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16/3/29

【社会人編③】英語ができない英語科講師のサバイバル術 後編

Image by Olia Gozha

ありとあらゆる失敗をする毎日


3学期の授業は、

高校1年生と2年生で

週に4コマも任せていただきましたが

答えを言い間違えたことに授業後に気づいたり
(翌週、復習テストがあるので致命的なミス)

生徒の名前を思いっきり間違えたり

突然単語の意味がわからなくなってしまったり

ありとあらゆる失敗をしまくりました。

毎日授業があるようなものなので、

帰宅してから、

片っ端から買い集めた英語の参考書片手に

予習予習の毎日。


どんなにたくさん読みこんでも、

受験生と同じ参考書で勉強しているんじゃ、

その程度の授業しか出来ません。


初めてその文法単元を学ぶ高1生相手に、

どうすれば50分間、

極薄テキストに頼らない授業ができるか。


実は結構理解不足な高2生相手に、

英文法総復習的なこってりテキストを

いかに50分で終わらせるか。


実際はさらに難しい条件も重なって、

ほんとうに毎日の授業がしんどい二ヶ月でした。


後に知ることになりますが、

実はこの私の担当クラスと内容は、

3年半講師を勤めた中で一番難しい環境でした。



新人講師の生きる道はどこに?



未経験・英語苦手・入社3日のど新人の私が

そんな環境でまともに生きられるわけがないことは

すぐにわかりました。


そこで私は、

「授業がうまい先生」ではなく、

「生徒が勉強を好きになれる先生」という

ポジションを目指します。


生徒と積極的にコミュニケーションを取り、

ノートの取り方、予習・復習の仕方を丁寧に教え、

小さな成功体験を積める指導。


塾では予習も出来ないし、

授業以外の仕事がまだ出来ない私は、

時間だけはたっぷり。


3学期の間、

結局授業はそこまでうまくなれなかったけれど、

生徒との人間関係ができたので、

生徒は成果を出すようになりました。


塾が好きな生徒は、

多少のことでは塾を休みません。


雪が降ろうが、定期テストがあろうが、

出席率が落ちないクラス運営を評価していただき、

私はようやく講師として

最初の成功体験を積むのでした。


そして、やっと生徒の顔と名前が

全員一致したところで、

旗艦校に異動になりました。




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