第3話 決断の時
稼ぎたい一心で来たのは良かったものの、結局お金が底をつき、生活もできない状況に。
そんな中、
久しぶりに休みをもらい、2日間だけ横浜に帰ってきました。
いつも面倒を見てくれていた先輩が、不動産会社を起業。
新しい事務所に移転したので遊びに行っている時でした。
僕「この仕事続けること、悩んでいるんですよ」
と、先輩に話したところ、こんな切り返しをされました。

先輩「すぐ戻ってきな。そこにいてどうするの?一刻も早く!」
「でも、友人と来てるし・・・。僕だけ帰るわけには。」
先輩「じゃあ、これを見て!」
見せられたのは、あるサイト。

成功哲学者のナポレオンヒルでした。
正直、その時はこの人がどんな人かも知りませんでした。

先輩「この人ね、重大な決断を迫られたんだよ。(うんぬんかんぬん・・・)で、それを決めるのに29秒しかかからなかった。」
僕「へ〜?すごいですね。でもなんでこんなの見せるんですか?」
先輩「決断はいますぐ!やめて地元に戻ってきな。」
僕「う〜ん・・・。わかりました(心の中では悩み中)友人にもそう伝えます。」
先輩「待ってるよ。」
横浜から戻ってきて、またいつもの生活に戻りました。
毎日16〜18時間働いて
夜中の2〜3時に帰ってくる。
そんな生活をまた続けなければならないのでした。
しかし、環境というのは怖いもので
慣れてしまうと、それが当たり前になってしまうんですね。
その当時はいつも
何かに怯えてた気がします。
がむしゃらに働けば、いつかきっと報われるんだって。
だから、現状の環境を打破するとか
新しいことを始める勇気はなく
ただ、働き続けることをしてました。
しかし、横浜の先輩に言われた会話を時々思い出します。
先輩「決断はいますぐ!やめて地元に戻ってきな。」
「う〜ん・・・。わかりました(心の中では悩み中)友人にもそう伝えます。」
先輩「待ってるよ。」
結局、僕はそう言われて29秒で決断できず、1ヶ月くらいかかりましたけどね笑


でも、決断するのにはものすごく苦悩がありました。
いろんなしがらみもありました。
けど、自分の人生。
やりたいことやりたいと思ったんです。