top of page

16/3/10

「また明日!」を言わなくなった… 【其の一・二文字】

Image by Olia Gozha

【あの二文字】

親子三人で暮らした家。

ほぼ記憶のない幼き頃には転々と引っ越しもしたようなのですが、私の記憶にあるのは今の実家だけです。

幼稚園から大学までずっとそこから出かけていったものです。

いざ社会人になって…ということもなく暫くはフリーター。

そして数年後になし崩し的にその会社で勤めることになりました。

しかし、仕事から帰る場所は変わることなく実家でした。

一人暮らしに憧れるということは一度もなかったです。

狭い実家ではありましたが、一応自分の部屋もあったため変に干渉されることなく過ごしていたので、わざわざ家を出るという理由がありませんでした。

なにせ食事もきちんと畳まれた洗濯物も「自動的」に出てくるのですから…

そんな私にもいつの頃か「彼女」と呼べる存在ができたのですが、だからといって一人暮らしや同棲という考えにまでは発展しませんでした。

理由は簡単です。

「実家にいれば働いたお金は自由に使える」

今考えてみてもなんと安直な理由かと。

しかしそのおかげで年に数回色々なところへ好き勝手に旅行に行っていたような気がします。

週に2,3回は外飲みもしていました。

ただ、彼女とのお付き合いも長い歳月が経ってくると、それなりに考えなければいけないあの「二文字」が頭を過るようになりました。

←前の物語

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page