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16/2/12

生きづらさを感じて苦しんでいる人に伝えたい、「僕」の話②

Image by Olia Gozha


■不良先輩に目をつけられて学んだこと

あれは、中学校2年生の時だった。友人と下校している時、友人が1つ上の不良たちに絡まれていたのを見つけた。それをたまたま見た自分は、つい反射的に「バカみたい」と、その不良に向かって言ってしまった。これが悪かった。それ以降その友人が不良に絡まれることはなくなったが、その不良軍団に完全に目をつけられることになった。当時テニス部に所属しており、テニス部の先輩も心配してくれてはいたが、いかんせん僕のいた中学校の先輩の不良たちは地元では有名な不良で、”最悪の世代”と言われていた。教師をボコボコにして訴えられた不良もいたとか。その日から、”いかに不良に会わずに過ごすか”の日々が始まった。朝学校に行くと正門で不良が待ち伏せしていたので、正門ではないところから無理やり学校に侵入した。下校の時間に友人から情報が入った。

「おい!ごっちゃん(当時のあだ名)!S先輩が正門でお前のこと待ち伏せにしてるらしいぞ」

「え、まじ?」

「あの先輩はやべぇぞ(笑)」

「・・・」

結果、その日は学校の裏口にある小さな入り口から学校を出た。

その日から、朝は6時には家を出、6時半には学校に行き(7時50分までに投稿)、朝不良に会わないようにした。そして、下校時は”帰りの会”が始まる前に学校を出たり、不良に先を越された場合は、学校の裏口から逃げるようにして過ごす日々が続いた。

学校の先生にも言ったが、結局先生はなにもしてくれなかった。


友人や親しい先輩、当時付き合っていた彼女も心配はしてくれるが、なにもしてくれない。


結局は自分でなんとか解決するしかないということに気づき、不良グループのドンの彼女が友達の友達だったため、その人の連絡先を手に入れ、間接的に日時をセッティングをしてもらい。


許してもらえるまで土下座をしまくった。とにかく土下座をした。そして、恐ろしい面々の方々に囲まれ、なんとか許してもらうことができた。


この経験で、権力というものを思い知りました。いくら理不尽なことでも権力がある人が勝つのだと。

そして、自分を助けられるのは自分だけということを学んだ。自分を救えるのは自分だけなのだなと。

1人で強く生きていくことの大切さを学んだ。


■冤罪をくらう

僕は、このような出来事もあったため、また、親の意向も踏まえて、不良という人種が少ない地元でも優秀な部類に入る偏差値60程度の2番手校に進んだ。そこには不良のような人はおらず、これでもう同じような苦しみはしないで平和に過ごしていけるのだろうと思った。しかし、それは間違いだった。


高校1年生の9月、防災訓練の後、教室でクラスのボス的な女のMが騒いでた。

「靴の中にセミの抜け殻が大量に入ってたんだけど誰だよまじむかつくーーーーーーーーーー!」

多くの人が心配して擁護に入っていたが、僕はその人と接点もなかったし、クラスの同じ部活の友人とわいわいと話で笑って盛り上がっていた。


その数日後、クラスの人がこんなことを言ってきた。

「Mの靴の中にセミの抜け殻入れたのお前って本当?」

は?となった。もちろんなんの心当たりもないし、なんのことだかサッパリだった。

話を聞くと、①僕の顔がそういうことをやりそうな顔で、②私が教室で友人たちに慰めてもらってる時、笑ってたこと(自分に対して笑っていたと思ったらしい)が理由で、「あいつがやったんじゃないか」と言っていたことがが伝言ゲーム的になってしまい、「あいつがやった」というようになって、学年中に広まってしまっていたということがわかった。


もちろん僕にはなんの心当たりもないことだったのでM本人に直談判しに行った。

「あのさ、靴にセミ入れたの俺じゃないから。あと広まった噂全部どうにかしてもらえない?」

「じゃあ誰がやったっていうの?お前以外に考えられないんだけど」

「いや、だからそもそもやってないし、誰がやったかなんて知らないよ」

「なら、証明しろよ」

「・・・(だめだこいつ)」

そして、「よりそうな顔」という理由でありもしない罪をなすりつけられた上に、学年中に噂が広まってしまったことで心身ともに疲弊してしまった僕は、友人に愚痴を聞いてもらっていた。


しかし、あろうことかその友人は、M本人に僕が愚痴で言っていた内容をすべて横流しして伝えていたのだ。


このことで、Mとの出来事は泥沼化してしまい、僕一人の力では収拾がつかなくなってしまった。


そこで、担任に相談をした。

「かくかくしかじかで、こんな状況になってしまって、悩んでいるので助けてもらえませんか」

「でも、それって、裏で愚痴言っちゃった加藤くんが悪くない?」

「え?」

「しっかり本人と向き合って話せば伝わったんじゃないの?」

「話しましたけど。。。」

「もし本当に冤罪だったとしても、本人に伝わってないってことは、しっかり向き合って話ができていないんじゃないの?」

「・・・(だめだこりゃ)」

なぜか僕が悪いというふうになってしまった。

心の声「そもそも、そういうことしそうな顔で、たまたまその時笑ってたからといって、客観的証拠もなく犯人だと決めつけ、噂を流したMがそもそもの原因なのに、なんでだれもわかってくれないんだ。」

結局、この件については、本当にどうしようもなかったので、諦めた。


学校の人とも自ら距離をとるようになっていった。


そして、学校生活のなかで、だんだん1人に慣れていった。


同じ部活の人は、僕の話を信じてくれたので、部活だけが僕の居場所になっていった。


このことで、僕は完全に人に対して心を閉ざしてしまった。


これ以降は新しく友達を作るのもやめ、部活の人以外との縁を切り、どんどんと自ら孤立していった。


完全に人間不信になってしまった。


そして、僕は高校1年の秋から、部活以外は全く人と話すことなく学校生活を過ごすことになった。


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