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16/10/16

ウツで10代のうちに人生を壊され、道路に寝そべり、線路に寝そべり、もう二度と夢を見ないと決意したウツ男が、あることを意識するだけで 「180度変わった」と言われるまで成長したハイジャンプストーリー part3 ~家族全員ぶん殴ってやる~

Image by Olia Gozha

僕は親が大嫌いでした。



周りから見たら普通の親だったかもしれません。

ただ、僕には合わない親でした。



お父さんは頑固で無口で古い考えしか

持っていませんでした。


自分が英語を話せるからといって

子供にも教えようとして

小学5年生の頃からNHKの基礎英語を強制的に聞かせ、

夜には自分のところに復習に来させる習慣を義務付けしていました。




僕は最初は喜んでやっていましたが

大きくなるにつれ

強制が嫌で仕方ありませんでした。




酒癖も悪く小さい頃はよく蹴られたりもしました。




お母さんは呑気で天然で

愛情が建前なのか本当なのかどうか分からない人でした。




僕には兄と弟がいましたが

僕は真ん中なのでたぶん兄弟と比べると

愛情が薄かったんだと思います。




これは両親ともそうだったと思います。





小さい頃から僕はよく我慢する子でした。



自分の言いたいことも我慢して

兄弟に譲るのが当たり前でした。




普通なら家族の団欒である食卓も

お母さんがただ独り言のように話すだけ。





僕は食卓はいつも笑いがあり、

なんでも話せるような和気あいあいとした

そんな絵に描いたような家族が良かったんです。






いつからか家にいることがストレスになりました。




唯一自分の部屋が一番居心地よかったですが、

家族5人もいるのにも関わらず

家の部屋数がリビングも含めて

5つしかありませんでした。



なので一階の和室にはお母さんが、

2階の3部屋の内1部屋をお父さんの書斎、

残りの2部屋を兄弟3人で分ける

ということになっていました。




自動的に僕と弟がいつも同じ部屋でした。




家は家でも一人になれる空間は

ありませんでした。





自分の部屋のドアを背に何度も泣いたことがあります。



リビングからテレビを観て笑う両親の笑い声が聞こえると

「なんで俺はこんなに苦しんでるのにお前らは笑ってるんだ」

と思っていました。






いつか絶対全員ぶん殴ってやる




僕はいつしかこう、心に決めていました。





なにより僕が嫌だったのは

変わろうとしない両親でした。




今の親の姿で満足している親が嫌でした。





こんなにも苦しんでいる自分がいるのにそれに気付かず

いつも通りに接していればいいと

思っているように僕には見えました。






親には感謝の「か」の字すら感じず

むしろ恨んでるときでさえありました。








家にいても我慢、学校に行っても我慢。




気付いたらそんな生活を送っていました。




唯一の支えはバスケでした。


バスケの時間が一番好きでした。









ですが、心の中では本当は親を求めていたんです。






だからお母さんの前で崩れながら

大泣きしたんだと思います。






まったく親と話さなくても、

激しい反抗期でも、

どれだけ恨んでいても、

本当は親を求めていました。





それは自分でも分かっていました。




つづく。

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