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高木教育センターのありふれた日々(15)

Image by Olia Gozha

高木教育センターのありふれた日々(155)

第百四十一章「アメブロ「受験生ランキング1位、Youtube 再生回数38万回再生の『京大ラッキーセブン』は何を書いているのか」

第百四十二章「塾、予備校はどうして存在しているのだろう?」

第百四十三章「いなべ地区の合格判定」

第百四十四章「瞬間英語(ボクは学校では英語が身につかなかった)」

第百四十五章「いなべ市の30年間の変遷」

第百四十六章「部活、クラブ活動の帰宅時間と学力の関係」

第百四十七章「星に願いを。ER 緊急救命室」(1)

第百四十八章「星に願いを。ER 緊急救命室」(2)

第百四十九章「スクール・レヴォリューション」

第百五十章 「2016年度」

 

 

 

 

第百四十一章

「アメブロ「受験生ランキング1位、Youtube 再生回数38万回再生の『京大ラッキーセブン』は何を書いているのか」

アメブロ         http://ameblo.jp/takagishigemi/

動画(ヌンチャク、棒術)https://youtu.be/QhLnsIohW5s

  中学生は「冬期講習会」で来月からの私立高校の入試に備えている。高校生は来月のセンター試験で良い結果が出せないと、願書を提出する大学のランクが下がるので必死だ。

  Junior high school students are busy studying in Winter SpecialClass.  Senior high school students arealso busy because they have to get a good score in Center Test to take thesecond test to good universities.

  私は、アメブロを始める時に初めて「ランキング」の存在を知った。「受験生」のジャンルで登録はしてみたが、最初は読者が1人、2人だったのでジャンルなど見る気にならなかった。

  私が何か言うと反発やら抗議をする人がいて、

「支持者は多くはないだろう」

  と思っていた。

  When at first I began to write in Ameblog, I knewranking system.  My blog was registeredin 受験生.  Sincejust a few people visited my site and I was not interested in ranking.

  There were always some people who disliked meand my school.

  しかし、予想に反してランキングがみるみるうちに上がった。それで、

「私のブログが読まれる理由はなんなのだろう?」

と考えた。名古屋の大規模塾で勤務していた時に学生アンケートで40人の講師の中で2番になったことがある。

「成績上位の子の支持はある」

  と分かっていたが、一般ウケは悪いと思っていた。

  But my ranking was gettinghigher and higher, which let me think why it was in the top.  I was the second most popular teacher in abig school in Nagoya.  I knew goodstudents liked me.

  Youtube の方は、投稿の仕方が分かった時に、

「受験に興味がある人は、見てくれるだろう」

  くらいの軽い気持ちだった。

「受験指導などという固い話では滅多にないこと」

と、ネットに詳しい塾生の子が言っていた。

“Only good studentswill see my motion pictures.”

  That is what I expected when at first Istarted Youtube.  However more than380000 people watched them. 

過去3年間の「合格実績」(通塾生と通信生の合計)

25年度

京都大学「経済学部」1名、名古屋大学「医学部」1名。

京都大学「医学部」1名。

26年度

京都大学「医学部」1名、大阪大学「医学部」1名、京都大学「工学部」1名、

三重大学「工学部」1名。

27年度

京都大「経済学部」1名、京都大学「総合人間学部」1名、東京医科歯科大学1名

大阪大学「外国語学部」1名、東工大1名、名市大「薬学部」1名.

  大学を卒業後、下に示すようなチャレンジを連続的に試みた。それをブログや動画にアップしたのだ。

  I’ve reached this pointafter many twists and turns.  I wanted tobe a top-ranking teacher anyway.

  • とりあえず「英検1級」

    26歳でアメリカから帰国したら、いきなり失業した。貯金なし、資格なし、彼女なし。それで、実家にもどって塾をやるしかなかった。親戚に頭を下げて、親の土地と家を担保にして銀行からお金を借りたので返済に必死だった。

    英検1級だけでなく通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級なども受けた。集客になりそうなことなら、何でもやろうと思った。でないと、つぶれて家族に迷惑をかける。子供が生まれたから、死に物狂いだった。

    英検1級の賞状

      Justafter I came home, I was a man of no job, no saving, no certificate and no girlfriend at the age of 26.  I had no otherchoice but to have my own school in my hometown living with my parents.

     

  • 有名校に勤務するといいかも

    当時は、授業中に

    「学校の先生は違うことを言った」

      と、よく言われた。私の教えた内容は信用がなくて、学校の先生は絶対的に信用されていた。

    「しょせん、肩書きか・・・・」

    それで、名古屋の「コンピューター総合学園HAL」「河合塾学園」「名古屋外国語専門学校」などに履歴書を送って、非常勤講師を始めた。

    肩書きがあれば、少しは信用が増すかもしれないと期待したのだ。

      Sometimes my students said

    “What you said isdifferent from what myy public school teacher told us.”

      My students trusted only public schoolteachers but not me.  That let me thinkthat I should work for famous schools in Nagoya.  It might help me to be trusted by mystudents.

