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13/5/6

スペインに留学すると言ってとある離島に1年間住んだ話 正月後から大騒ぎのイースター

Image by Olia Gozha

学校での生活


正月が終わったあとは普段通り、サッカーばかりし続ける毎日。

スペイン語はそれなりに上達してきて、やっと物理化学の先生が言っていることを書き取る。そして理解する段階までになっていました。


まぁ数学と物理化学は一回日本でもやっているからわかって当たり前なのだが。


テストに関しても数学はクラスでトップ(再試が10人中6人)。物理化学に関しては10人中2人しか基準をクリアしていないクラスの中でどうにか2人の方に入っていました。

ちなみに、基準点は10点中5点です。



どれだけみんな取れないんだよ

(5.5とか微妙な数だった俺はなんとも言えないけど)

余談なのですがスペインの学校のテスト(他のところはどうか知りませんが)は制限時間はないです。

だから、テストが次の時間まで長引いてもテスト課目の先生が口添えしておいてくれるので決して欠席になったりはしません(多分)。

僕はそれを有意義に使い、物理化学のテストを3時間位ぶっ続けでやり続けました。

ええ、もちろん2時間ぶっちしましたよ。Ciencia(地学)とFilosofía(哲学)でしたが。

この頃になってくるともう絶対に成績が取れない課目がわかってきます。

僕は圧倒的に言語能力が不足していたのでLengua(スペイン語)とFilosofía(哲学)、そして物質や地質名が覚えられないのでCiencia(地学)がヤバイということが分かりました。

スペインで進級する最低条件で落とせる課目は2課目



あれ?俺実は留年危機じゃん?

まぁいいや。日本でも赤点スレスレで補講をすり抜けてきた人間だから。


そんなこんなでとりあえず出来る課目で成績を取る方針になっていました。


なんだこのクレイジーさは

そんなこんなで2月くらいのイースター休み。

みんな一斉に休み出すし、サッカーの日程的にもなんでここだけないんだろうと思っていたらイースター休みはきっちり取るみたいです。

さて、一体この週間は何するんだろうと思っていた僕なのですが、ある日テレサ母さんにこう言われました。


テレサ母さん「明日は、indianosだから準備しないといけないわね!」

Indianos???

なんだそれは?

詳しく聞いてみるとこれはLa Palmaで一番大きいお祭りらしい。あとは見てのお楽しみということでした。

次の日


テレサ母さん「ショウ!今日はIndianosよ!これを着てね!それからコンタクトレンズじゃなくて眼鏡じゃなきゃダメよ!絶対に!」


と渡されたのは真っ白の服とズボン

ペドロもヴァレンも真っ白の服を着てワイワイ騒いでいます。



そんなこんなで、La Palmaの中心地につくと既にこんなかんじになっていました。


真っ白な人に、真っ白になってしまった観光客。


いったい何が起こっている?


どこもかしこも真っ白け。

そして人々は手にボトル状の物を持ち粉を振りまきながら大騒ぎ。

この時点で何を振りまいているのか全くわかりません。

でもものすごい勢いで撒き散らかされていきます。


挙げ句の果てにはトラックまで登場。



いや、トラックは粉をまき散らしているのではないのです。

トラックからはあくまでも粉が入っているボトルをたくさんぶん投げるか、麦わら帽子をたくさんぶん投げるかしかしていません。

粉を撒いている犯人は多分こいつです。


挙げ句の果てには粉を撒く大砲まで出て来ました。


一体何をやっているのだろうか。



おそらくお祭り的に一番近いもので言うと、バレンシアのトマト祭りでしょう。あれも本来の目的はなんだかわからないのですが(おそらく豊作祈願なのでしょうが)、トマトを投げ合って楽しみます。が、こちらはトマトが粉になった祭だと理解したほうが早いです。

ちなみに粉の正体はベビーパウダーでした。(途中でお金出して買ったらそうでした)

粉をぶっかけ合うこんなクレイジーな祭りには何の意味があるのでしょう?


Indianoの簡単な由来

昔々。このLa Palma島にキューバからの移民隊がたどり着きました。彼らはおそらく奴隷制度から解放されるために新たな地を目指していたのでしょう。

この新しい地に着いたキューバ人は喜びました

「やった!俺らは自由の身だ!これからは自由に振る舞えるんだ!」

「でも、この土地で権力を握るためにはどうすればいいんだ?」

「そうだ!白人になっちまえばいいんだ!」

(途中の流れはおそらくこうではないのですが、白人になっちまえばいいんだの件は合っています。)

そういうわけでキューバからの移民たちは白い粉を浴びまくって白人になろうと思いました。

そんなキューバ人が着いた日を記念日として今でもこの祭りは開催されているみたいです。


何でしょう。

この風が吹けば桶屋が儲かると同じような考え方!

でもこれが今でも続いているというのは大切なお祭りだからでしょうね。

うん…。





でもね…

屋外駐車場が特設遊園地になっているのに、特設トイレが置いていないのはなんでなのでしょう?




トイレよりも遊びが大事なのですよね。そうですよね。




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