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16/5/22

弁護士を雇って その6

Image by Olia Gozha

それはもう「運」というか「巡り合わせ」としか言いようありません。


新司法試験制度になって合格者数が増加しても旧来の法律事務所に皆んなが入れたわけでは有りません。特に従来は自分の出身大学の先輩が後輩の面倒を見る場合が多かったのですが、色んな大学出身者からなる法科大学院については卒業生が未だ少ない事もあり、この先輩ー後輩の関係が働きません。

その隙間を埋めたのが新興の大規模事務所。

テレビのCMで「カードローンの過払金は取り戻せます」とやっているやつです。

大量に弁護士とパラリーガルを採用。

特に後者を沢山取って弁護士の資格のいる部分以外の仕事は流作業でこなしていく。

但しCMでもやっている様に「過払金の返還請求は完済してから10年で出来なくなる」のです。

そして最高裁が所謂「グレー金利」を違法とした判決を出したのが2006年。

よってそれ以降は原則、「闇金」を除くと過払金は無いはず。

対象のローンは2006年以前のものになるので、今年が10年目。

過払金請求ができる最後の年となる。

そこでこれらの新興の法律事務所では「新規事業」として「B型肝炎の給付金請求」や交通事故、離婚案件にも手を広げていますが、弁護士過多になっている事は否めず、人の移動が起きている。

また中小の法律事務所で色んな案件をこなしている弁護士の給与は労働時間を考えると驚くほどに安い。


ということで転職マーケットに日本の弁護士資格者で実務経験がある人が現れてきた。

あとはその中で「英語力」がある人を見つけ出せば良い。

運良く高校まで海外にいて大学、法科大学院を日本で卒業して新司法試験に合格、その後の中小の法律事務所に勤務していて育児休暇明けという方を採用できた。

実務経験も豊富。京大出なので地頭も良い、と理想的な方に来てもらうことが出来た。

後は他社に転職したいと思わせない様にして行くのが、これからの私の仕事です。



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