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16/6/26

50半ばのボイラーマン

Image by Olia Gozha

昨年、ひょんなことから簡易ボイラー管理者講習に参加。認定証を頂いた。

会社の施設に簡易ボイラーを設置した為、その施設の責任者として中国で同様な施設の責任者をしていた人を採用、その運営を任せていた。

ところが大企業の管理職に有りがちな自分では手足を動かすのが苦手なタイプ。

定年を期にお引取りを頂くことにした。

そこで発覚したのが簡易ボイラーの管理責任者の資格を持っている者がいないこと。


急遽、「日本ボイラー協会」のWEBを訪ねると2日間の「特別研修」がある事が分かり速攻で予約。

1日目は講義でボイラーの構造や取扱、保守や法規の授業。2日目は実際のボイラーを使っての実習講義。

学校を卒業したばかりと思しき若者や、第二の人生として建物管理の仕事に就こうとしていると思しき高齢者に混じって受講すると言うのも不思議なもの。

講義は元より嫌いではないのでねむ気と戦いながら最後まで聞いた。

実習も見学が主であったけれど水高計のブローなどを熱さを感じるボイラーの側で実際にやった。

正直、1日立ち続けて何ていうことは普段ほとんでないので結構しんどかった。

そして最終日の夕方。待ちに待った「修了証」の授与。

何んか嬉しい気分。


本職のファイナンスの業務とこのボイラーの保守と言うのは何も共通項がない。

50半ばでボイラー内部が錆びるのを防ぐ為の「軟水」を作る装置に薬品を10kg以上投入したり、蒸気の弁を開け閉めする為に脚立を昇り降りするとは思ってもいなかった。

でもボイラーの「お世話」をしていると自然と愛着が湧いてくるから驚きだ。

こんなことでも無ければ一生経験できなかったことだと、このボイラーとの付き合いを楽しむ様にしている。恐らく日本で一番高いボイラーマンだろうから。


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