色色調べてみたところ、「a waltzing Matilda」とはswag(山の放浪者が携帯する今で言う寝袋?)を背負いながら放浪すること、と見つけたり!
Matildaは、紀元前300年頃からエルバ川北方に移住し始めた民族(主にドイツ人を指す)の逞しい女性の代名詞。同時に、移動するワンダーラー(Swagies)達に同行し夜は侘しい彼らを暖める女、妻の意味もあることから、放浪者が携帯する毛布、寝袋等の荷物をMatildaと呼ぶに至ったらしい。
オーストラリアの「Matilda」の意味は分かったが、それでもトム・ウエイツの「2、3ドルばかり貸してくんないか?Togo waltzingMatilda=旅に出るのによ」では、まだしっくり来ない。昔のこととは言え、2、3ドルばかりでは、いかな時代が1970年代としても、旅をするには無理がある。となれば、これは、「ぶらぶらする」という意味にならないか。
♪Wasted and wounded, it ain't what themoon did
疲れちまってよ。月のせいじゃねぇんだ
Got what I paid for now
身からでたサビってことよ
See ya tomorrow, hey Frank can I borrow a couple of bucksfrom you?
また明日な。おい、フランク、2、3ドルばかり貸してくんないか?
To go waltzing Matilda, waltzing Matilda
もうちょっとぶらつくのによ
You'll go a waltzing Matilda with me
お前も俺といっしょに ブラブラするか?
うむ、これだと意味をなすではないか、と我ながら納得着いた気がしているのだが。
そう言えば、渡米前までわたしが勤めていたオフィスの本社社員のアメリカ人、ボブ君が、「この歌は英語を話す僕らもなんだか意味がよく分からない不思議な歌なんだ。」と言っていたのを思い出した。
ねぇ、トム。あんたの歌ってあんたの心の中のように、分からないのかね?と思わずトムの口調で呟いてしまうわたしでありました。
ちなみにワルツィング・マチルダは、日本のテレビドラマ「不毛地帯」のエンディングに流されていたと聞く。一編聴いてみてもいいかなと思われる方は、下記でどぞ。


