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16/1/22

一風堂のスタンプカードが私に教えてくれた大切な3つのこと。

Image by Olia Gozha

プロローグ



ずっと自分の中にだけしまっていたことがあります。


こんなとこで公表してもいいものなのか。しかし、もう自分だけでは抱えきれなくなってしまいました。 他の方の協力が必要なところまで。 


あともうちょっとで夢が叶うのです。でもタイムリミットがあと1ヶ月半後にせまってしまった。。 



なので… 


ついに 、


ついに。



バリスゴカードのスタンプについて、募集したいと思います。 


===============


私が25歳の時に体験した話です。



当時、社会人3年目という世の中的には、すごく仕事もプライベートも脂の乗る時期に、自らの身に起こった【一つの奇跡】について振り返りたいと思います。





一風堂と私


5年ほど前、私はラーメンと言えば一風堂、一風堂と言えばラーメンというくらい一風堂にハマっていた。そして一風堂のスタンプラリーが始まった。 



◆ 1話目 ◆
初めての出会いはバリカード


新卒で入った会社で働いていた当時、私は大阪の天満に住んでいた。


終電で会社を出て電車にコトコト揺られ、梅田からは自転車で帰宅。 一杯750円のラーメンにしてはちょっとばかり高いその味に翻弄され「疲れた身体に一風堂」 そんな気持ちで1週間に1度ならず、2度3度足を運んでいた。 


自転車はいつも一風堂の近くに停めていた。 



太り始めたのも、ちょうどあの頃だった。 



今まで、どんなスタンプカードもなかなかたまらず期限がきてしまう性格。



でも一風堂は違った。 
貯めようと思わなくても、バリカードは一瞬にして埋まった。



◆ 2話目 ◆
バリバリカードへの昇進


バリカードからバリバリカードにステップアップした頃、身辺の変化もあった。



―― 転職 ―― 



その会社は大阪の本町にあった。 
天満からは自転車で通った。 



一風堂には遠回りをしなければ寄れない。



でも寄った。



必ず寄った。 



頼むメニューはいつも同じ。



「白丸元味、バリカタで、白ご飯もお願いします」
(たまに半熟塩卵トッピングで、たまに博多ひとくち餃子も付けていた) 



いつもお一人様でご来店。



ナムルのもやしはいつも3~4杯。 
体重もバリバリカードのスタンプとともに増えていった。



◆ 3話目 ◆
バリスゴカードへの昇進後の壁


バリカードからバリバリカード。バリバリカードからバリスゴカードへのグレードアップは早かった。 



さくさく押されていくスタンプ。



―――― 。。。



そんな時、名古屋へ異動となった。



「あぁ…もうなかなか足を運ぶことももう難しいかも」



そう思っていた。



でも違った。 



一風堂は家から徒歩5分のところにあった。 



運命共同体だと思った。



寄った、とにかく寄った。



本当に一風堂のラーメンはおいしい。 
でも、ここまでくればそれよりもバリスゴカードを貯めたかった。 



ラーメン1杯につき1ポイント。ここまでのポイント合計47ポイント(ラーメン47杯)。



・・・そんな時、転機が訪れた。 




――― 引越し ―――




一風堂から離れた。 



自転車で30分。 



和歌山ラーメンからは自転車で10分。



距離には勝てない。



一風堂のスタンプは47杯で、





――――とまった。





一風堂では1年間に60杯食べるとプレミアムメンバーになれる。あと13杯。そのことは何をしてても頭の隅の方にあった。



プレミアムメンバーになれると1年間、替え玉と半熟卵がいつでも無料になる。(なんと、お連れ様も)そして一風堂のどんぶり、箸、手拭い等オリジナルセットがもらえる。 キョロチャンの缶詰めよりもすごいこと。 



47杯の軌跡を決して無駄にはしたくない。 年頃の女子が体型と引き換えにかけてきた一風堂への熱い想い。 



この軌跡を無駄にはしたくなかった。
mixiの中で友達に呼びかけた。


 

