学んだこと
真に人を想い、人の成長を願う
心から発した行動であれば、必ず温かな協力が得られる。
それは、ともに力をあわせて実りある結果をもたらしてくれる。
なぜなら、それは強制ではなく自発の行動だから。
これは、当時の私のノートに書いてあった一文です。
そのノートには、心に残った大切な言葉がびっしり書かれていました。
当時はわかって書いていたのか、疑問が残りますが……
夜の世界に足を踏み入れる前
「黒服」=「金に汚い」「女を扱き使う」「怖い」「うぇぇ~い(笑)」
とにかく悪いイメージしかありませんでした。
実際、そういうお店もありますし、そういう方々もいらっしゃいます。(グレーな世界ですから)
でも、ここで働き、そのイメージもすぐにぶち壊されてしまいました・・・
決して大きなお店ではありませんが、とても良いお店だったと思っています。
恩師(私をスカウトした方)には感謝しております。
入店当時から、
恩師「うちは心を大切にしているお店だから何事にも感謝――感謝を忘れたらやっていけない人の心を掴む言葉も、心から……女の子にも真剣に心から向き合って……お店も経営者目線で、全てを見てくれよ」
営業終わりに私だけに話をして頂きました。毎日欠かさず朝まで……
ある日のこと
リーダーA(黒服幹部の人)とキャバ嬢さんの間でトラブルが起きてしまいます。
原因は
リーダーAのつけまわしミスでお客様を怒らせてしまい、指名のキャバ嬢が怒ってしまったのです。
キャバ嬢「なんで、すぐ席に戻してくれなかったんですか!大切なお客様怒らせてどーすんだっ!!」
リーダーA「おぉ~悪い悪い」
こんなやり取りをしていたと思います。
自分のミスを認めたくないのはわかるけれども(立場上頭は下げたくない)
「きちんと謝って、ミスしないように努めなければ、信用されなくなるよな」
と心の中にしまい
営業終わりにいつものように恩師と話をしました。
それを恩師に報告したところ
恩師「…………でっお前は何もしなかったの?」
私「……」
恩師「お前は何を教わってきた!なんでリーダーAに「謝れ!」って言えなかった!自分より立場が上だからか?関係ないよなお前はリーダーAもキャバ嬢も救えたのに、救おうとしなかったってことだ!」
私「……」
ちょっとしたミスでは怒りもしなかった恩師が
はじめて怒った瞬間でした。
その時、「自分も立場が気になっていた」ことに初めて気づきました。
そして、リーダーAに「心で向き合え」と言えなかった自分に怒りと悲しみが湧いてきました。
恩師「気付けてはいたようだなでも、一瞬一瞬を見逃すなそこで対応出来ていれば、自分もみんなから信頼を得るんだスピードで勝負しろ誰よりも心を大切に出来る、お前だからやれるはずだ」
文頭のメモ
真に人を想い、人の成長を願う
心から発した行動であれば……(略)
この言葉は、その時のことを思い出させてくれた。


