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13/8/10

storys.jpを私も始めようと思ったわけ はじめに

Image by Olia Gozha

2013年6月,終わらないと思っていた旅が終わった。

たぶん,旅の始まりは,大学合格してすぐの20歳くらいから。でも,元々をたどれば,もっと前の小学6年生頃からかもしれない,そうしたら20年以上の長い旅だ。

よくもまあ,20年も続けてきたものだと思う。しかし,私には結局これしかなかった。もちろん,人並みの体裁を整えたり,それなりにモテたいと思ったり,ぼんやりと今夜の献立を考えたり、普通のこともやってきた。ただ,頭の中心,目線の先には,いつもひとつの問いがあった。

旅が終わってやっとその問いが何だったかわかった。面白いことに,終わってから自分の問いがそもそも何だったかわかってきた。旅の途中では,むしろ問いが何だったのかさえ,私にはわかっていなかった。

書いていて何とも雑駁なのだが,それはごく単純にいうと,「何で生きてることだけでこんなに苦しまなければならないの?」ということだった。

何で苦しんでまで生きるの?

生きていることが苦しかった。生まれて,自分という自覚を持ってからずっと。

家庭に不満はない。私には十分すぎるほどの家族だ。一浪までして,大学を出させてもらった。誕生日には今でも電話がある。しかし,そういう環境や条件の善し悪しとは全く別のところで,私はただずっと苦しんでいた。


大した人間ではないし、何か特別がんばってきたわけでもない。お前ぐらいの人間が、苦しみなど語れることか、と思う気持ちもある。でも、これはもうしようがない、ただ、比較も何もなく、変な言い方だがただ純粋に苦しかったのだ。

この苦しいという感覚は,わからない人には理解してもらうのは難しいと思う。だから,たとえば,うつ病だとされてしまっている人の気持ちが,私と同じものだったら,その気持ちは本当によくわかる。別にお金があろうが,モテようが,人に賞賛されようが,苦しみは消えない。探し続けるか,自分をだますか,あきらめるか(それは死ぬことに近い)しかないように思う。そして,その結果,人生が一般的な意味でムチャクチャになったり,うつ病だといわれたりすることもあり得るだろう。

10代の頃は,この苦しい感覚は,私しか持ち合わせていないのではないかと思っていた。私の頭が狂っているのかもと思って,それが知られるのを恐れていた。20代になって,少しは私のような人間もいるようだってことがわかってきた。

それで、いまは

そういう苦しい旅が終わって,一息ついて,私はいま昔のことをもう一度書こうとしている。旅の途中も何度も自分のことについては書いた。それは,助かりたいから書いていた。でも,もうそのために書く必要はない。

いま私は,私が何を学んできたかをもう一度整理したいと思って,書き始めようとしている。私が救われるまで,何に助けられてきたのか,どう助けられたのか。それを忘れがちな自分のためにもう一度振り返るために書く。


たぶん、これからは、私を助けてきたものを一個ずつ紹介する形で少しずつ書いていきます。読みたい方は,どうぞ,読んでみてください。



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