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16/1/10

「ちょうどいい感じ」って難しい?マツコさんに学ぶこと。

Image by Olia Gozha

オネエと呼ばれるタレントさんは多いが、マツコ・デラックスさんは果たしてオネエなのだろうか?

綺麗にメイクし、女性の格好をしているが、私はマツコさんの中にある「男性」こそ「彼女」の魅力だと感じている。

初めてマツコさんの魅力を発見したのは、月曜深夜に放送されている「月曜から夜ふかし」という番組がきっかけであった。

関ジャニの村上信五さんとマツコさんが2人でトークする番組なのであるが、これがまた面白いのである。

村上さんは関西出身であるから「関西のおねえちゃんかオカンか!」というくらい喋りが上手い。ボケのセンスも抜群なのであるが、そのキレキレのボケを放つ村上さんに対してものすごく辛辣なツッコミを入れるのがマツコさんなのである。 

「あんたバカじゃないの?」

そんなふうに村上さんを突き放すように言うことが多いのであるが、感情的になったりすることは少なめで、核心をズバリとつく視点みたいなものが非常に男性的であると感じるのである。

自分で自分のことを「バケモノ」だと言い、「誰か私の子どもを産んでくれないかしら?」と言ったりする。 

思考は男性的なのに、母性を強く持っておられる感じも滲み出ていて非常に不思議な感じがするのであるが、これがマツコさんの最大の強みというか魅力なのではないだろうか。


どんだけ〜!でお馴染みのIKKOさんから感じる意地の悪い女性的なものを、マツコさんからは感じない。

どんなに毒を吐いていてもマツコさんからは底意地の悪さみたいなものが出ておらず、むしろそれを好感度に変換させているのはすごい。

人間力というのだろうか。ものすごく頭が良いのだろうとも思う。そして何より気遣いのできる人だということが、チラリと見えるのも好感が持てる。

我が家の次女JSちゃっかり、長女JKドカ弁もマツコさんが好きである。そして私の両親もマツコさんを好きだという。

12歳のJS、16歳のJK、70代のシニア世代まで老若男女問わず、幅広い世代に愛されるオネエは今までそうそういなかったように思う。

マツコさんは、自分を甘やかしすぎているわけでもなく、ダメな自分も知りながら他人にも厳しい。

「こうだよなぁ!」
「そうそう!わかってるやん!」

思わずそう頷きたくなる、わかりやすい勧善懲悪的な正論を言うマツコさんは、年齢を問わず人気なのもわかる。

ヒールなキャラ、いい人キャラ、あまのじゃくキャラと様々なキャラで売っている人はたくさんいるが「ちょうどいい感じ」の人はあまりいない。

他人に対して卑屈になりすぎるのも、傲慢になりすぎるのも自分かわいさからくるものが多いように思う。

極端なマイナス思考もプラス思考もウザイと思われることが多い世の中で、世代を問わず誰の心にもどこかで響くような、刺さるような「ちょうどいい感じ」って本当に難しい。

だから今、マツコさんのこの「ちょうどいい感じ」を好ましく感じる人が増えているのではないだろうか。 

いまやテレビで『彼女』を見ない日はない。

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