ここ最近のドタバタを書きます。
6月下旬にセブに来て、海外留学初心者の私は何もかも新鮮で浮かれてました。
早々にこんなハプニングが待っているとも知らず。。笑
事件の日は、1人で近くのショッピングモールに行ってました。
なぜなら前日にドライヤーが壊れ、仕方なく1人休日の私は出かけました。
そもそもこれが事件の入り口とは知らず。宿泊先のホテルを出て、ayala mallに到着。たくさんあるショップを色々見ていると、とある40代の女性が話しかけてきました。
先に登場する人物を紹介します。
キム・・・40代女性。日本語を少し話す。妹が日本に留学していた。
ジョン・・・40代前半男性。キムの旦那。
サイモン・・・キムの知り合い。カジノでディーラーの仕事をしている。
Mrs.チン・・・マレーシアからきた富豪。カジノの常連。
お昼ごろ。ショッピングモールで40代女性が話しかけてきました。
「その靴かわいいね!」
「あーありがとう」
(300円で買った安いサンダルなんだけどな。。まずこの人足見てないだろ笑)
「日本人?あなたはどこに住んでるの?」
「東京の近くの千葉というところです。」
「本当?私の妹が早稲田大学に留学していたのよ〜!」
「そうなんですか?」
(早稲田大知ってることに親近感を持ってしまうばか。)
「そうなの。それで今ちょうど帰ってきてるから、もしよかったら会ってくれない?」
「ええ、まあ別にいいですよ。」
「それじゃ、これから我が家に来ない?妹がちょうど昼食の準備をしてるの」
「い、家?家はちょっと。。」
「すぐそこだから大丈夫よ」
「近くなら…まあ、いいですよ。」
「それでは行きましょ!」
ということで、歩き出したらなぜかタクシー乗り場に連れて行かれる。
近くないし、ほぼ強引に乗せられ、3人で家に向かいました。
(まずここでタクシーに乗り込むばかな私。逃げればよかったと後悔)
すでに見知らぬ土地の家。スラムとまではいかないけど、家しかないし、完全に家と人しかいない様なところ。
すると急にカジノでディーラーをしているという「サイモン」が登場。
中に入ると40代の男性が自己紹介をしてきました。
「はじめまして。私はカジノでディーラーをしています。」
「初めまして。どうも。」
「きみはトランプゲームとか知ってるかい?」
「いやー、あんまりしないかな」
「じゃあお昼食べた後に教えてあげるよ。」
うん、興味無いけどね。うん、と思いつつスルー。
「ちなみに、今日はおばあちゃんが手術でキムの妹と一緒に病院に行ってるんだ。」
「え、そうなんですか。」
「まあ、キムの妹はもうすぐ帰ってくると思うからちょっと待っててよ。」
「わかりました。」
今思うと、外国人の友達ができて英語が上達するかもしれないことに期待してしまっていたのかもしれません。
その後、キムと2人で昼食をとることに。
昼食後。ゲームの説明を勝手にされる。
昼食後、勝手にブラックジャックの説明。最初は普通に説明を受けるだけでした。親と子が戦うゲーム。ディーラーはカードを配ったりします。説明を聞いていたら、途中からおかしな方向へ。どんどん不憫な空気が。。
「このゲームはね。ディーラとチームを組めば君は絶対に勝てるんだよ。」
「ん、どういうことかな?」
「ほら、こうやってサインを出せば、次に君が手に入れるカードが分かるし、こんなサインを出せば相手の数字も分かる。これで絶対に勝てる。」
「はあはあ。」
「例えばこのサイン、覚えられるかな」
「いや、まあ。」
なぜかイカサマ講座に。
そして昨日の出来事を話し出すサイモン。
「昨日はカジノの仕事で4人の富豪をおもてなしたんだ。その中の一人、マレーシア人のMrs.チンという人物がいてね。」
「はあ。。」
「彼らは麻雀をやっていてね。ぼくはMrs.チンの儲けの一部をもらうはずだったんだ。だけど、彼女は大勝ちしたのにぼくにほとんど分け前をくれなかったんだ!本当に悔しいよ!」
「そうなんだね。」
「実はこれからMrs.チンがここに来るんだ。一緒に協力してやつから金を取り返そう!もちろん、僕と君が組んでいることは内緒だ!」
