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16/2/19

(前略)ただゴルフがしたい一心で渡米してプロゴルファーを目指した話 ⑤ 最初の1ヶ月

Image by Olia Gozha

脱 週一ゴルファー

さて縁あって会社の先輩の後輩、Oさんを紹介してもらいました。

更にその師匠のYさんを紹介してもらいます。




Y師匠は日本人で、ロサンゼルスに居住歴計10年以上。

自身も脱サラ後、プロゴルファーを目指して渡米。ツアープロは断念したものの、ティーチングプロになって、世界で戦えるツアープロを育てたいというアツイ人でした。


最初の1ヶ月は、そのY師匠のご家族(奥様と男の子2人)の家にホームステイさせてもらいながら、練習とレッスンを受けつつ、自動車免許を取ったり、車を買ったり、携帯電話を契約したり、またスーパーマーケットはここ、とか、困った時にはこのサイトを見る、とか。


師匠には全部コミコミの「面倒費」を1ヶ月分払っていたため、「アメリカ生活のいろは」を遠慮なく色々聞いたし教えてもらいました。


OL(と呼ぶのか?)だった日常から一転、ゴルフに打ち込む毎日。


師匠に頑張っている姿を見せつけたくて、1日6〜8時間、球数でいうと500〜700球ほど打っていました。

プロゴルファーを目指している身では大したことない量なのですが、急にそんなのを始めたものだから、来て2週間で 肘を痛める。首を痛める。腰を痛める。


学生の頃の記憶がまだ新しい…つもりではいましたが、身体は完全に鈍っていました。


ちょっと心境解説


募る焦燥感。なにやってんだ自分という罪悪感。未だに「こんなことしていて良いんだろうか」という不安。

「こんなことをしていて」というのは、会社を辞めて、好きなことをする為に彼氏を放って渡米してきて、という罪悪感でした。

また、お金がないと出来ないことだし、とか、理解ある両親がいる人しかできないことだし、とか、勝手に被害妄想を持って引け目を感じていました。


1年くらい経ってようやくその思いは完全に振り切れましたが、当時は何をするにも、ビクビクしていたような気がします。

2年目は失恋と開き直り、3年目は退路を断って我が道を歩き、4年目の今は居直って自分しかできないことをやろう、としています。


結局、ネガティブな意見や批判というのにフォーカスしてしまっている時間はもったいないのです。落ち込む・生産性が落ちるで良いこと無しです。

勿論私だって人間なので落ち込むことはあるんです。けど落ち込む時間を出来る限り短くすること。明るくあること。それが自分にとっても周りの人にとっても良いことで、それを求めていくことはいわば義務であるとすら思うのです。


アメリカは人生を謳歌しやすい論


ただアメリカに来たのは、まわりを気にしない為でもあったのです。

キャッチーな表現なので、タイトルを大げさに「脱会社員」「アラサーで」「プロゴルファー目指す」と書いていますが、実はそんなに大したことをしているつもりじゃないんです。

結果として「日本では少数派な生き方」を選んでいるだけで。


日本での「レールを外れること」への針のような視線に耐えられる、というか突っぱねられる自信がありませんでした。


自由の国アメリカで、


見知らぬ土地で、


褒めて伸ばしてくれる風潮がある中で、


肩書きや年齢を気にすることなしに、


社会的規範の固定概念の少ない、


多様性の生きた国で


好きなことをやって生きて良いんだ。自分が選んだ道だったらそれでいいんだ。


失敗したっていい、というか行動しないほうが失敗なんだから、やっていること全ては成功だ。

と思えるようになりました。


あの時はビッグマウス(大口叩いて実が伴っていないこと)な気がしていましたけど、今は心からそう思います。

Whatever!(なんでもいいや!それがどうした!)



ルー大柴みたいな口調でだいぶ脱線しましたが、最初の1か月はこんな感じで地に足ついていませんでした。

結局ケガは秋ころまで引きずりました。


つづく



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