top of page

16/1/8

メンヘラーが教えてくれたもの(2)虚構

Image by Olia Gozha

 虚構は、人を苦しめる。虚の目標、虚の努力、虚のリアリティ、いずれも実態が伴っていなかったり、意味の感じられないものであれば病む。シャドウボクシングのようにやるのが一番良くない。

 そういう意味では、若いころが一番苦痛だった。「可能性無限大」との下、いろいろ意味不明や先がわからないようなむちゃぶりをさせられ続けた。「将来のために何かしら特になるから」そういうことで、何なのかよく訳のわからないこともとにかくこなされることを強いられた。

 虚構であるかぎり、その営みは精神を蝕むだけのことしかもたらさない。シャドウボクシングではなく、実際に効果が見えてくることに努力し、やる意味があると思えることを頑張り、そして、納得できる成果が出てくる。これが人間として健全な営みだ。

 多少ハードな環境に置かれても、それをなす意味がきちんとわかっていて、その結果、有意義な成果という形で返ってくる。それなら多少ハードでも簡単に壊れたりはしない。ただ、意味不明なことに半強制的に取り組まされると、あっという間に病む。

 もし、自分が戦中の日本や現在の北朝鮮に生まれていたらどうだろうか?おそらくすぐ精神疾患で自死していたのではないかと思う。

つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page