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16/9/30

やがて秋。

Image by Olia Gozha

朝、犬の散歩に出かけると、どこからともなく金木犀の香りが秋の風に乗ってついてくる。どこからかなと木々の間を覗き見ると、廃墟となった古家の庭にいっぱい花を咲かせていたり、垣根や畑の茂みの中から、今、満開よとばかり咲き誇っているのである。

 

雨続きの日々からやっとつかの間の太陽の光をぬって、伊豆高原の美術館へ出かけてみた。ピカソやシャガールの絵画を鑑賞。この辺は結構小さな美術館が多いのだが、入館料が高い。パリの通りがかりの小さな美術館でさえ、ちょっとカフェに立ち寄る感じで、いい絵画に出合うことがある。私は出先で美術館に立ち寄ることが多く、いつも美術館割引チケットをケースのなかに入れて持ち歩いている。今回のように本物の絵に巡り合えた時は、なにかとっても得したようなそんな気にもなってくる。

 

この時期は東京フォーラムでジャズフェスティバルが開催されている。時間があるときは毎年のぞきに出かけていくのだが、今年はそれもしていない。CDでHank Jonesのピアノをガンガンかけたりしてみる。

さて、宇佐美の生活にもなれ、静かなリズムのなかで生活を楽しんでいる。そんな中、先日から気にしていた陶芸をいよいよ始めた。第一作がぐい飲み。ろくろを回し、なかなか整わない形に苦労しながら、それでも、3時間くらいかけて、やっと出来上がり。数日かけて2回目には釉薬をぬる。そんなところまでできたのだが、さて、次回、どんなぐい飲みが完成しているのやら。楽しみがひとつ。宇佐美の箱に入れておこう。

 

畑には、種を蒔いた小松菜と春菊が密集して這い出してきた。新芽を摘んで間引きしている。ブロッコリーも苗を買ってきて植えてみた。かなり大きくなってきた。雑草ははさみでカットしている。一生懸命やらないことが楽しみの一つと思い、この方法にした。庭先の雑草の中から水仙がいっぱい芽をだしていた。秋の終わるころに一遍に咲きだすのだろう。これから本格的な色づく秋がやってくる。

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