「どなたか、一風堂へ一緒に行ってください。 一風堂好きな方、まだ一風堂未経験者も大歓迎。 ちょっと辛いナムルもやしが食べ放題です。2人で行けばスタンプ2倍、3人で行けばスタンプ3倍。 一緒に貯めて、プレミアムカードで替え玉しまくりましょう。 つらいことは半分こ、楽しいことも半分こ。 大阪行った時、東京へ行った時、岡山で食べる一風堂。 全国的に大募集中です。 あと1ヶ月で13杯。いけそうで、なかなか難しい数。 どうかご協力お願いいたします。」



軌跡が奇跡に変わる瞬間。



mixiで呼びかけて、1人の友達がタイミングが合い、一風堂に一緒に行ってくれた。



+1個のスタンプが増えた。
残りの12杯は自力で一風堂に通った。



そして…



ついに…



ついに…



■□■ 一風堂プレミアムメンバーに昇格 ■□■ 



60杯達成。



この一風堂のスタンプカードを達成したことは、本当に心から嬉しかった。



体重が5キロ減るよりも、宝くじがあたるよりも、昔好きだった男の子に出くわすよりも、すごくすごく嬉しいことだった。



遠かった道のり。 途中で和歌山ラーメンという邪念が入ったが、それでも一風堂に足を運んで貯めた、そのスタンプカードは何よりも大切に思えた。




一風堂からのにくい演出



最後のスタンプが押された瞬間、私はてっきりその場で粗品を渡されるのだと思っていた。そのため、最後の一杯を食べに行った日はいつも以上にソワソワしていた。



しかし、一風堂はそんな単純な演出はしなかった。スタンプカードがレジで押された瞬間、一通のハガキを手渡された。



そう。そのハガキを投函することで、後日粗品が家に届くという演出だった。



――――ポストに投函後、一週間経過。



ついに、この日がやってきた。



ピンポーン。



「はーい。」

「一風堂からお届け物です。」

「はい!!!!!!!!!!」



ついに、きた。



光沢の良い黒光りの一風BOX。 
早速、中を開けてみた。



嬉しすぎる、どんぶりとれんげ。 
スープを飲み干すと「ありがとう!」と言ってくれる。

いやいや、こちらがいつもありがとう。 



おうちで一風堂がつくれるセット。 

なんて贅沢。 



手に入れたかった、カード。 
17375プレミアムメンバーのヤマモトユウコとなった。





エピローグ


25歳だった私が体重と引き換えに手に入れたもの。それは一風堂のスタンプカードを達成することで手に入れた粗品とプレミアムカード…



だけではありませんでした。



もっと大切なモノを一風堂は私に教えてくれました。




◎寄り道をするとゴールから遠くなる
◎ラーメンは思った以上に体重に乗ってくる
◎夢を宣言することの大切さ





もし、あとちょっとでスタンプカードが貯まるのに…そんな想いを抱えて心の奥に何か引っかかっているような日々を送っている方がいれば、私はそっと声をかけたいなと思います。



「安心してください。
 そのスタンプカード貯まりますよ。」




編集後記


そんな一風堂のスタンプカードを貯めてから5年経ち、私は昨年会社を退職して独立をしました。



1人で仕事をやっていくということは、想像以上に大変なんだなということを、身を持って経験しているところです。



仕事で壁にぶつかったときは、



「大丈夫。スタンプのようにひとつずつ
 進んでいけば必ずゴールにたどり着く。」


「違う道に逃げても遠回りになるだけだ。
 この仕事が好きなら信じて進もう。」



とスタンプカードでの成功体験が活きています。



実際に一風堂のスタンプカードのように、WEBサイト運営の仕事一本で行こうと決めてからは成果が上がるスピードは早かったです。



今はWEBサイト作成の仕事をしているため、日々パソコンと向き合って仕事をしていますが、、、



疲れた身体に一杯の一風堂。



これは今でも変わらず、月に1回は一風堂のお世話になっています。



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