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16/4/4

一億総活躍社会なんてクソ食らえ!

Image by Olia Gozha

最近では若年層雇用対策なるものを打ち出していこうとしているお国。ついこの前までは高齢者対策ということを前面に打ち出していたような気がするのは気のせいでしょうか?(笑)


もちろんお国の政策だけではありません。様々な企業が打ち出すキャンペーンといえば、レディース○○、シルバー△△、ヤング××という特定の層をターゲットにしたものが殆どです。


でも、ちょっと待っていただきたいなと。そういった恩恵ともよべる施策から完全にこぼれ落ちている中間層がたくさんいることを忘れていやしないかと。


一般的には「働き盛り」と呼ばれる世代は、自分たちでどうにでもできるだろうから特に目を向ける必要もない。そう言われているようにも思えます。


まぁ単なる被害妄想というか僻みなのかもしれませんが、どこか一部の世代に特化することを行えば、その影で別のところで必ず歪みを生むということに気づいているのかなと。


本当に総活躍してほしいと願うなら、全ての世代にしっかり目を向けなければ何の意味もなさないのです。


話は変わりますが、女性の社会進出は喜ばしいことですし、本当に働きたい人にとってはやりがいもあることでしょう。ただその影で社会から弾き出されていく男性も数多くいます。


また、一番問題なのは「そこまで働きたいとは思っていない。働くことで自己表現していきたいとは考えていない」女性たちに対する影響でしょう。


全員が全員バリキャリになりたいわけじゃない。子育てしながら家庭をしっかり守りたい。そういう女性は昔と変わらず今も多いのです。この家庭をしっかり守るということは「活躍」ではないのでしょうか?


会社で働かなければ、社会に出なければそれは「活躍」とはみなされない。そんな風潮が漂うことが一番よろしくないなと考えています。


「女性活躍推進法」などという、机上の空論のようなものも出回っていますが、この流れで担ぎあげられてしまい苦労している女性もさぞ多いことでしょう。


そこまでの意欲や能力がないことを自覚しているのに「女性だから」という理由だけで管理職にされる。挙句の果てに、同世代の男性社員からはやっかまれ、部下にはその資質を見ぬかれてナメられて…結局一番辛い目にあっているのはお飾りにされた女性管理職なのです。


妻として、母として、ワーカーとして。これらを全て完璧にこなせるという社会自体、幻想なのではないかと思ったりしています。人間そんなに欲張っても決していいことはないです。


できる範囲のことを一人ひとりが安心してしっかり全うできる社会。それこそが本当の「一億総活躍」なのではないでしょうか。

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