよ。」

今のうちに聞きたいことを聞かなきゃ！と思ったからか

なんだか妊娠期間の総まとめみたいなことを聞いてしまいました。

でもこの時のペルたんとのおしゃべりで

分かっていたはずのことを改めて思い出させてもらいました。

産まれたら、赤ちゃんはしゃべれないから話せないってことじゃない。

産まれてからは実際に姿が見える。

直接触れられて体温も感じられる。匂いも嗅げる。

もっともっとペルたんを直に感じてあげられるんだ。

カラダは離れても、妊娠中と同じ。

そしてそれ以上に密接な関係になっていくのでしょうね。

初めての出産まであとわずか。

ドキドキ、ワクワクのカウントダウンです。

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妊娠中に胎児とコミュニケーションをとっていると

産後の赤ちゃんのノンバーバル（非言語）サインに気付きやすくなるという話があります。

これを書いたのは妊娠中でしたが

まとめている現在、間もなく産後1年になろうとしています。

本当に、本当にペルたんの言う通り。

赤ちゃんに意識を向けて、話しかけて、何を伝えたいのかを感じる。
妊娠中でも、産後でも、一緒なんですね。

胎児だから特別ということではなく

赤ちゃんにならないとわからないということでもなく

みんな、同じ。

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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。

よろしければプロローグからお読みくださいませ◆