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16/6/22

17才でバセドウ病になった女子高生は27才になり、想いを発信するため大阪で初個展を開催させた話。

Image by Olia Gozha

 

想いを乗せる『貼り絵』という技法


「貼り絵」という技法は、「色を混ぜる」ことはできませんが、「色を重ねる」ことができます。

それを、『色と色とが 重なり合って 彩(いろどり)を呼ぶ』と表現しています。

これは、「貼り絵」を始めてから気づいたことです。

「こんな色がほしい」っていうとき、絵具なら「混ぜる」ことで叶えられます。

しかし「貼り絵」は色を混ぜることはできません。


「こんな色がほしい」っていうときは、「色を重ねる」んです。

そのことで色は混ざりませんが、限りなく思う色に近づいていきます。



『自身』 四つ切画用紙 2012


『色と 色とが 重なり合って 彩(いろどり)を呼ぶ』

それは、「人」にも同じことが言えます。

その個人の持つ「個性」という色は、仲間が集まれば「人の輪」という彩(いろどり)を創り、個人の「個性」という色はさらに輝きを増すのではないでしょうか。。


学齢期に病気を患い、「不安」「焦り」「葛藤」・・・

いろいろな想いを胸に、生きてきました。


病気発症から丸10年。

私は27才になり、「自分の想いをぶつける場所」を見つけました。


それが『貼り絵』でした。


『貼り絵』は自己表現のツールに

「紙をちぎって」「ノリで貼る」単純なようで複雑な技法。


気持ちのまま、想いのままに、「色を選ぶ」「形を創る」・・

作品の表情は、自身の心をそのまま映していきました。



『クマ』 四つ切画用紙 2012


「悲しい」「寂しい」「辛い」って生きていたら必ずかんじるモノ。


だけど無理に元気になる必要はないんじゃないかな。

病気を患ってすぐの頃、がむしゃらに「元気」を求めていた。

まだまだ若い10代。病気で通院が中心の生活。


抜け出したかった。

だけど「バセドウ病」は慢性疾患のため、焦っても無駄だった。


やがて「少女」は「大人」となり、『バセドウ病とうまく付き合いながら生きる方法』を探り始める・・


「元気」って魅力のひとつだと思います。

だけど「病気ときどき元気」くらいでいいんじゃないかな。


そう吹っ切れた瞬間、がんじがらめの感情が、ストンと落ちる感覚を持った。


『岡森陽子 貼り絵展』開催!


2012年 10/30~11/4


ひとつひとつ、想いを込めて・・・

設置していきました・・


そして個展開催!

たくさんの方にご来場いただきました!

友人・仲間・家族・恩師・・・

知り合いの知り合いや、ふらっと入ってくださった方もいらっしゃいました。


無理に元気になろうとしていないのに、「元気を感じる」との感想、嬉しかったです。

きっと私はもう大丈夫。


『自身の気持ちの吐き出し口』が見つけられたから・・・

日曜日には、岩手・盛岡から栗原英夫ドクターと奥様がお越しくださいました。


たまたま関西でのお仕事と重なった、とのことですが、偶然か必然かの間のような不思議な気持ちと嬉しい気持ちが心地よくリンクしていました。


想いを発信するツールを見つけられたこの個展。

「またやってほしい」「ずっと続けてほしい」との温かいお言葉、心の財産です。


私はご縁で生きています。

「人と人とのつながり」って素敵です。

感謝の気持ちを胸に、また次の目標に向かって歩き出します!









































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