◆第十一話◆ 〜もういいかい♪~
胎児の声を後回しにしていたら、胎児から「もう動くな!」と強制終了がかかってしまった。
その後日談。
胎児や身体からストップがかかったにも関わらず、少し良くなってきたからと
私は性懲りも無くまた動いてしまうのです。
夫「大丈夫?無理せずやめてもいいんだよ?」
私「大丈夫だよ!最近は腰の調子も良いし。それにこれは仕事じゃないし。ペルたんだって楽しみにしてるんだから!」
だってだって、ずっと楽しみにしていた宮古島旅行が待っていたのだから。
出産前に行ける最後の旅行。
実質夫婦2人で行ける最後の旅行。
お腹の中のペルたんと3人で行く最初の旅行。
そして大好きな沖縄・宮古島。
胎児(ペルたん)「ママ、無理はしないでよ。」
私「わかってるよ!ペルたんは旅行楽しみ?」
胎児(ペルたん)「うん、楽しみ!」
一度ストップをかけられたことでの少しの心配を胸に
それでも楽しみの方が何倍も大きくウキウキと出発しました。
そして飛行機の窓から眼下に広がる宮古島とキレイなブルーの海を見ていると
胎児(ペルたん)「ふるさと」
「え?ペルたん?ふるさとってどういうこと?」
それ以上は聞こえてこなかったのですが、ペルたんが島を見て「ふるさと」とつぶやいたのが印象的でした。
後から知った話なのですが、宮古島は島自体が「子宮」「女性」のパワーを持っているのだそうです。
その時子宮の中にいるペルたんにとってはまさに「ふるさと」と同じ匂いがしたのかもしれません。
そして宮古島では知人に紹介してもらったチャクラツアーというものに参加させてもらい
レアなパワースポットをたくさん巡ってきました。
お腹の中のペルたんも始終ズンドコズンドコ♪
最後は宮古島の海が見渡せる高台の絶景スポットで、ドラムを叩きながらズンドコズンドコ♪
お腹の中のペルたんもさらにズンズン♪ズンドコドコドコ♪
やっぱりパワースポットだらけだからペルたんもパワーチャージされているのかなぁ?
ノリノリだわ♪
なんて思って楽しみまくった、翌日・・・
一歩も動けなくなってしまったのです。。。
何で?何が起こったんだ!?
驚きを隠せませんでした。
確かにギックリ腰以来全快ではなかったけれど、だいぶ良くなってきてたし、歩けなくなるほど動いた記憶もないし。
前日は温泉でゆったりもしたし。
でも身体の声無視してまた無理しちゃったのかな~
しかも整体師夫婦が2人揃って何をやってるんだか・・・凹むな~
と、夫に身体をチェックしてもらうも
夫「特に目立つ骨盤のズレもないし、形的にはきれいなんだけどなぁ。。」
そんな風に言われ、痛みをこらえながらもいつもの如くペルたんの声を聞いてみると・・・
胎児(ペルたん)「早く出たい!!!早く出たい!!!!!」
私「っぇえええええ~~~~~~っっ!!!?」
そうなんです。
どうやらチャクラツアーで宮古島のエネルギーをフルに浴びて
さらにはリアルなリズムとともにズンドコしまくったペルたんは楽しくてしょうがなくなってしまったらしく
気がつけばお腹の中でまるで1人大運動会開催中
※イラストはイメージです。
イメージだけでなく体感的に胎動がガラリと変化したのは確かです。
前日まではどちらかというとズンドコズンドコって踊る感じの胎動だったのに
この日からはお腹の中めいいっぱいグルングルンしてズダダダダ!!
本人は楽しそうに動きまわっているご様子。
その当時で妊娠8ヶ月に入ったばかりでした。
私「いやいやいや、早すぎるやろ!!」
ふと子宮さんからの焦った声、さらには骨盤さんからの声まで聞こえてきました。
子宮の声「いまペルたんが出ないように全力で止めにかかってるから、早く説得して!」
骨盤の声「だから動くなっつってんだろ!!(怒)」
私「ごごご、ごめんなさぁい!!!」
き、キレている・・・骨盤さんがキレているし子宮さんが焦っている・・・
もしかして全く動けなくなったのはペルたんが出ちゃわないように今は動いちゃダメってこと!?
そうかもしれないし。
そうじゃないかもしれない。
わからないけれど、自分から感じた感覚を信じてみることに。
私「ペルたん、出たいのは分かったけどまだ早すぎるよ~。もうちょっとお腹の中にいてね~。」
説得してみました。
胎児(ペルたん)「出たい!ペルたん大丈夫だもん!お外出ていっぱい感じたいの!」
私「待って~~!!いま出てきたら不安でいっぱいだよ~(主に私が)。そんなに宮古島気に入ったの?また産まれたら来てあげるから。」
胎児(ペルたん)「出たい!出たい!」
説得繰り返し。
前日ガイドをしてくれた方に連絡をしてみると
ガイドさん「きっとエネルギーの高いところを回ったのもあるし、痛みは必ず必要があって起こってるから。無理に治すんじゃなく"痛みを受け入れて"自己治癒力を高めた方がいいと思うよ。」
と、早々に温熱療法をやっているお友達を連れてきてくれて
興奮したペルたんとカラダを落ち着かせ、なんとか無事に帰路に着くことができました。
帰宅してから数日間、じっとしていたらだんだんと痛みは引いてきましたが
しばらくはペルたんとのこんなやり取りが続いたのでした。
胎児(ペルたん)「もうい〜いかい?」
私「まぁだだよ〜!!!」
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この時動けなくなった原因は、結局のところなんだったのかはハッキリとは判明していません。
友人知人に話してみたら、いろんな意見をもらいました。
長時間の移動などで以前痛めた腰が悪化したのかもしれないし
無理に動いてしまったのを止められたのかもしれないし
エネルギーの高いところを巡ったから気当たりしたのかもしれないし
私が感じたようにペルたんが楽しくなりすぎて早く出たがったのかもしれないし
もしかしたら全部かもしれません。
それにしてもこの時の子宮さんの焦りっぷりと骨盤さんからのキレられっぷりは・・・
実際の出産の時よりも激しかったように思います。
こうして私は妊娠中に胎児や身体からのメッセージに従うことの大切さをさらにさらに痛感していったのです。
※ちなみに妊娠中の旅行は順調な経過の方でもこのように何があるか分かりませんので
現地の産婦人科や医療事情などを調べてから行かれることをお勧めします。
(私は現地の病院リストなどをプリントアウトして持って行きました。)
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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。
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