◆第十七話◆ 〜焦ってるのはだぁれ?~
おしゃべりな胎児ペルたんとのちょっぴり不思議でおもしろおかしい共同生活を積み重ね
ついに臨月に突入しました。
臨月に入ったとは言っても
助産院での分娩が可能な正産期(37週~41週)に入るのはその翌週から
それよりも1日でも早くなると「早産」に分類されるので病院での出産になります。
胎内記憶の研究では
赤ちゃんは自分の産まれてくれるところも産まれ方も自分で決めてくるといいます。
だからどうなっても赤ちゃんの選んだこと。
そんな話を聞いていたのでてっきりペルたんもここ!って決めているのかと思い
妊娠初期の頃に聞いてみると
胎児(ペルたん)「ペルたんはどこでも良いんだ。でもママが助産院で産んでみたいんでしょ。なら付き合ってあげても良いよ。」
こんな風に言われました。
本人こだわりない場合もあるみたい。
そんな訳で助産院での出産を希望していた私にとって
正産期前の一週間はその週を乗り切れるかどうかで出産場所が決まるというドキドキな期間でした。
ペルたんは早くからやや早産傾向があると言われていたからなおのこと緊張してしまいます。
その週のある日
低気圧の影響か、妙にお腹の張りや痛みが気になってなかなか寝付けない夜がありました。
もしやもう出たがっているのか!?と
ドキドキしながらいつものようにペルたんに話しかけてみると・・・
私「ペルたん、ま~だだよ~!少なくとも後1週間はお腹の中にいてね~。焦らなくていいからね。」
胎児(ペルたん)「ペルたんは焦ってないよ。焦ってるのはママでしょ。」
私「え!?」
胎児(ペルたん)「ペルたんはゆっくり産まれる準備をしているだけなんだから。ママが焦らなくていいんだよ。」
私「そそそ、そっか。もしかして焦らないでねって言い聞かせてたのはペルたんにじゃなくて私自身にだったのかなぁ。」
胎児(ペルたん)「最近ママはいっつも「待ってね〜」「待ってね〜」って言ってるんだもん。」
私「ママの気持ちが焦ってるのお見通しだったのね(汗)」
起こることは全て受け入れる。
早産で病院搬送になろうが、帝王切開になろうが、助産院で自然分娩になろうが
きっと最終的にペルたんが選ぶことだからどれでも良い。
と頭では思ってるつもりでも
やっぱりどうなるか分からないというのは不安になったり気持ちが焦ったりもしちゃうんです。
なんだかこの時のペルたんはいつものやんちゃな感じとはまた違っていて
まるで宇宙の中に浮かんでいるようなイメージで
妙に落ち着いて私を諭してくれている感じでした。
ママが焦らなくても胎児は胎児で
自分のペースで産まれる準備をしてくれているみたいです。
ペルたんとの対話で少し落ち着き
その後子宮さんと久々にコンタクトをとってみたら
妊娠期間をもうすぐ満了しようとしているからか、ものすごく頼りがいのあるエネルギーになってました。
私「あと少し、ペルたんが早く出てこないように守ってくれる?」
子宮の声「あたぼーよ!!!まかしときな!!」
え?
江戸っ子???
この時期の子宮は元の大きさの1000倍くらいになっているらしいです。
そうなるとキャラも変わってくるのかしら・・・
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生まれてくる日も
生まれてくる場所も
全部赤ちゃんが決めてくる
そういうと、赤ちゃんが全ての決定権を持っているのかと思ってしまいそうになりますが
そうではないのです。
こだわりのある赤ちゃんもいるし
どちらでもいいと、こだわりのない赤ちゃんもいるし
ママと相談して決めてくれる赤ちゃんもいるし
あえてママの希望とは反対を選ぶ赤ちゃんもいる
どのパターンであっても
きっとママや赤ちゃんがその時必要なことに気づいたり体験するために
起こっていることじゃないかと思うのです。
「ママが産んであげる」のではなく
「赤ちゃんが頑張る」のでもなく
『ママと赤ちゃんで決めて、2人で臨む出産』
そんな思いで出産に臨めば、初めてでも心強く感じませんか?
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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。
よろしければプロローグからお読みくださいませ◆