Cさんは、企業向けシステムを開発するSEとして、事業展開を行っている経営者だ。起業してから早10年、大きな案件もこなすなど、素晴らしい実績を持っている。
しかし、初年度の売り上げは年商わずか10万円程度だったそうだ。
Cさんがどのようにして事業を軌道に乗せたのか?そのあたりの様子をCさんに尋ねてみよう。
「初年度は本当にさっぱりで苦しかったですよ。」
Cさんは恥ずかしそうにはにかんだ笑顔を見せていた。
「設立したものの、当時はまだ売れていませんでしたね。
WEB製作を行っていたので、自社のWEBサイトも作っていたんです。それで、交流会に参加したら、たまたま私のWEBサイトを見てくださっていた方がいて、「うちのWEBサイトも作成してくれませんか?」とお声がけいただいたんです。
その方はWEBサイト製作は全くの素人。どこに依頼をかければ良いかもわからず、困り果てていたそうで、WEBサイトを作れる人を探していたんだそうです。
それでたまたま私に依頼が来たんです。
そしたら、その方が知り合いに口コミしてくださいまして、注文が相次ぐようになりました。
初めはそのつながりで仕事が広がっていきましたね。」
そして、Cさんは続けて語った。
「それともう一つ、そのお問い合わせが増えてきた頃、私がやっていることはもしかしたら皆さん知らないのかな?と、そう思いまして、WEB製作ツールの入門書を書き下ろしたのです。
たしか、私が使っているツールに関する著書もなかったので。
すると、その頃から急に注文が相次ぐようになりました。
私はお客様が自分自身で製作できるようにと書き下ろしたのですが、その本を買ってくださった方が、それを見て「是非お願いしたい!」とおっしゃるんですよ。
曰く、これだけの知識があるのなら、安心して仕事を任せられる。とのことでした。
著作を出したことでこのツールのスペシャリストという信頼を得ることが出来て、それが仕事につながっていったんですね。
あっ、もちろんスペシャリストとして、お仕事は誠実にご対応させていただいてます。
この頃からでしたね。
事業が安定して、軌道に乗り始めたのは。」
Cさんは語る。
まずはいろんな方と会うことが第一歩。
そして、その道のプロだと思ってもらうことが大切だと。
本日の教訓
■オフィスを飛び出そう
あなたのお客様はWEBに強い人とは限らない。問題をすぐに検索できない人、問題だと気がついていない人、ただ単純にそのサービスを知らない人、いろんな人がいる。
対面して初めて、「そうそう!それが欲しかったの!」と声をかけてくれることもある。
オフィスを飛び出して、人と会う機会を作ろう
■みんな知っているとは思わないこと
もしかしたら、あなたが当然のようにやっていることは他の人にとっては当然ではないかもしれない。
あなたにとっては他の人に教える必要はないと思っていても、他の人からしたら、貴重な情報なのかもしれない。
こんなの教えてもな〜と思わず、皆に教えてあげよう。スペシャリストの道はそこから始まる。
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