top of page

16/4/5

「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の一・赤本】

Image by Olia Gozha

【赤本って何?】


自分はいつまでも若いと思っていましたが、気がつけば高校生の子供がいても違和感のない年になりました。


高校生だったのはもう四半世紀も前の話。


ガラケーもなく友人たちとの待ち合わせは伝言ダイヤル。


親の目を盗み、家の電話で長電話をするのも一苦労。


そんなのどかな時代だったことを覚えています。


在籍していた高校は一応進学校と銘打たれた老舗の公立高校でした。


私自身はあまりそこまで深く考えたことはなかったのですが、この高校に入ったことにプライドを感じている同級生は多かったように思います。


そんな学校ですから、私の存在は少し異色だったかもしれません。


遅刻早退は当たり前。保健室で仮眠は日常茶飯事。


授業をサボってビリヤード…と、本当にどうしようもない学生でしたが、それでも成績は中の中。


きっと要領だけはよかったんです。


それでもさすがに高3ともなれば、進路を考えないわけにはいかない…はずでしたが、正直何にも考えていなかったのです。


周りは高1の頃から着々と準備してたであろう大学受験。


予備校に通う者も多数いました。ただ、そんな周囲の動きを見て見ぬふりをしていたわけでもないのです。


(なんでみんなこんな真面目なんだろ?もっとお気楽でもいいじゃない…)


ハイ。要するに性格が天邪鬼だったんです。


皆と同じように歩くことが何となく嫌だったのでしょう。


自分は自分の道を好きに進むのだという感じでいきがっていたんです、きっと。


何か考えていたわけでも、何ができるというわけでもないのに…




夏休みに入る直前だったでしょうか。友人から一冊の本を見せてもらいました。



「へぇ…これが赤本っていうんだ…」



大学受験を考えている学生ならば、高1でも知っているであろう「赤本」。


それすら知らなかった天邪鬼お気楽受験生。


さて、高3の夏をどう過ごしていったことやら…



←前の物語

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page