◆第七話◆ ~目立ちたがり屋な胎児~
安定期の妊娠5ヶ月になった頃、カジュアルなウェディングパーティーを開くことになりました。
私「お腹が目立たないうちにウェディングドレス写真を撮って欲しい!」
ペルたん主役のマタニティフォトはマタニティフォトで撮りたいけれど
まだお腹の小さいうちに私たち主役のウェディングフォトを!ということでパーティーの1ヶ月程前にいざ写真館へ。
やっぱりスタジオで、メイクしてもらって、プロに撮影してもらうというのは
普通に写真を撮る時とは一味も二味も違います。
私も慣れないスタジオ撮影に緊張しつつも、うまくカメラマンさんにのせられて楽しくなってきた頃
胎児(ペルたん)「(ソワソワ♪ウキウキ♪)」
私「えーっと・・・ペルたん?もしかしてウキウキしてる?」
胎児(ペルたん)「え?そんなことないよ(ソワソワ♪)」
いやいやいや、明らかにお腹の辺りが浮き足立っているではないか!!!
そうは言ってもペルたんを撮影する妊婦検診の日とは訳が違うし、
ウキウキソワソワしているペルたんを軽くスルーしつつも撮影は進んでいき・・・
カメラマン「ドレスの背中の編み上げ、もう少しキツくした方がいいんじゃない?」
「あ、実は今妊娠していて、キツくできないんです。」
カメラマン「そうだったんだ!それならせっかくだからお腹のアップも撮りましょう!」
というカメラマンさんの提案でこんな写真を撮ることに。

こうして、お腹がクローズアップされた
この瞬間です。
カメラのシャッター音とともに私の脳裏にパシャパシャッと強烈なイメージが映り込んできたのです。

こんなでした(笑)
※あくまで私の感じた感覚です。
※公共の場ですのでパンツを履かせております。
胎児(ペルたん)「もっと撮って!ペルたんを撮って!!!」
ここぞとばかりにポージングしまくるペルたん。
私「え〜っとペルたん?普通のカメラじゃお腹の中までは写らないのよ?」
胎児(ペルたん)「もっと!もっと!!」
アップになった途端のあまりの張り切りっぷり。
思わず吹き出しそうになるのを堪えるのが大変でした。
この日からでした。
私の中での胎児ペルたんのイメージが「目立ちたがり屋さん」になったのは。
そして迎えた結婚パーティー。
の、数日前。
明らかに今までよりも格段にペースアップしてドン!ドン!ドドン!!とお腹が大きくなっていっていました。
ドレス屋さん「マタニティ対応のドレスですが、急激にお腹が大きくなったりするとサイズが合わなくなる場合もあります。」
うーん。心配。
私「ねぇねぇペルたん。」
胎児(ペルたん)「パーティー♪パーティー♪(ウキウキ♪ワクワク♪)」
私「ペルたん、張り切るのはいいんだけどあんまりお腹出られるとね…ドレスが着られなくなったらどうするの~」
胎児(ペルたん)「え?だってペルたんのパーティーでしょ?」
私「いやいやいや(汗)まぁペルたんのお披露目でもあるけれど、一応はパパとママが主役の結婚パーティーと言いますか・・・」
胎児(ペルたん)「みんなペルたんに会いにくるんでしょ?」
・・・聞いてない(笑)

パーティー当日も朝からグルングルンウキウキしていて、来てくれた皆さんに「ペルたーん」とお腹なでなでしてもらえて上機嫌のご様子。
終了後、ブライダルインナーを脱ぎながら
私「ペルたん、お疲れ様〜!みんなに撫でてもらえて良かったねぇ・・・げっ!!!?」
お腹の飛び出しっぷりが半端なく、一人で着替えながらわりと大きな声が漏れてしまったのはナイショです。

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胎児の性格ってあるのでしょうか?
私は特にこの一件を経て、胎児の頃からの好みや性格の違いはあるのだろうなと確信しました。
生まれてきた赤ちゃんにそれぞれの性格があるように、胎児の頃から既に育まれているものなのかもしれません。
そしてママの性格と異なる場合には特に顕著に感じるのだと思います。
だって私自身は撮影に慣れなくて緊張していたのに、お腹を感じてみるとその辺りだけソワソワウキウキ♪
明らかに別の人格がお腹に存在している感覚は今振り返ってもとっても不思議です。
そして妊娠全期を通して、たくさんの人に会ったり撫でられたりした日は特にお腹の出っ張り方がすごかったような気がしますが、他の妊婦さんもそうなのでしょうか?
いろんなものに触れた時、人に会った時、食べた時、何かをした時、お腹に意識を向けてみてください。
お腹の中は「どんな感じ」がするでしょうか。
きっとそこには胎児の性格や好みが反映されていることでしょう。
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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。
よろしければプロローグからお読みくださいませ◆

