「ツンデレの意味を知る」
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20歳の頃、
風俗店に異動になった当初、
付き合っていた彼女がいました。
名前は「マイコ」
出会いは友達の紹介。
仕事はキャバクラ。
夜の仕事同士なので話しも合いすぐに仲良くなりました。
マイコは自分の借りてる家を解約して
僕の家に転がり込んできました。
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(σ・∀・)
夜の仕事の恋愛事情を解説しよう!
お互い朝まで仕事だと会う時間が限られてしまうので
夜業同士付き合うとすぐに同棲するパターンが多いのだ!
朝ごはんをファミレスで食べて(晩御飯としてね)
カーテンを閉めて寝るのだ!
では続き行ってみよ〜
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マイコは最初のうちは特に普通?というか
むしろおとなしい感じだったんですが、
徐々に”悪女”のような本性が…。
マイコが転がり込んで来てしばらくたったある日。
突然マイコが
「家が狭い!」
と言いだしました。
(まぁ、そりゃ僕が1人で住んでたわけですから、
2人に増えたら狭くもなりますわね
┐(´д`)┌ヤレヤレ)
するとマイコは
勝手に、賃貸マンションを見つけてきて
すぐにここに引っ越そう!と。
(もちろんすべての費用は僕が払う事に。
まあ、家が広いのはいい事なんで、
それはよしとしました。)
引っ越しは無事に終わったのですが、
同棲生活が始まってからも
マイコは家賃も光熱費も一切払おうとしません。
(も、もちろん惚れた女を養うのは
男として当然と思っていましたから、
それもよしとしました。)
だがしかし。
マイコは、掃除も、洗濯も、一切やらなけりゃ
ご飯も一切作らない!!!
(交代制ですらなく一切やらないという)
いくら好きでもサスガにこれは許せませんでした。
ヽ(`Д´)ノプンプン
ある休日。
僕は家の洗濯をして彼女の下着も干してました。
そこにマイコが帰ってきました。
彼女は干した洗濯物を見るなり
僕に怒鳴りかかってきました。
ワガママイコ
「チョット!!下着のどこ挟んで干してんのよ!!
そんなとこ挟んだら跡が着くじゃんか!!
ちゃんとタグを挟んで干してよね!!馬鹿じゃないっの!!」
リュウ坂口
「!!うるせーよ!!!
じゃあ自分で洗濯しろボケ!!
一切なんもやんないから俺がやってんのに
なんで文句言われなきゃならねーんだよ!!」
・・・と、こんな感じで僕が怒鳴ると…彼女はなんと!
3日間だけ心を入れ替えて、洗濯に掃除、
そしてご飯まで作ってくれるのでした。
そして元に戻ったあとは、
マイコ何もしなくなる
↓
僕がたまにブチ切れる
↓
マイコ改心
↓
72時間経過
↓
マイコ何もしなくなる
のパターンを繰り返す日々でした。
(まあ、後半はもう慣れてきて、
なんか家事が好きになってきてたけど
┐(´д`)┌ヤレヤレ)
こんなわがまま全開のマイコ。
誕生日、クリスマス、ホワイトデーの
プレゼントはすべて
ブランドの鞄、指輪、アクセサリー
じゃないと嫌だというし、買わなきゃ買わないで、ショップ店内や
人混みや街中でもブチ切れて大騒ぎするし…
だからもうしかたなく買っていました。
(当時いくら使ったことやら。)
(;´д`)トホホ…
(補足しよう!
正直、当時のマイコは歌舞伎町では、
ちょっと名前が知れていたキャバ嬢で、
月の給料は70〜80万ぐらい毎月もらってたんですよ。
当時の僕なんか足元にも及ばない給料ですよ!
まったく自分で買え!って感じですた。
しかも当時の僕には何もくれないんですよ!!
バレンタインの日に、はい、と食いかけのポッキーをもらい、
それをだしにホワイトデーにシャネルの指輪を買わされたとか、
そんな記憶しかなねえっす…(汗)ハイでは続き行ってみよ〜)
と、そんなマイコとの生活でしたが
【僕が折れれば喧嘩はしない。】
この理論を当時の僕が確立させたことで
交際はとても楽になり、実はマイコとはかなり長続きしました。
ここまでだとマイコは単なるワガママ女ですが、
このマイコは、実は僕にとって今もこれからも忘れる事のない
僕にとって1番うれしいプレゼントをくれたんです…
マイコと付き合っている当時、
会社の会長から「独立して自分で何かをやってみるか」
と言われ、お水ビジネス全般の会社を任される事に。
マイコにその事を伝えると
「あっそう」
ただそれだけでした。
それを伝えた日からなぜか
彼女の帰りは遅くなり、
家に帰って来ない日もあり…
(・・?
僕も警察から許可がでるまでの間、
四方八方と飛び回っていてすれ違いが続いていました。
ようやく警察から営業許可がおりて
営業開始だ!となりますが
新規の会社なので最初は仕事がありません。
さぁどうしようか。
(+_+)
・・・と思っていたのですが、
なんとマイコが
会社の立ち上げを助けてくれました。
マイコは、毎日キャバの出勤前、
毎日のように、僕の会社にスーパーSクラスの
キャバクラ、風俗、AV希望の女の子を
10人以上連れて来てくれたのです。
(マイコは夜のつながりが広かったらしく
僕が会社を立ち上げると伝えた日からいろいろ動き回って
人脈を駆使し、女の娘を集めてくれてたようです)
彼女が連れてきてくれた女の子達のおかげで、
営業開始と同時に会社は安定軌道にのり、
順調に滑り出すことが出来たのです。
( ´∀`)b アリガタヤ!
・・と、マイコが紹介してくれた女の子達
のおかげで初っ端から忙しい会社の
残業を終えて帰宅したある日。
彼女は先にイビキをかきながら
寝ていました。
ふと、テーブルに目をやると紙袋がありました。
その紙袋の上にはマジックで伝言が。
『ついでだからこれもやる』
リュウ坂口
「?」
何が入っているのか見てみると、そこには
“商売繁盛”と書かれた某有名神社のお守りと、
会社の壁に貼るお札の2つのお守りが。
(僕の状況をちゃんとわかっていて
応援してくれてたんだ・・・)
いつもわがままで悪魔みたいな女なのに、
影で僕の為に色々と動いていてくれたことが
本当に嬉しくてなぜか涙がでました。
(;ω`)
次の朝、
起きてきたマイコに、ありがとう、と伝えると…
マイコ
「は??なんの話し??
・・・・・・まあ赤字出ないように頑張れよ〜〜〜〜
じゃあお先に〜〜〜〜」
少し恥ずかしそうにさっさと
仕事に行ってしまいました。
僕はその時「ツンデレ」という言葉の意味を学習したのです。
〜〜〜〜〜
マイコとはそのご彼女が海外に行くことになり別れてしまいましたが僕はその時の“商売繁盛”のお守りを大切にしています。
お守りって本当は神社に返さないと良くないんですよね?
でもこれは返しません。
これはもうお守りじゃなくって
ピンチの僕をいつも応援してくれる
大切な思い出のカケラだからです。
ー終わりー
リュウ坂口@40代元お水店長