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16/8/19

競争から逃げるヤツは、信用しない。

Image by Olia Gozha

競争から逃げるヤツは、信用しない。


 選挙や世論調査や周囲の人たちの意見を聞くと、日本で左翼的な考えを支持する人は「2割」という数字が出る。私は、左翼でも右翼でもノンポリでも、それが人々を幸福にするのなら、どんな考えでも歓迎する。


 キリスト教でも、イスラム教でも何でも構わない。それが、多くの人の暮らしをより良いものにするのなら、歓迎する。


 最近は、テレビをつけるとオリンピックの話ばかりだ。金メダル、銀メダルという報道ばかりだ。ひたむきに頑張る選手たちの、高度な技術や身体能力には驚かされるし、感動させられる。


 そこには、左翼も右翼もない。キリスト教でも、イスラム教でも構わない。多くの人たちが熱狂して観戦している。


「バド高松ペア」の画像検索結果


 私は、塾講師として


「受験も同じシステムであるべきだ」


 と、信じている。それは、多くの人と共有できる価値観だと思う。


 ところが、ここ「いなべ市」では、左翼の人たちが教育現場を牛耳っている。強制的に「班」を組ませて、“助け合い”教育を押し進める。夏休みも、日曜も、祭日も関係なく、強制的にクラブ活動を行う。


 その一方で、教育格差はけしからんという主義なので、偏差値や学力順位は本人にさえ告げない。競争を徹底的に排除しようとする努力の“成果”がみのり、昨年(2015年)三重県最大だった三進連という業者テストが倒産した。


 これで、地元の中学生は校内順位も、広域での順位も、何も分からないまま志望校の受験をせざるをえなくなった。塾では混乱が広がっているが、教師は業者テストを廃業に追い込んで勝利宣言なのであろう。


 これは、「多くの人を幸福にしている」のだろうか?疑問だ。


 三重県は、日本一「日教組」の組織率が高い。100%という異常状態だ。それに加えて公務員という安全な立場だ。そんな上から目線で、廃業に追い込まれた業者テストの三進連の従業員たち。生活は、どうなったのだろうか。


 家族もいただろうに。進学の夢を諦めた子もいたかもしれない。これでいいのだろうか。


「エイスウ」の画像検索結果


 エイスウという大規模塾が、三進連にとってかわろうと私たちのような小さな個人塾にDMを送ってきて「塾生を受験させてほしい」と宣伝攻勢をかけている。しかし、受験者は全中学生の1割にも満たない。


 これでは、合否判定など出来るわけがない。


 さて、そもそも「競争」を否定する左翼の考え方に同調する保護者や生徒がどれくらいいるのだろうか?


 これは、冒頭に書かせてもらったように「2割」だろうと思われる。大きく外れていないはずだ。2割の人の意見に、8割の人が従わなくてはならない三重県の現状は民主主義に反するのだけれど、50年経っても何も変わらない。


 資本主義と社会主義の論議は学者に任せておいて、毎日の生活に目を向けたい。中学三年生は、夏休みが明けると三者面談で受験校を決めなければならない。


 願書を出す学校は、去年までは三進連のデータがあったが今年はない。校内順位も教師が隠蔽する。さて、この状況でどうやって自分の受験校を決めたらいいのだろう。







 それで、私の塾では独自のコンピューターによる判定を行っている。偏差値も順位も全て本人に知らせる。過去問をやりまくって、その正解率から四日市高校、桑名高校、川越高校、桑名西高校、いなべ総合などのランキング付けも行っている。


 たぶん、教師が聞いたら眉を吊り上げて怒り狂うのだろう。しかし、塾生の子も保護者も歓迎してくれている。事実、30年間赤字になったことはない。常に黒字できた。支持されているはずだ。


 人生は戦いの連続だ。どうしても、ライバルを倒さないと生き残れない。負けたままでは、子どもたちを養えない。何がなんでも、勝ちにいく必要がある。手段など選んでいるヒマがない。


 自然淘汰されて、良い商品だけが生き残っていると思うから、私たちは店頭の商品を買う。社会主義の中国や北朝鮮の商品は信用できない。倒産がない。競争がない。そんな国では、手抜き商品、毒入り商品も流通してしまう。


 私は、競争から逃げだすヤツは信用しないことにしている。


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