このクラスに通うことを辞めよう。
当時ではまだ珍しい「登校拒否」をする生徒。
田舎なので、全学年を見てもきっとぼくだけ。
すぐに噂も広がる田舎で登校拒否生活がスタートする。
前回からの続き。
と言っらてもすぐに通うのを辞めた訳ではなく、
徐々に足が遠のく。
一時間目で帰る日。
3日に一回登校する。
登校する度に浴びせれる罵声。
「お前だけズルいんだよ」
「何しに来た??」
「この登校拒否やろうが!」
人って何?
友達って何?
対人恐怖症になり、
レジに一人で並んで買い物すらできなくなり、
そしてクラスに通うことができなくなる。
だけど、
クラスに通うことを辞めたが学校に通う日々。
所謂「保健室通学」とでも言いますか、
毎日保健室に通って保健室で勉強をする。
手が空いた先生が代わる代わる勉強を教えに来てくれたり…
中には授業中なのに釣りに連れて行ってくれる先生。
今考えるととても恵まれていたな〜!
と感じます。
だけど、
日を増すごとに保健室通学が苦痛になっていく。
保健室というのは色んな生徒が出入りする。
違う学年の人ならいいが、
極稀に同じクラスのやつも現れる。
「こんな所でなにやってんの?」
それがキッカケで保健室を度々覗きに来る同級生達。
保健室のドアが数センチ開きコチラを覗いている。
「ほら!いただろ??」
そんな言葉が聞こえてくる。
気にしない気にしない。
保健室にいても全然変わらない。
ぼくは一体どうすればいいんだ。
これは自分のわがままなのか?
「いい加減にしろ!!!」
そう一言発し…
保健室の先生の忠告を無視して土砂降りの雨の中、
一人で帰宅する。
もう保健室には通えないな。
どうしようか。
親も荒れていて再婚したけど、
また別居。
そんな状態。
ぼくが原因だったのか?
それから親に連れられ…
隣町の小学校へ。
小さなクラスに色んな学年の生徒が数人。
そこは…
登校拒否生徒を受け入れるクラスのようだ。
親からは「みんないじめられたりしている子しかいないから、みんな大人しい子ばかりだよ」
だけど…
一日目に「どこが大人しい子ばかりなんだ…」
そう思ってしまうほど賑やかなクラス。
同い年の子もいたが、
もう誰も信用出来ない。
当時の記憶は曖昧だけど、
鮮明に覚えているのが二点。
通っていた学校の担任がそのクラスに来た時…
人間が変わったかのように優しかった。
同い年の子が向かいで漢字の勉強をしている時…
「様子」を「さまこ」と読んでいた(笑)
当時は右往左往しておりましたが、
年月が経ったある日…
神が舞い降りたかのような転機が訪れる。
その転機とは???
続く。