◆第八話◆ 〜ママがイライラしてるとき、赤ちゃんは…~
妊娠するとホルモンの影響で感情の起伏が激しくなると聞いたことはありますか?
マタニティブルーと呼ばれることもありますよね。

子宮は感情を溜め込みやすい臓器と言われているし、妊娠すると子宮がものすごく活性化するので
そんなことも関係しているかもしれません。
私も例に漏れず妊娠中は何度も体験しました。
急に悲しくなったり、不安になったり。
イライラしたり、突然涙が出てきたり。
不安定そのもの。
私「なんでだろう・・・妊婦だから仕方ないのかな。」
最初はただそう思っていましたが、妊娠期間が長くなるにつれて、ただただ不規則に起こっているだけのものでもないことを感じ始めました。
-自然のリズムとリンクしている-
出産と関係があるとよく知られているのは月の満ち欠け。
満月や新月の日に出産が増えるというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。

海水と羊水の成分って似ているらしいのです。
だから妊婦はより月の満ち欠けの影響を受けやすいんだとか。
月だけじゃなく天体全体の動きも然り。
そして実際に妊娠してみてちょっと意外だったのは、低気圧や高気圧といったお天気によっても体調やメンタルが左右されていたということ。
台風や雨の日など低気圧の時はなんだか身体がずーんと重くなって動く気にならず、
気持ちも不安になったり落ち込みがちに。
逆にお天気の時は身体が軽く、気持ちも軽くなっていました。
私「月の満ち欠けもそうだけれど、私の中では低気圧の影響の方がガッツリ感じます。」
助産師さん「満月はお産が増えるってよく言うけど、私の感覚でも満月よりも低気圧の方が増える気がするのよね。」
助産師さんともこんな会話があったり。
妊娠してなくてもこの地球や自然の中で生きている限り多かれ少なかれ、自然のリズムに影響を受けています。
ですが妊娠中するとさらにさらに、宇宙や自然と同調して生きているんですね。
前置きが長くなりました。
今日はそんな自然が大荒れの日に、胎児ペルたんの声が聞こえなくなった時のお話。
妊娠6ヶ月頃だったでしょうか。
お仕事のことでその時期深刻に悩んでいることがありました。
そのことがずっと頭にあるもんだから、余計にふとしたことでイライラしてしまったり、悲しくなったり、モヤモヤした日々が続いていたのです。
私「(こんなにイライラモヤモヤして、ペルたんにとってもあまり良くないんじゃ・・・)」
そんなある日。
その日は大荒れの台風が過ぎ去った直後、そして新月の日でした。

