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13/5/2

いいものを感じ取るには 絶対的な場数と経験量が必要なんだなと実感した話

Image by Olia Gozha

ある人のブログに、いたく同意、からの話。 

普通の商学部卒、美術の素養なんてまるでないわたしが
デザインに携わって7年、8年が経つ。 
アート作品を見ても現代も中世も、絵画も彫刻も陶器も、
見始めて最初の数年はまるでわかんなかった。
とくにインスタレーションは苦手で、全然ムリ。


そもそも見るための素地がないんだもん。無学もいいところ。
何見て何感じたらいいのかさっぱり。さっぱり。さっぱりわかんない。

これは芸術に限らず、目に触れ、手に触れ、五感で感じる
全ての事に言えることで、美しいものの価値、 品質がいいことの価値、
いいものを感じ取り見分けるには絶対的な場数と経験量が必要なのだ。 

天性の素質や感性があればいいけれど、
そんなもん持ってない普通の人は全員対象。量が大事。


飛行機から見る美しい空の表情。 

寺社や建築物のたたずまい。

水と木がはぐくむ潤いに満ちた空間。

空気をふるわせて肌に届く音楽。

素材のいい服の着心地、凛とした品格。 

手になじむ漆器や木製品。焼き物の質感と風合い。 

細部にまで心を配った丁寧な料理。 

料理に合うオイル、塩、お酒。 


世にある素晴らしきものたち。 


私の至らない文才ごときではいくら書き連ねても、
ただのスノッブ趣味に見えてしまうのが残念。

やっといま入口に立てた。 
いわゆる情操教育というものの必要性も、なるほど納得と思えるようになった。 
ここ数年ようやく腑に落ちてきた。 

ひとつふたつでは情報足りず、ある程度の経験量を重ねていくことで
個々の経験たちが有機的に結びつき、やがて自分の判断軸が出来てくる。

ひとつふたつで止めず、いくつもいくつも積み上げてくうちに
あるとき気づくと、出来るようになってることに気づく。

途中で止めていたら私はいつまでも
物を知らず感性乏しく浅く薄い人格のままだったことだろう。

いまだってたいしたことないけど。

色んなものごとをじぶんの目で見てじぶんで感じて
気づいたらもう34歳も終わろうとしている私の知る世界と景色は 
なかなか色彩に富んでいて楽しい。 


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Image by Jukka Aalho

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