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16/10/5

自己破産で蒸発したパパと12年ぶりに再会

Image by Olia Gozha

「おはよう昨日電話なんやった?」

「親父が会いに来てん。笑」

「え!!?笑」

2016年6月4日


僕はいつも深夜0時頃に就寝するけどあの日の僕は夜の9時頃には就寝


なぜかこんな大事な時に携帯の電池切れしていて、ぐっすり寝ていました。


次の朝、兄から電話が5件ぐらい来ていて、


なんだこれは?

何かトラブル?


そして、謎のラインのグループが作られていました。


兄、僕、藤井さん


藤井??

誰それ?笑


とりあえず兄に電話をしてみると。。。。


こんな経緯を話してくれました。



一昨日の夜、仲の良いバーのマスターから

一本の電話があったとのこと


“今大丈夫??突然だけれども”


“森ちゃんのお父さんと名乗る人が広島から来ている”


“手紙を渡してくれと頼まれた”


“でも、せっかく広島から来てくれてるし

森ちゃんが来るかも知れないから電話した”


“今から来ないか??”


そんな内容でした。


“本当にごめん。今から行く”

私はそう答えました。


私の父と母は12年前に離婚しています。


普通に離婚して音信不通だったら良かったのですが


私の父は

“浪費”と“浮気”

が原因で自己破産しています。


それが原因で離婚しました。


当時の父は狂っていました。


私たち子供のことや母のことは一切考えれず

お金もあんまりないのに高級車に乗ったり

愛人に貢いだり。w


そんな父が私達に会いに。

なぜ??突然??


近況を知っている知人もいない。

なぜ??僕の行っている店を??

そりゃ混乱しますよ(笑)


私の頭の中には12年前の父しかいません。


だから、お金の話をしに来たのかと思いました。


話にならなければ、すぐ帰ろう…

そう思ってバーの扉を開けました。


目があった瞬間。

僕は全てを悟りました。


むちゃくちゃ緊張した顔で席に座っている父。

老けて、痩せて、苦労したのがひと目で分かる顔つき。

身なりもちゃんとして、泣きそうな顔してます。


そこには12年前の父はいませんでした。

二人の席を用意してもらって話します。


父は泣きながら謝っていました。

父はむちゃくちゃ怖かったんだと思います。


僕がどんな反応をするか分からない。

恨まれているかも知れない。

本当に勇気を出して僕に会いに来たと思います。


僕は父に恨みとかなんにもありません。

ただただ会えて一緒の時間を過ごせただけで

本当に幸せだと思いました。


ところで、なぜこの店にたどり着いたのか??


“フェイスブックをずっと、毎日見ていた”

“ある時、このバーの記事を見た”

“最初は会いに来るかすごく迷った。

でも、動画でも言ってたように行動しなければ

何も始まらないと思って勇気を出して来た。”

“You Tubeの動画も全て見ている”

“だから近況は全部わかっている”


実はフェイスブックにこのバーの記事を上げた事がありました。

それを父は見てくれていたのです。

“この仕事をしていて本当に良かった”

心の底からそう思いました。

サラリーマンのままじゃ情報発信はしていません。(僕たちは同じ時期に脱サラして独立)

独立したからこそ、この仕事を選んだからこそ

父と再開できたのです!


フェイスブックとか近況報告する必要もないぐらい

見てくれてます(笑)


本当に最高ですね!!

人生ってやつは何が起こるかわからない!

何か俺ってむちゃくちゃ幸せな気がします!


オヤジにも

弟にも

母にも

彼女にも

バーのマスターにも

僕に相談してくれるお客様にも

師匠にも

友達にも

いろんな人に感謝の気持ちが止まりません!

本当にみんな

“ありがとうございます!!”


最後に僕の一番のファンでいてくれる父へ

“オヤジ見てますか?絶対見てると思うけど(笑)

昨日と一昨日はありがとう。むっちゃ楽しかった!

今度は広島行くか、大阪かどっちでもいいから

また飯食いましょう。僕の彼女と一緒でもいいですね!

俺のオヤジはオヤジだけです。

幸せになったオヤジを見て僕も嬉しいです。

手紙まだ読んでないので夜読みます!


この次の日、僕と兄と父とご飯を食べたに行き


父の謝罪から昔話などいろいろと話していました。


こんな話を友人などにするとお父さんのことを恨んでいないの?


ってよく聞かれることがあります。


思春期の頃は、自分の家庭が友人達と少し違っているのに気がついて

両親を恨んでいたことは正直ありましたが


大学にも行けて、留学にも行けて


商社でも働け、はたまた独立して


自分のやりたいことができているので、僕は幸せです。


生まれてこれたのは両親のおかげですので


全く恨みなどはなく、感謝しかない


これからは12年間の空白を埋めようと思います。

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