気分転換に久々に遊びに行って思いっきり楽しんで「楽しかったー!」とはしゃいでいたのに
家に帰った途端に私の中から訳も分からず「寂しい」という感情が溢れだし、突然涙が大量に溢れてきたんです。
私の奥に残っていた感情が浮かび上がってきた感じなのか。
でも説明ができないから、楽しかった気持ちとの落差に自分でも戸惑いました。
夫もどうしたのかとオロオロしています。
翌日起きた時もその感覚は続いていて、その頃ズンズン大きくなってきていたお腹が前の日よりも引っ込んでしまっているように感じたのです。
私「ペルたん、ねぇペルたん・・・!!」
胎児(ペルたん)「・・・・・・・」
いつものような反応が全く感じられませんでした。
胎児との繋がっている感覚が切断されたようでさらに不安な気持ちに。
ですがその日はたまたま知り合いのヒーラーさんのセッションを受けることになっていました。
ずっと前から予約していたんだけれど、タイムリーというかなんというか。
とある楽器を身体の上に乗せ、子宮に音を響かせながらヒーリングしていくというものでした。
最初は音の波動がダイレクトに羊水に響いてくる感覚。
そこから振動が段々と広がり、胸から喉へ。
身体の上の方まで振動が伝わっていきました。
まるで身体の中が全て水になったような不思議な感覚でした。
だんだんと身体全体に響くようになり、それに呼応しておとなしかったペルたんの動きが激しくなっていく。
悩みを知らず知らずの内にガマンしてしまっていたようで
お腹の中に溜まっていた怒りや悲しみ。
そんな感情が溢れてくるようにポロポロ話をさせてもらい、最後はすっかり顔色も良くなりました。
そしてそのヒーラーさんは最後に、子宮や胎児から伝わってきたメッセージを私に必要なだけ、さりげなく伝えてくれたのです。
ヒーラーさん「胎児ちゃん、ペルたんはウケることが一番みたいですね(笑)」
私「えっ!?なんでわかるんですか!!」
ヒーラーさん「真剣に悩むというよりも、そこにウケるポイントがあるかどうかが大切なんですって。」
私「・・・おぉ、そう言えば前に『お金ないとかウケる』って言われたことあります。」
ヒーラーさん「ママはその分、別に別に泣いても怒ってもいい。って。」
私「そうなんですか!?最近あまりに感情の波が激しすぎて、ペルたんも疲れてるんじゃないかとちょっと心配だったんです。」
ヒーラーさん「ペルたんはそれを見て笑いに変えるし、やりたいようにやるって言ってますよ。」
私「ペルたん(笑)なんか嬉しいです。」
ヒーラーさん「今は子宮よりも胎児と直通ですね。子宮さん自体はあれこれ言ってないからペルたんの声をよく聞いてあげると良いですね。」
ペルたんのことを深く伝えていないのにもかかわらず
彼女が伝えてくれたメッセージは、私がペルたんから感じているイメージそのまんまでした。
私が感じている胎児のおしゃべり。
どうしても「妄想じゃないの?」って疑ってしまう時もあったけれど
改めて自分の感覚を信じて大丈夫!って自信をもらえたようでした。
翌日目覚めてみたら再びお腹も大きくなって(ペルたんは分かりやすいのです)
繋がり感も前よりもさらに深まったのでした。
私「ペルたん、ありがとう。ヒーラーさんを通して伝えてくれたんだね。」
胎児(ペルたん)「ママはそのままでだいじょうぶなんだから。他の人からも言ってもらった方がママもわかるかなって。」
私「ママが喜怒哀楽激しくてペルたんは大変じゃないの?」
胎児(ペルたん)「ぜんぜん。むしろガマンして溜められると子宮がゴツゴツして寝ごこちが悪いんだよね。気にせずママの気持ちを素直に出してくれたらペルたんのベッドもふかふかになるんだよ。」
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胎教に関する本やネットなどで「ママがイライラ怒っていると、お腹の赤ちゃんにとって良くありません」と書かれているニュアンスの文章を読んだことがあります。
それに対してペルたんは「ママが怒っていようが泣いていようが、自分は好きなようにする。むしろガマンして溜められる方が迷惑」といったニュアンスのことを伝えてくれました。
どちらが正しいというのは分かりませんし、胎児の性格によっても違うのかもしれません。
私はつい夫にイライラして怒ってしまったりした時は「ペルたんに怒ったんじゃないんだよ」と後から声をかけたりしていました。
そして今回のように、胎児からのメッセージをお母さんに伝えてくれる方、というのもだんだんと増えてきていますし、専門のお仕事もあるようです。
私もご縁があって何度か「胎児からのメッセージ」を通訳してくれる方にお話を聞く機会がありましたが
その都度、自分が感じているペルたんの声の答え合わせをさせてもらっているようでした。
最後の方は「ママ、わざわざ人に聞かなくても分かってるでしょ」とペルたんに少しだけ呆れられたりもしました^^;
そう。特別な能力がなくても、本当は妊婦さんなら誰だって赤ちゃんの声を感じることができるはず。
だって赤ちゃんとお母さんは誰よりも深く繋がっているのだから。

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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。
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