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13/5/3

スペインに留学すると言ってとある離島に1年間住んだ話 学校が始まる

Image by Olia Gozha

知り合いばかり?

さてはて、1周間が曲がりなりにも過ぎて生活に慣れてきた頃。



とうとう学校が始まりました!


とても小さな学校の中で友達できるかなぁ… と不安と期待を胸にバスに乗って行きました。


学校


チームメイト「お、チョー!(みんなショウじゃなくてチョーとかになることもある)」

「あ、あれ?君は…?」

チームメイト「アローンだよ!お前どこのクラスだよ?俺は4eso(高校1年相当)だよ!チョーは?」

「だからチョーじゃないって。俺どこかわからないんだけれども…」

チームメイト「おー!ショイトじゃん!(イトというあだ名もある様な国なので組み合わせられることも多々ありました)クラスどこよ?覚えてる?ハビだよ?」

アローン「クラスがわからないみたいだから探してあげよう!」

「あ、ありがとう…!」

なんとなんと、先に入ったサッカークラブのお陰で助けてくれる人がたくさんいたのです。

更に地元クラブに入った日本人として話題になっていたのか、下の学年からも既に知られている状態に。


いやー、 サッカーって恐ろしいツールですね!

学校では知らない人からチョーとかショイトとか話かけられるったらありゃしない。

まぁアジア系の人があまりいない地域でもあったので顔的にも目立ったのでしょうが。(白い眼鏡をしてたということもあるかもしれぬが)


そうこうしているうちに…

アローン「チョー!ここだってよ!俺達より一つ上じゃん!」

「あ、ここなのか。ありがとう!」

ハビ「俺と同じクラスなのか!よろしく。」

「うん!」

僕が入ったクラスは1Bachillerato(高校2年相当)でした。

みんな違って…?

クラスに入ってみるとやはり女の子が多い?

チームメイトも2人いてどうにかなりそうだと思っていたのだが…。


先生「☆※★☹☆※★☹☆※★☹☆※★☹」

「????」

ごめんなさい。先生何言っているかわかりませんでした。


ハビ「大丈夫?」

「ごめん。わからない。ノート見せて…。」

ハビ「はいどうぞ。」

「??????」


頼りのチームメイトのノートは筆記体と独特の文字で全く読めない!



「ごめん。読めないです…。」

クラスメイト「私のを見せてあげるよ!」

「ありがとう!!」

そんなこんなで助けてもらっていたのですが…

見せてもらっていたクラスメイトは左利き…

僕は右利きなのでなかなか見ることが出来ない!

そして書き写したとしても意味がわからない!

あぁ…どうなるんだろう学校生活。

日本じゃ考えられない!


そんなこんなで始まった学校生活でしたが、日本では考えられないこともたくさん起こりました。


ガイダンスの次の日

今日は哲学(Filosofía)の授業があるんだー、と思って教室で待っていたら…


クラスメイト「先生まだいないから今日はないよー!」

え?なんだって?

先生がまだいないだって????

いつ授業始まるんだよ!


「これはどうすればいいの?」

ハビ「とりあえず遊びに行こうぜ!」

「え、いいの?」

ハビ「先生居ないんだったら授業やらないじゃん?遊ばないと損だよ?」

「わかった!」

というわけで学校に行って1ヶ月は授業をまともにやった覚えはありませんwww


先生が最後まで決まらなかったのはFilosofíaとDibujo technicoの2つ。


最初の1ヶ月のこの時間は外で遊ぶか友達と一緒に御飯を食べていました。


言語の壁

さてさて、他の授業はいろいろと始まるのですが問題は授業の形態。

日本だと大体説明とかは教科書とかに書いてあり、そこに線とかひいたりすることが出来るのですが…


先生「はい、こっから書いて〜。」

「え、何?」

クラスメイト「この授業先生がいうことを聞いて書き写すのよ。後で移させてあげるね。」

「…ありがとう。」

初っ端から全開でオールスペイン語

物理化学、数学は特にその傾向があり最後まで大変でした…。

(数学は数字だけ見ればなんとなくわかるのと、物理化学は高校でやっていたのでなんとか成績は取れました)

そして書き写したものは読めるはずがない…。

テストの日程も口頭で言われたりすると何が何だか分からない。



それでもやっぱり学校で唯一のアジア系だと目立つ。そして地元のクラブにいるという強みもあり学校のほとんどの人に顔は認知され、更に良く話しかけられました。

その度にいろいろなことを聞いて助けられながら学校生活を過ごしました。



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