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16/4/9

アフリカの楽園ザンジバルで抱いた地球上の不公平さ

Image by Olia Gozha


こんばんわ。世界中に友達を作ることが世界平和に繋がると思い世界一周をしてきました、松本真奈美(MONA)です

タンザニアのダルエルサラームという首都から、大きな船に乗り込み、恋焦がれていたアフリカの楽園ザンジバル島へ行きました。最初に向かった先はヌングイビーチというところ。ヌングイビーチは、ヤシの木と白い砂浜の先に、海と空の境目が分からないくらいどこまでも綺麗な青い海が広がる、これぞ楽園と呼ぶにふさわしい場所でした。

このビーチエリアには、高級そうなホテルがズラリと立ち並んでいます。ザンジバルはヨーロッパの方のリゾート地として特に有名なのです。だから、ここはアフリカの中でも特に観光産業で潤っているものだと思っていました。

この優雅な場所から歩いて15分ほどのところに、子供たちの笑い声が聞こえたので行ってみると、石の壁にトタン屋根でできた家々が立ち並ぶ小さな村にたどり着きました。ボロボロの服を着た子供達がタイヤを転がしてみんなキャッキャ言いながら遊んでいます。一人が私のことに気が付くと、みんな走って私のところに集まって来てくれました。好奇心いっぱいのその大きな瞳がなんとも可愛いです。一緒にかけっこをしたり、砂浜の地面にお絵かきをしたりして、私は日が暮れるまで子供達と遊びました。

その日から私は毎日その村に行き、子供達と遊びました。みんな本当に無邪気で元気いっぱい。そのなかで特に私に懐いてくれる2さいくらいの女の子がいたので、私はその村を訪れる度にだっこをして一緒に遊んでいました。そして私がこの村を発つ最終日、いつものようにその女の子を抱っこしていると、家からその子のおじいちゃんらしき人が出てきました。そして私にこう言ったのです。

「その子、あなたの国に連れて行ってくれませんか」

耳を疑いました。

なにかを決意したような、力強くも、悲しそうな瞳をしていました。

おじいちゃんだって、孫のことが可愛くて可愛くて仕方がないはずです。孫のことを思ったら、貧しい自分の家で育てていくより、日本人の私の国で育った方が幸せになれるとのお考えからなのでしょうか。私のことを見たときからずっと考えていたのでしょうか。胸が締め付けられるような思いで、私はその子をギュッと抱きしめてからそっと地面に下ろし、そのおじいさんの手を握りました。あの時のおじいちゃんの瞳が、今でも忘れられません。

地元の方曰く、ビーチエリアにあるホテルは全て外資系のホテルで、島に住んでいる人たちに還元されることはほとんどないのだそうです。

私たちは、同じ地球に住む仲間同士のはずなのに、富の配分があまりにおかしいと私は思うのです。地球上生まれた場所が違うだけでこんなに貧富の差が出てしまうのが、今の地球の現状。でもちょっとこれ、おかしくないですか。不平等過ぎませんか。









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