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13/5/7

スペインに留学すると言ってとある離島に1年間住んだ話 帰るまで

Image by Olia Gozha

すべての終わり

さてさて色々とあった留学生活。

実はこのストーリーの線上にうまく載せることのできなかった可笑しな話もまだまだあるのですが、とりあえず終わりに向かいます。(最初から書けって話なんだが)

人生の大きな転換期とも言えるサッカーの試合が終わった後、僕はすぐにTenerifeに飛びました。

そうです。留学生の集まりです。

途中でも数回あったのですが、なんとなく馴染めているような感じで特にこれという物を覚えていなかったので端折っていました。


まぁ最後にはいろいろなサプライズというものがつきものでしてね。

それがまた人生で後悔するものであったりもするわけです。


突然の…

今回はもう学校がまともにないということで2,3日連続でした。

内容的には留学を振り返ってどうだったのか。とかそういうような感じです。

番外編1,2の方で書いてあるような淡い恋心(?)もあったりしたのはしたのですが、言葉に出したことはありません。あくまでも留学生の集まりの中では。

…でもLa Palmaの友達にはこぼしていたようなこぼしていないような(別に知らないからいいかと思っていました)

ところがどっこい、今回はなんとうちのペドロとヴァレンもご同行です。まぁ留学生と一緒に過ごすというのは楽しいですが、最後の回だけなぜかお金を出してくれるという太っ腹なことをやってくれます。余計なお世話だったかもしれないですけれど。

まぁ誰が言ったとか言わなかったとかわかりませんが、個人的にはとても動揺したことがありました。

それは、みんな分かれて留学の感想文を書いていた時です。

後ろから例のあの子が…

アンナ「ショウ! Te quiero mucho!(好きだよ!)」

とか言うもんでそんな耐性がない僕は焦りまくりました。とっさに返した言葉が

「Que va!(冗談言うなよ!)」

この時点でもう負け決定でした。

今頃になって思うのですが、こんなチキンだからいろいろな意味でダメなのだと思います(意味深)

お別れじゃなくて

そんなこんなでヘタレな自分に余計傷つきながら今後の人生の身の振り方を考えていました。丁度AO入試の準備もはじめておりSkypeとかで勉強していたりはしたのですが…。

最後の2週間はホントに自分の留学生活をボンゴを叩きながら思い出していました。

もう懸命にサッカーをすることができなくなる今後も考えて、少し気分が落ちてたりしたらボンゴを叩いて忘れようとしました。

2週間後、僕は島を旅立ちました。ドナトお父さんに見送られて。

でもAdiosとは決して言いませんでした。Hasta pronto(近いうちに)とだけ言い残して。

まぁ近いうちにといっておきながら帰るまで3年を要しましたが。

さてさて、長かったお話も…としたいところだったのですが、実はマドリードに就いてからがまた一騒動ありました。

パスポートがない!?

さてはて。Tenerifeで留学生仲間と合流してマドリードへ到着してしばらく空港で待つことになりました。

相変わらず、マドリードの強行スケジュールはなんともならないみたいで今回も朝の5時出発とか言われましたが、一日中起きていれば心配ない。

その空港で他の地域に行っていた留学生とも合流しました。

彼らはマジョルカ島(最初に間違えた島)に行っていて、バルセロナの支部の状況もよく知っていました。

そんな彼らに僕が日本人だということを伝えると…


留学生「そういえば、うちの支部の日本人がパスポートがどうたらこうたらとか言っていたなぁ…」

とか言い始めました。

一体何事かと聞いてみると、どうやらパスポートをなくしてしまい、バルセロナの日本領事館で緊急再発行して遅れてくるらしいということ。

なにをやっているんだろうか。



後ほど合流した彼に理由を聞いてみると


パスポートなくした彼「いやー。なんかね。前日に準備してたらパスポートがない!ってことに気がついたのよ。どうやら船便で全部送っちゃったみたいでさ!アハハハ。」

船便でパスポート送っちゃったら意味無いじゃん!


ドタバタだったけれど


まぁそんなこんなで、スペインから出る前にも朝食を取っていたらコーヒーカップを落としてしまい、破片をアーケード街に飛び散らかせたりしましたが、みんなとお別れの段階なりました。


留学生の中で一番仲が良く、最後に冗談でも好きだよ!と言ってくれたアンナとハグした時になんとも言えない気持ちになったことを今でも思い出します。

もう二度とあんな風に感じることはないのかもしれません。

そういう意味では後悔が残る最後でしたが、自分の人生の上ではとても重要な留学でした。


長い長いお話でしたが、最後までお付き合いしていただいてありがとうございました。タイトル的には若干奇をてらうものになっていましたが、ご期待に添えたかどうかはわかりません。

気が向いたらこぼれ話として、La Palmaでの一日とか昨夏に帰郷した際に起こった出来事や、それぞれのその後を書きたいと思います。

それでは…

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Image by Jukka Aalho

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