いつか、どこかで・・・
この話をしたいと思っていました。
ぜひ最後までご覧下さい。
私は2014年の3月に大学を卒業し、卒業後から2015年の3月まで留学へ行っていました。
大学時代、私は地元の少し高級な日本料理店で働いていました。
4年間そのお店で接客業をやっていたのですが
この4年間、私は普段の生活の中では
お会いできないような方と知り合うことができ、また人脈を築くことができました。
そのお店のお客さんの多くが会社・企業の上層の方であったり
身なりからしてとても上品な方が多く、素晴らしい客層でした。
=====金持ち父さんの教え======
私はとある企業の副社長さんとそのお店で出会いました。
その方は月に数回お店を訪れ、お昼時はふらっと一人で来たり
夜は会社の接待や宴会等でお店を使ってくれました。
大学時代の私は、大好きな海外旅行へ行くために
大学の授業後毎日のようにバイトをしていました。
ある日、その方が来店され、たまたま私が料理を運ぶことがありました。
「よく働いていますね」
と、話しかけて下さり
それから私はその方と気楽にお話できるような仲となりました。
その方は後に私の『金持ち父さん』となるのです。
その方はちょうどその頃、還暦を迎えられました。
人生は本当に早いものだからね、
休憩なんてしてたらだめなんですよ。
と、よく私に言い聞かせました。
いつもニコニコと楽しそうにお話をされるので、私も自然と笑みがこぼれました。
金持ち父さんにお会いすると必ず
「最近はどうですか?」
と尋ねられました。
私は近況報告をし、またその頃というのが
大学3・4年生だったので将来について抱いていた
大きな不安・漠然とした将来像を
「周りはみんな就職活動を・・・#!&%$!$&?%#!ア%・・・やりたいことはあるんですけど・・・$%’&”!$’%#!”$&(&$”・・・」
こんなかんじに、それはもうベラベラと話していました。
金持ち父さんは、私の話をいつも笑顔で
「うんうん、そうかい^^」
と、真剣に聞いてくれました。
そして私が、不安なことや悩みを告白すると
「大丈夫ですよ、もっと簡単に考えてみて下さい」
とはじめ、私の考えでは出てこないようなありとあらゆる知識・解決策を与えてくれました。
定期的にお食事へ行くようになりました。
決まってお店はとても高級なレストランで
当時の私が当然行けるはずのないようなお店へ連れていってくれました。
そして金持ち父さんは笑顔でこう言いました。
「おいしいものを食べると、幸せな気持ちになりますね〜」
私は、金持ち父さんから感じられる心・時間・経済面など
さまざまな【余裕】というものに憧れを抱くようになりました。
人生とまらないこと、成長し続けること、全てを学びとすること
何か起きても焦らず、前向きに考えること
笑顔の力、辛いときこそ笑うこと
恩は貸しても借りないこと
(これは、人には与え続けるぐらいの気持ちが大切ということです。)
本当にたくさんの教えをいただきました。
また金持ち父さんは私に色んな社会・世界を見ておきなさい
と言い、金持ち父さんの完全なコネで
金持ち父さんと繋がっている様々な業界の方とお話しするような機会を設けていただいたり
また、特別に会社内を案内していただいたり会社の仕組みなどについて色々と教えてくれました。
正直、就職活動よりはるかに価値のある経験をしていたのではないかと思います。
そんな私ですが、大学卒業後は留学へ行くことを決めていました。
そのことはもちろん金持ち父さんに話していました。
きっと私が留学後の先に困るようなことがないよう
さまざまな世界を見せ、色んな業界の人と会わせて下さったのだと思います。
そして私は大学を卒業し、一週間後に留学を控えていました。
その間に一度、金持ち父さんとお食事をすることになりました。
いつもながらに高級そうな料亭へ連れていって下さり
おいしいお食事をいただきながらさまざまな話をしたかと思います。
そして食事も終盤に差し掛かり、
金持ち父さんはこう話し始めました。
「いよいよ、成美さんが目標にしてきたことが一つ叶うのですね^^いいですか・・・」
と言うと、いつもニコニコとお話をする金持ち父さんが
少し真剣な口調になりました。
「これからの人生ではきっと、たくさんの【選択の場】がありますそれはもうさまざまなことを選択し、その道を進んでいくことになるのですがどうか・・・良いものを選択して下さい良いものを見て、良いものを食べて、良い経験をして、良い環境を選んで、そして、良い人を選んで下さい」
最後に満面の笑みで、
「私はあなたからしたら人生の大先輩ですいつでも頼って下さいね^^」
と言って下さりました。
私も自然と顔が和らいでいき
ですが、力強く
「はい!ありがとうございます」
と答えました。
金持ち父さんからの教えはこれが最後となりました。
金持ち父さんは私が留学へ行った2ヶ月後・・・
61歳という若さで亡くなりました。
肺炎による急死でした。
私は留学先で連絡を受け、その事を知りました。
最後の会食ではいつも通りの元気そうな姿だったので
まさかと思い、理解に苦しみ・・・
同時に涙が溢れました。
私は後悔をしました。。。
考えてみたら金持ち父さんにはいつも与えていただくばかりで
何か恩返しができたのかといったら、何一つできませんでした。
たくさんのことを学ばせてもらったのに・・・と、
悔いが残って仕方なかったのですが
こんな時こそ金持ち父さんからの教えを生かさなければ
と、思いました。
辛くても笑顔でいること・・・
どんなときも前向きで・・・
すべてを学びとすること・・・
私はこの金持ち父さんの死から
人生とはいつ、どこで、何が起きるか分からない
なので、
もしかしたらもうこの人と会えないかもしれない・・・
ぐらいの気持ちで、これから人と接していこうと心に決めました。
なぜなら、私がもう金持ち父さんと会うことができなかったからです。
私の考え方は金持ち父さんのおかげで大きく変わりました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

きっと・・・
いつもどこかで見守っていてくれる気がするので
私はこれからも金持ち父さんからいただいたこの教えを
守り続けたいと思います。

