意外と報道番組とかドキュメンタリー系の番組が好きなので、
よく見ているんですが、そんな中で気になるニュースがありました。
大学における奨学金制度についてのニュース。
なんぞや?と思いつつ見ていると、
割とびっくらこいてしもうたっていう話で・・。
奨学金って、現大学生のおよそ4割程度が進学する資金とか、
お金が無いから出してもらうって感じで、かなり一般的に利用されてるそうです。
僕は大学出てないですし、
行く気もなかったので正直そのあたりはむとんちゃく。
そもそも奨学金って、
大学からお金を借りてから通う制度なんだということすら知りませんでした。
我ながら学がないにもほどがありますね・・。
また、奨学金返済者の50%以上が未だ全てを払いきれておらず、
会社からのサラリーのようなものを頼り、そこから小額ながら返金していくのが普通みたいです。
ちなみに大学卒業してからの学生のひとり当たりは、
平均約300万以上の返済額を抱えてるそうです。
借金を追ってしまってからの社会人生活のスタート。
もはや、常識的な道を行こうとしてるにも関わらず、
店舗開業・起業するのと同等レベルの負債を、その時点で背負ってしまっているって、
なんともやり切れない気持ちになります。
そんな中、ひとりの女子大生が特集されていました。
大学の奨学金が会社のサラリーだけじゃ払いきれないので、風俗勤めをするハメになった女の子の話。
ある一人の女子大生。
幼い事に父を亡くしてから、お母さんと二人っきりでずっと暮らしてきました。
そして悪いことに、お母さんは統合失調症を患っていて働くことができません。
一家四人で福祉の加護を受けて生活してきたみたいです。
(福祉とは、俗にいう生活保護)
とにかくお金がない。貧乏。
一家四人、日々食べる物にも困る生活。
もはやこの日本で飢え死ぬ寸前にまでなっている人が居るのは、
どうも信じがたい事ですが、現実そうらしいの仕方ないです。
だからこそ、この女子大生さんは、
「今の状態をやめるには大学を出て、立派な人間となり、一流の企業へ勤めるしかない!」
って思ったそうです。
常識的に考えて、エリート的な道に進もうと決めた彼女は、
必死で勉強して、大学の奨学金制度を手に入れて、
自分が一番行きたかった大学へと進学したのでした。
「「頑張って頑張って、頑張れば、ここをトップで出れば、いい会社に勤めることができる!人並みの生活を手に入れられる!」」
そう考え、ひたすら邁進し続け、夢を見続けました。
「せめて人並みに!人間らしく!」それだけを思いながら、来る日も来る日も勉強。
貧困層と言われる身の上から脱却し、
自分らしい人生を手に入れたい。生きていきたい。そのために必死で。
でも、彼女を待っていたのはキツすぎる、地獄レベルの現実でした。
良い会社に入れた!でも、そこからが転落の始まり
トップレベルで卒業して、
彼女は晴れて大手証券会社のOLとなることが出来ました。
「「これで家族に楽をさせてあげることができる・・!私も、人らしく生きられる!」」
そう思っていたにも関わらず、
彼女を待っていたのは過酷すぎなリアルです。
新入りはとにかく仕事を覚えるのに必死で、
終電だろうとお構いなしに、業務を覚え混もうと一心不乱に取り組みました。
髪は乱れまくり化粧なんてボロボロ、年頃の女の子なのに、
まるで老婆みたいなメイクだとジョークじみた感じで言われたこともあったそうです。
でもとにかく仕事の日々、ようやく業務の流れを覚えて、
給料日当日。待ちに待った初任給。いくらだ!?と待ち望んでいた彼女が手にしたのは。
15万円
・・・?
頭ン中まっさらだったそうです。
あれだけやって、一流だと言われてるココで、そんなもの?
無論、初任給ですから。後から上がる可能性は十分あります。
でもここから上がったって、1年後、2年後、5年後、
一体どれだけ・・キツすぎる思いをすればいい???
それと同時に、思ったそうです。
「これだけじゃあ足りない。家族が楽になるどころか、奨学金すらまともに払えない・・。」
彼女の返済額は、およそ400万円。
正社員として勤めた一流と呼ばれる企業のそこの給与は、15万円。
どうしろと・・・。
生きていたら、支出が様々あります。
家賃とか、税金もありますし、交通費だって要ります。
もちろん食費だって要りますし、彼女には養うべき家族だって居ます。
そんなやりくり+奨学金という借金返済を迫られるという、そんな現実。
これからの生活じゃ、
給与だけじゃやっていけな月だって必ず来ます。
そんな時には消費者金融から借り入れを行って、毎月の生活費にアテるしか、
他の方法もない・・。
どん詰まりな、生活。本当にこれから先どうすればいい。
週6日の勤務で、過労と返済を迫られる圧力に、耐え続けなければならない毎日。
そんな生活から少しでも逃れるべく、彼女が取った方法は。
会社を辞めたその矢先、借金を返すべく自分の身を・・。
せっかく勤めた一流企業。
しかし、それに全く見合わない対価。
ここで1年も、2年も、耐え続けて、小額程度の給与が上がっていくのを待つのか・・?
