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16/6/7

うつだっていいじゃない!【其の九・断念】

Image by Olia Gozha

【復職直前で…断念】


実家のリフォームは1ヶ月の予定だったがトラブル続きのため結果2ヶ月かかる事態に。


営業が最初に並べていた話とは状況が全く異なっていたからだ。


「毎日現場監督が入ります」


「私も毎日確認に顔を出します」


もっとも今考えてみれば、いくつも現場を抱えている現場監督なんてほとんど顔を出せるわけもないわけで。営業も然り。


最初からできないことをできますなどと言わなければよいのにとも思いつつ、そうしなければ営業としてはなかなか実績を上げていくことはできないのだろうとも。


とにかくトラブル続きで父はずっと大荒れ。


そういう意味では、たまたま鬱で休職していただけとはいえ、私がその場に立ち会えていたことはまんざら悪いことでもなかったのかもしれないと今は思っている。



紆余曲折を経ながらもひとまずリフォームは完了。


その事自体は喜ばしいことだったが、ここは自分の思い出が残っている実家ではなくなってしまったいう気分になったのも確かだ。


リフォームというバタバタした状況下のせいで、その間の鬱症状は多少よくなっていたような気がする。


そのおかげか月一の産業医面談では快方に向かっている状況を伝えることができた。


だが、休職を抜け出せるか抜け出せないか。その決断をする最後の産業医面談の直前だった。


唐突におちた。


何がトリガーになったのかはわからないが、どうしようもないぐらい沈んでしまった。



「コレデハマタメイワクヲカケテシマウ。フクショクナンテトテモデキナイ。」



決して本意ではなかったが、そんな結論を導き出すことしかできなかった。


仕事で悩んだわけでも、人間関係でトラブったわけでもないのに仕事を辞めざるを得ない。


とても不本意で悔しさだけが残った。



でも、鬱に勝とうと思えば思うほどその反動はとても強く、正直やられっぱなしだった。


自暴自棄になりかけたこともあった。


天涯孤独のひとり身だったら本当に危なかったかもしれない。


ただ繋がっている人達が、心配してくれる人達がいたことで、



「うつで苦しくても、孤独感に苛まれても、決して自分は一人じゃない」



そう思えることで、何とか最悪の事態は免れることができた。



イラスト/ ©2016 つばめとさくら

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