え。勝負?そんなつもり全然無いので、帰りますというがここでMrs.チン勝手に到着。ブラックジャックスタート。
もうこんな状況になる前に脱出すればよかったのですが、どんどん進む展開に対してちゃんと思考できておらず、流されるまま進んで行く。今書いてて悲しくなる。
この時点で帰りたすぎて泣きそうになる。。
「やあMrs.チン。昨日は大勝ちしたね。」
「ああ、昨日はだいぶ勝たせてもらったね。うふふ。」
「今日はここでちょっと5分だけでいいのでブラックジャックはどうでしょうか?」
「んー、麻雀がいいけどね。まあいいか。時間もそんなに無いし。」
「おっけー。やりましょう。この日本人には英語のサポート役としてこの女性:キムがつきます。彼女はホテルガイドです。(もちろん嘘)」
ということでスタート。
この時点で、まともな思考はできていなかったです。
ドアは反対側だし、囲まれてるし、帰りたいし泣きたいし、自分の心臓が飛び出そう。
どんどん進むゲーム。順調に勝ち続ける。
最後のゲーム。Mrs.チンが大金を賭けてきた。
ディーラーと組んで、相手のカードの中身は分かっている。(カードの合計は20)
自分のカードは絶対に勝てる数を示している。(カードの合計は21)
これをオープンするだけで相手の大金がこちらに入ってくる。
しかし、手持ちの現金が無い。
Mrs.チン「現金が無いのであればカードはオープンできないね。現金が無いのはフェアでは無い。」
サイモン「わかった。これからお金を集めるんだ。いいな。Ms.Yuka。よしゲームは一旦中断だ。2人の手持ちのカードは私が責任を持って回収します。封筒に入れて変更ができないようにします。」
Mrs.チンが部屋を出て行き、サイモンが話しかけてくる。
サイモン「いいか、僕も全力を出してお金を集める。カジノの仕事場のボスからかき集めてくる。君も集めるんだ!」
キム「行きましょ!絶対にこのゲームは勝つのよ!」
これはやばいことに巻き込まれた。お金だけで済むならそれで諦めよう。命だけはなんとか守ろう。という気持ちで言われるがままに行動。
一旦ゲーム中断。ATMでお金を引き出そうとするが引き出せない。
近くのショッピングモールにタクシーで連れて行かれる。
キムとジョンが同行。
移動してATMへ。幸運にもカード使えず、お金は引き出せず。それではだめだということで、携帯ショップに連れて行かれ、SUMSUNGのスマートフォンをカードで購入。
そのあとさらに貴金属店でアクセサリーを購入。早く逃げればいいものを。。
普通の思考状態であればこの時点で逃げ出せるはずが、彼らの言っていることをほんの少しだけ信じたい気持ちがあると同時に、囲まれて怖すぎてテンパってて何もできず。
帰宅後。サイモンのお金が足りず、ゲームは翌日に持ち越し。
家に戻るとすでにサイモンが帰宅していて
サイモン「なんとかこれだけお金を集めてきた。お前はどうだ?」
見せるも足りない状況、そこでMrs.チン帰宅。
こちらのお金を見せるも、足りていないということでカードオープンを拒否。明日にゲームを持ち越すことに。Mrs.チンが帰っていく。
サイモン「どうしたらいい。この状況!?お金が必要だ。俺が、さらに友人のところに行ってお金を集めてくる。明日また会おう!」
このとき、なぜか自分の保険代わりと言われiPhoneは取られてしまいました。お金も預かるとのこと。返してくれと言ってもダメ。相手は3人いるし、もうダメだな。
相手から安くて小さなcherry mobileという携帯電話を渡される。
サイモン「これで連絡を取り合おう。明日までにお互いの状況を伝え合うんだ。」
キム「連絡先を教えるわ。メールアドレスも。明日、全力を尽くしましょう。」
キムとジョンに連れられタクシーに乗って移動。
キム「これからおばあちゃんの病院に行かないといけないの。このままタクシーで帰って。」
病院の前で降ろされる。。
タクシーの中でほとんど何も考えられず、あー人生の終了というかんじで、呆然としながら窓から景色を見ながら帰りました。
翌日、警察と領事館に行った続きはまた後日書きます。