スペインのクリスマスはクリスマスじゃなくって…?
1月6日
いつもどおり練習から帰ってきたらテレサ母さんに
テレサ母さん「今日はTijarafeの町に出るわよ!」
僕「え?なんで?」
テレサ母さん「今日はとーっても楽しいことがあるのよ!」
ペドロ「そうさ!ショウは知らないだろうけどね!」
テレサ母さん「コラ!」
そんなこんなで夕方のTijarafeの町に出て来ました。
すると…
チームメイト「おー!ショウじゃん!」
僕「あー!ガブリ!今日は何があるの?」
ガブリ「今日はdía de Reyesだぜ?」
僕「día de Reyes…?なんか聞いたことあるな…?あー!なるほど!東方の三賢者の日か!今日なんだ!」
ガブリ「そういやそこら辺にハビとかもいるぜ?」
ハビ「お、ショウだ!」
アローン「あ、ホントだ!」
これ以外にもたくさんいたのですが
割愛!(ごめんなさい、これ以上増やせない…)
東方の三賢者とは…
キリスト様が産まれたのはクリスマスですよね。
だからカトリックではクリスマスも祝います。
ですが、プレゼントの慣習はクリスマスにはありません。
カトリックではキリストが産まれたことを祝って東の方から三賢者が3つのプレゼントをキリストの元へ持って訪れます。
その3つの内容は忘れてしまったのですが、とりあえず持ってきます。
そしてキリストの元へ着いた日も祝うのです。
それが1月6日だと言うわけです。
この日に多くの子供達はプレゼントをもらうということになっています。
適当な説明で申し訳ございません。
そんなこんなでチームメイトと一緒に話していたら突然…
僕「あれ?アローンどこ行ったの?」
ガブリ「知らないよ?トイレかな?」
ハビ「それとも公民館じゃない?行ってみれば?」
ガブリ「あぁ、行ってみるといいかもね!」
僕「な、なんで?」
ガブリ「いいから行ってみな!面白いと思うから!」
ということで、急遽公民館の方に一人で行くことになりました…。
すると…

なんだこの山車を細長くして洋風に彩ったものは!
何やら怪しいので中に入ってみると…
アローン「お!ショウじゃん!」
僕「あ、アローン!って何してんの?」

アローン「イベントの準備だよ!そうだ!ちょうどいい。お前もやってみるか?」
僕「え、あ、いや。他の人達外にいるし。母さん外にいるし。」
アローン「そんなこと言わずに〜。多分大丈夫だぜ!」
着付けをしてた人「誰の家の子?」
アローン「テレサの所に来ている子だよ!」
着付けをしてた人「あ、じゃあ後で伝えておくから着ちゃいなさいよ!」
僕「え、いいんですか?」
着付けをしてた人「ちょうど一人風邪ひいちゃって衣装残っているのよ!調度良かったわ!」
というわけで早速着せられました。

後ほど、日本の親にはドラえもんと言われ次の年の年賀状に使われた写真です。
アローン「あはは!すごく似合うじゃねーか!」
僕「そうかなぁ…」
アローン「さぁ、行くぞ!」
僕「おれどこらへんにいればいいの?」
アローン「前の方に入ればいいんじゃないか?」
僕「わかった!」
こういうわけで白いメガネをかけたドラえもんは東方の三賢者に仕える弟子となりました。
テレサ母さん「あー!ショウだ!」
ペドロ「ホントだ!ショウがいるぞ!」
ハビ「あいつ結局混じっちゃったなwww」
東方の三賢者が練り歩いている間、周りに仕えている弟子たちはお菓子を巻きながら前を歩きます。
お菓子=子どもたちへのお恵らしいです。
他の地域ではその投げたお菓子を投げ返してくるクレイジーな子どもたちが居たみたいですが、こちらではそんなことはありませんでした。
その後、中央の広場まで行き東方の三賢者のお恵みタイム。
散々お菓子を巻いているのですが、Tijarafeに住んでいる小学生1人1人に投げたら危ないお菓子(大きなチョコレート等)を手渡しで渡していきます。
これは主に三賢者さんのお仕事なので弟子たちは周りで立っているだけ。でもかなり歩いていた後だったので眠くてふらついていていました。
一人ひとりにお菓子を渡し終わった後、そのまま練り歩いてまた公民館の前へ戻りました。
アローン「ショウ!意外と様になってたじゃないか!」
僕「そうかな?でも楽しかったよ!」
アローン「そういえば、食事出るらしいからさっさと着替えて行こうぜ!」
僕「お!本当?」
期待に胸をふくらませて行きましたが…
すでにないやんけー!
あれ?ピザこんだけしかないの?
ピンチョスとかもこれだけしかないの?
着付けしてくれた人「ごめんね。後で来ると思うから待ってて…。」
僕「あ、ホントですか?」
ペドロ「ねぇーママー。」
テレサ母さん「なんだい。ペドロ。」
ペドロ「僕もう腹いっぱいだから家帰ってプレゼント欲しい!」
ちょっと待てやペドロ!
テレサ母さん「何言っているの!ショウは今来たばかりでしょ!」
ペドロ「でも、もうこんなに遅いんだよ〜。早く帰りたい。それにショウだって疲れてるでしょ?」
僕「ま、まぁ…」
ペドロ「だろ?早く帰ってプレゼントもらって寝たほうがいいよ〜。」
ペドロがこのモードに入ると非常にめんどくさかった。
僕「母さん。僕もかなり疲れたし明日もあるみたいだからもう帰ってもいいよ。」
テレサ母さん「そうかい?ならいいけれど…」
ペドロ「わーい!」
覚えてろよペドロ!(別に何をするというわけではありませんが)
そんなこんなで家にたどり着いたら何やら始まったのがプレゼントタイム!
東方の三賢者さんからこんな贈り物が届いたよ〜。と母さんが渡してくれます。
何が欲しいとか要望出してなかったけれど何をくれるんだろう…
(元々が無欲過ぎてあれ)
テレサ母さん「ショウ!おいで!」
僕「はいはい。」
テレサ母さん「あなたへはこれよ。使ってね!」
僕「!!!」
なんと!
今までサッカーの練習に行くために家のバスタオルを持って行っていたことを知っていた母さんがバスタオルをプレゼントしてくれました!
しかも当時1部だったTenerifeのチームのロゴが入ったバスタオルを!
これは使いやすいし思い出に残りやすいので非常にうれしかったです!
未だに自宅で使用されております。
そんなこんなで年末年始も駆け抜けて、普段よりも少し暖かい冬(実は昼間は半ズボンでOK)を過ごしながらサッカーに明け暮れていました。
次に待ち受けている祭りがどんなものかとも知らずに…