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16/7/2

ボクには、友達がいない(必要?)(5)

Image by Olia Gozha

ボクには、友達がいない(必要?) (5)

 

総務省「労働力調査」によると、日本の正規雇用労働者の割合は、同じ30年間で、85%から62%へと右肩下がりで、逆に、非正規雇用労働者は右肩上がりに増え続け、その割合はついに4割を超えています。

 

  教師というのは、社会で働いた経験のない人が多い。大学から、そのまま教員採用試験を受けて学校に配属される人が多いので、社会の実態を知らない。だから、いつまでもお花畑のアタマのままでいられる。大迷惑なのだが。

  現実社会では、4割の労働者(若者はもっと多い)がハケン、アルバイト、パートだ。そんな勤務先に愛社精神を持てるはずもない。ハケンだと軽く見る相手と関わりたくないのも当然だろう。

  社員旅行など、お呼びもかからない。

  もっと若い、私の指導させてもらっている中学生や高校生は、そういう社会に出て行くのだから、徹底的に個人主義なのは当たり前のこと。なのに、昭和時代か、江戸時代の「組」や「班」を教師が強調しても、シラけるばかり。分かっているのだろうか。

  これは、悲劇であり、もはや喜劇でさえある。

  もちろん、クラブ活動や生徒会活動が好きな人はやればいい。しかし、それを強制するのは間違いだ。基本的人権に反する。ほとんど違法だ。違法でなくても、不適切だ。

  私は、そんなウソの友達は要らない。ジャマだ。自分のやりたいように、やらせてもらう。

  以前は、母に散々叱られた。「もっと近所づきあいをせなアカン」。しかし、私は塾を経営しているので周囲の人が働いている時に自由時間がとれ、周囲の人がヒマな夕方に働いている。「寄合」など出席できるわけがない。

  クリスチャンだから、厳密には神事に寄付はしたくないし、アルコールは飲めないので宴会は不愉快なだけだ。アメリカなら、説明をする必要がなかった。最初に「来る?」と尋ねてくるからだ。

  日本では、ほとんど全てが問答無用の強制なのだ。だから、友達など要らない。そんなものがいると、自分の自由が失われてしまう。

 

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