そんなのは絶対に無理だ。ちょっとでも高い収入じゃないといけない。少しでも・・。
そうやって、依願退職を決意した後、彼女が向かった先が・・。
性風俗という業界だったんです。
そのニュースの中では、恐らくアレはデリかな・・。
初対面の男性に連れられてホテル街へと消えていく、彼女の生々しい姿がモザイクながら、
映しだされていました。あれはだいぶショッキングでした。
そして、インタビューもされてました。
「「奨学金返済の借り入れ額を、これ以上増やしたくはない。あと数日までに3万、その後は4万円稼がないと駄目なんだ。そんな考えばかりがちらついて、常にお金お金しています。」」
涙声みたいに、語ってましたね。
とにかく学費を返さないといけない、返して返して、
早くここから楽になりたい。借金に追われ続ける生活を続けているそうです。
でも、借金って言ってますけど、要するに社会が決めた制度に則り、
大学に行かせてあげる制度を利用した結果、ここまでの借金地獄になってしまったと、
そういう結果じゃないですか。
これ、彼女自身は
「誰のせいでもない。借りたお金を返すのは当たり前だし」
って語ってますけど、もし仮に僕が大学行こうとするモンなら、
迷うことなくこの奨学金制度使ってました。
(要項なんてめんどくさくて多分目も通さないハズです。アホなので)
そして借金苦になっていたでしょう。
仮の我が身だったかもと思うと、とても他人事とは思えません。
社会が決めた常識的なルールに従った結果、お金を返し続ける日々となった。
これって合法的で最悪な社会悪・罠としか言えないんじゃないかなって僕は感じるところです。
人並みになりたかった、のに、どうして。
彼女はインタビューの最後に
「人並みになりたかっただけなんです。なのに、どうしてそれ以下になったのか。
人生ってつらいんですね」と語っていました。
これからの人生を考え、途方も無くなり、涙流してたのはモザイクごしに分かりました。
「つらい」って言葉ってよく聞きますけど、
ここまで身につまされる想いの「つらい」を、聞いた経験は僕にはありません。
華の二十代、乙女の日常を、
ただひたすらお金を返すことだけに費やす日々。
好きなことも出来ず、恋愛もせず、
趣味なんてどこふく風でひたすらお金を返そうとする生活。悲劇以外の何ものでありません。
「風俗にすがって生きるしか無い現実」
自分の選択は間違ったのか、どこで狂ったのか、とにかく後悔していると言います。
その選択肢しかなかった身の上ならば、本当に無念だろうなと思います。
選択肢って、大事です
こういう話って彼女みたいな大学生だけじゃなくて、
定職があってもそれだけじゃ収入がままならずに、ダブルワークをしてる人だって、
沢山います。 会社勤めを終えた後に、居酒屋でバイトするとか。
中には・・。
同じく性風俗に行くというケースだって結構聞きます。
僕としても、ダブルワークで自分の生活を豊かにするっていうのは大歓迎です。
でも、居酒屋でバイトするとか、
スーパーやコンビニで働くとかは、実質的に見て労働収益なので、
それすなわち自分のカラダを酷使させないといけないことに繋がります。
1日24時間、人が働ける時間は限られてるし、体力は有限です。
だからこそ僕は、
もっと堅実的で現実な道をダブルワークとして選んでほしいと常に思っているんです。
別にサラリーマン生活が好きなら好きで、
とことんやれば良いんです。
そうじゃなくて、その仕事だって単に「お金のためだけ」に働くのではなく、
そこが嫌になったら別な道を選ぶことだって十分可能になるという、堅実的な選択肢を、
一本自分の中に築き上げてもらっておきたいと感じます。
僕が出会えたダブルワークの道は、自分を働かせることがない、
ネットに置いておけば資産収入として入ってくるモノです。
そういう道こそが、
現代における大きく現実的なダブルワークだと感じてますね。
追伸
少々キツイことを言います。
大学を出たら道が開ける・資格を持ってたら会社の役に立つ。
そんな時代は、とっくに終わりを告げています。
新卒だって入った先がブラックオブブラックな会社だったケースなんて山のようにあるし、
資格を持っていたとしても実務経験が無ければ、
面接で即座に落とされるケースも腐るほどあるんです。
入ればどうにかなる。出ればどうにかなる。
なんてことは、完全に幻想的な考え方だって感じます。
でも。
もし仮にあなたがいまの自分に何の役にも立たない・生産性の無い仕事をしているのだとしても、
これまでの自分を否定して「どうせ俺は」なんて思っていたら、それこそ急速的に降下していきます。
松岡修造さんの言葉ですが。
「後ろを見るな、前も見るな、今をみろ!」っていうのがあります。
見るのは過去じゃなく、こんなことやれたらな。と思うでもなく。
今この瞬間から、じゃあやろう!!!ってことで、やることだって出来るってことです。
僕もかつては他人から否定されまくってつまづいたり、
失敗もアホみたいにしてますが(現在進行形)
それでも「今」だけはシッカリ見て行動し続けているつもりです。
無駄なことなんかない。全部、自分自身で決める事ができます。
経験って、人生の財産ですから。
過去の選択を悔やむよりも、これまで頑張ってきた自分を褒めて時には甘やかし、
これから先をもっと頑張っていこうと、支えてがあげてほしいなってそう感じます。