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16/6/6

不必要な諍いを生むSNSの世界

Image by Olia Gozha

SNSの世界は時にびっくりするような出会いを生んでくれます。例えば長いこと音信不通だった昔の友達と偶然再会できるなど、昔では考えられないような奇跡的なことを起こしてくれます。実際私もSNSのおかげで何人もの仲間と再会できました。


とても便利で素晴らしい世の中になったなぁと思う一方、本来なら出会う必然性すらない、交わる必要もなかったどこかの他者と関わる機会が増えたこともまた事実です。


そんな「不必要」な出会いが、時に意味のない諍いを起こしたりします。


SNSの中でしか接触していない場合、コミュニケーションの取り方というのは本当に繊細心遣いが必要です。


そこでは表情も声色もない、ただ書き連なった「文字」だけが相手の目に留まるわけです。文字として表現されたことが「全て」と言ってよいでしょう。


この文字だけというのが非常に怖いのです。


その場の感情に任せて吐き出してしまった文字は、本人の意図するところとは違う形で世に放たれることがあります。


たまたま誰の目に触れることもないうちに取り消しができればよいですが、大抵は誰かが見ています。それが予期しない意味のない諍いを生み出したりします。


そしてしまいにはボタンの掛け違いでは済まなくなり「弁護士だ!警察だ!」などと騒ぎ出す人まで出てくる始末…


また、時には誰か特定の人をを吊るし上げる場所になってしまったりもします。そんなことをしようと本気で思っていなくても、周りもついノリでやってしまう。そんなことが起こりうるのがSNSです。


長いことSNSに携わっているので、自らもそういった炎上を経験したり、つい誰かを持ち上げてしまったり貶めてしまったりと自己嫌悪に陥ったりの繰り返しを続けています。


だからこそ思うのですが、


「書き込む前に一度冷静になって読み返したほうがいい。これは自分の本意なのか?今の自分は物凄く心が醜いことになっていないか?」と。


この数秒の間を取ることは大切です。子供を叱る時にもよく同じようなことが言われますよね。怒ることと叱ることの違いです。


感情にのみ任せてしまえばそれはただ怒っているだけで叱ったことにはなりません。自分が何に対して怒っているのか?それを子供にどう伝えたいのか?最終的に子供にどうしてほしいのか?


一瞬で考えることは難しいですが、とても大切なことです。


建前にしかなりませんがSNSはやはり楽しくやるのが大前提です。無駄な諍いなんて本来必要ないことですから。


とはいえ、こうして書いている間にも、またあちこちで火花が上がっているのでしょうが…



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