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16/4/29

きれいなのがフツー幸せがフツーの私になる⑦私が私を生きるまでのお話し。よくぞ我慢してくれています、夫よありがとう

Image by Olia Gozha

 再婚して今や16年。

波風がなかったわけではない。ケンカもたくさんした。離婚しよう、と言い合ったこともある。

占いを仕事にと実現するまで、そして実現してからも仕事最優先。娘が生まれてからも土日は仕事。
10歳になる娘は、未だ休日はパパとふたりで出かけるものだと思ってる。

やんちゃな息子ふたり
思春期の頃は、やはり寂しさから問題を起こしたりもした。警察のお世話になったこともあったし、深夜の帰宅なんてしょっ中。文句ひとつ言わず、いつも淡々とした態度を取り続けてくれていた。

長男は家を出てから正月にしか帰ってこないので、仕事関係者を引き連れ、家に帰れば帰ったで地元の友だちも呼び、一度は20人くらい集まったこともあった。今年のお正月は、10年ぶりの兄弟取っ組み合いのケンカになり、流血騒ぎにもなった。

そんな中でも制裁に入り、散らかった部屋をひとり片付けてくれた。

私の母は母で、近所ゆえ気の向くままに勝手にふらりと訪ねてくる。私の代わりに母のグチを聞き、母の大好きなたこ焼きを焼いてくれたりする。

ストレートにもの言う母は、再婚当初、夫のことを私の弟、子供だと言っていた。頼りないだの、男じゃないだのケチばかりつけていたが、今ではどうだろう。

あんたには勿体ないほどの人と、大絶賛。

娘は好き勝手に生き、言いたい放題のやりたい放題。にも関わらず娘の言うことを聞き入れ、育児もしっかりと手伝い、家事もする。血のつながりのない子供ふたりとも仲がよく、真面目で勤勉。

感謝して生きなさい

と、私の顔を見たら言うようにまでなった。



改めて考えたら
本当にこんな人はいないかもしれない。

感情の大きな起伏はなく、何を頼んでも願ってもイエスしか返ってこない。いつもどんな時も、私を最優先してくれている。私は、彼のこと、一番後回しなのに。

再婚当初は、まだ心の傷を引きずっていたので、何かにつけて「感謝している、ありがとう」とよく言っていた。今では言葉にする回数は減ったけれど、彼の様子からは、そのときと同じ気持ちがちゃんとあることを感じとることができる。

彼は、忘れない人。
そして、いつも同じ人なのだ。

激しい私には、ちょうどいいのかもしれない。

時々、彼に聞く。

元美「私と結婚してよかった?」

ダーリン「見ていて飽きない。おもしろいわ」

元美「他は?」

ダーリン「僕の子供を産んでくれたこと。感謝してる、ありがとう」


彼は、自然に感謝が湧いてくる人なのだと思う。

こんな私を妻にして、さぞかし人生に、心に波風が立ち続けていることでしょう。よくぞ我慢してくれています。

私もあなたと一緒に生きるようになって、人生をさらに楽しめてる。結婚してよかった、感謝してる。本当にありがとう。



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