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16/1/15

同年代の中ではトップクラスに頭を下げた回数が多いと思う私の話。4

Image by Olia Gozha

その上司はみんなが恐れていた。

結局、その上司が一番私のことをかわいがってくれた。

私があまりの忙しさに、やるべきことの手順をすっ飛ばして、「後からフォローすればいいか。」とおもって、その場しのぎの仕事をしてしまったことがあった。

そのとき上司は「お前さー、お金もらって働いてるじゃん?それで、その場しのぎの仕事はしちゃイケないでしょ?給料泥棒じゃん。仕事ってさーそんな甘いもんじゃないんだよ。それで許されるような仕事ならわざわざ俺らが必死こいてやる必要もないんだよ。」といった。当時私はまだ、20歳になる前で、19歳である。そんな若造をちゃんと一人の社会人として扱ってくれ、社会人の先輩として心から怒ってくれたのだ。初めての経験だった。その上司は、怖かったけど優しかったし、ちょっとかっこつけてた。でも私にはその上司がすごくかっこよく見えて、こんなホテルマンになりたいと強く思った。

ある日、上司と一緒に残業したとき、勇気を出して「ご飯行きませんか?」と上司を誘った。

快く了解して頂き牛丼を食べに行った。その帰りのことである。

「○○さんからみて、自分どうですか?ホテルマン向いてますかね?」と尋ねた。

「いや、俺にはわからんよ。でも自分の経験で作り上げてきた俺の中の物差しでお前を測ることはできる。まぁそれで言わせてもらうと、飲み込みは早いけど、お前は応用効かせて仕事できないし、気遣いも半人前だし、入社してきたときはどうしようもないなと思ったよ。まぁ一月もたたずにやめるなと思ってたよ。でも意外と打たれ強かった。怒られてもへこたれないし、根性はある。向いてるかは分からないけど、これからもやっていけると思う。」

根性のない自分、へたれの自分のつもりで生きていたが、意外なところで評価は覆るものである。

「へぇー、最初の所は余計ですけど、意外に高評価ですね」と返事したと思う。

内心ではうれしさで泣きそうだった。

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Image by Jukka Aalho

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