  • やっぱり、東大や京大でないとダメか

      その頃に、四日市高校「国際科」に合格した子たちが

    「高校に進学しても指導をお願いします」

      と言ってくれた。彼や彼女には、アメリカの経験、英検1級、河合塾学園などの指導経験でも不十分だった。受験英語と、本物の英語は違うと知っているのだ。

    「やっぱり、東大か京大か」

     それで、50代で高校生に混じって京都大学を受けることになった。合格できる学力があることを成績開示で示すしかないと思った。

    京大の成績開示(英語8割、数学7割正解)

      At that time, some good students who passed theentrance exam to the top high school asked me to teach them after entering thatschool.  My experience in the U.S. andfamous English test’s certificate didn’t have any meaning to them.

    “Todai and Kyodai・・・・”

  • 広報が足りないのかもしれない

    その頃に、バブルが弾けるし、少子化で地元の中学生は減るし、大規模塾が隣町に進出してきてトリプル・パンチだった。子供が大きくなり、仕送りや授業料の支払いで大変で先行きが見通せなかった。

    それで、ネットの普及に合わせて、ブログ、動画、ホームページなどで自分の活動を広報してみた。動画は38万回再生。ランキングは「受験生」で1位になった。

    アメリカの経験、英検1級のこと、名古屋の指導経験などを書いた。

      Then becauseof the collapse of the bubble economy, the decrease of children and a bigschool opened in the next town, I had a difficult time but I had to support mychildren.

    That is why I started writing blog, uploading video clipsand homepage.  More than 380000 peoplewatched them.

  • 合格実績がものを言うのかも

    講師が一流だと言われるのは、指導した生徒が難関校に合格するからであって、本人の学力ではない。そこで、指導に専念して京大医学部、阪大医学部、名大医学部などに合格者がでた。

    Why do people call a teacher the best one?  In my view, they say he or sh is good whenstudents whom the teacher taught passed the entrance exam to good schools.

      その頃、当塾にはA子ちゃんがいた。恵まれた家庭環境ではないことが分かっていたし、

    「何としても合格してもらう」

     と、思っていた。

      確かにビジネスは“give & take” なのだが、塾といえども「教職」には違いない。利益の追求だけでは成立しない。

    Z会は全国どこでも受講できるし、ここは三重県の北部だから、名古屋の河合塾に通える。当塾を選んでもらうにはZ会や河合塾・駿台に勝たなければならない。

    It is true that running my own school is my business butit is not only a business.  I really wantto help him or her to pass the difficult entrance exams.  My competitors are now famous big schools.  Without winning the race among privateschools, my school cannot get good students.

     

     

     

     

    集約すると、

    「この採点官は誰で、この減点やら採点の基準は本番どおりなのか」

     受験生の疑問、要望はこの1点。そこを解消すれば、Z会や河合塾に勝てる。

  • 自分で京大を7回受けて採点基準を調査し、

  • 冊子で模範解答を見せるのではなく個別で減点理由などの質問を受け付ける

    そこで、上記2点を実現させるシステムを作った。

     こういう現在進行形のできごとを、正直にブログに書いた。動画で語った。本当のこと、実際に経験したことばかりだから臨場感もあるのだろう。

    What examinees have to know and want to know is

    “Are the trial tests held by big schools the onesthey can trust?  Who is checking it?  Do they know the real checking criteria?”

  • I have taken the real entrance exam to the University of

     Kyoto 7 times and check the criteria.

  • I accept any question my students have about their

    checked answer sheets as many times as they like any

    time.

    That is what I‘m doing now.

    アメリカでの生活も、英検1級も、京大を7回受けられたのも、全て「運がよかった」と思っている。テロのない平和な世界で、日本はバブル時代だった。そんな時代でなければ、アメリカ生活も、銀行融資も、完済もありえなかった。

    そんな、幸運なハッピーストーリーだから多くの方に読んでもらえるのかもしれない。

    I’ve very lucky having a chance to live in the U.S.,passing the 1st grade Step test, sitting for the entrance exam toKyoto University in a peaceful world.  Icould pay back my loan in bubble economy.

    People might like my blog because most of them are happystories.

     

第百四十二章

「塾、予備校はどうして存在しているのだろう?」

エピソード(1)

教師に人格者と呼べる人はほとんどいません。真面目に教育をしたくて教師になった人など極一部の人間だけですから。僕自身、小中高合わせても尊敬できる教師は1人しかおりませんでした。その他の教師は、自分の価値観を子供達に押し付けて、自己満足に浸っている人間の集まりでしたので、学ぶ事は何一つとしてなかったです。

  長年生きてきた受験指導業界だが、どうして存在しているのか疑問に思ってきた。アメリカの社会にはほとんど存在しなかった。もちろん、日本のどの町にも塾があるのは、学校が機能不全に陥っているからだ。

  では、なぜ学校が機能不全に陥っているか。それは、人々に信用されなくなっているかだ。私が、

「それは学校の先生に尋ねたら」

  と提案しても、

「学校の先生は嫌い」

 とか、

「学校の先生は学力不足」

 とか

「進学情報など、ぜんぜん教えてくれない」

 と、不平を漏らす子が多い。だから、塾の先生に親しみを感じ、解けない問題の解き方を尋ね、何番くらいならどの高校に合格できるか尋ねてくる。

エピソード(2)

小5~6の時は、クラス全員の前で私の体重を発表後、「こういう人のことを 肥満と言います」って言ったり、運動会前に走るのが遅いことを理由に、放課後居残りで一人だけ校庭を走らされたり、体育の球技なんかで私のいる チームが負けるとお前のせいだと罵られた。 他の生徒に対してのえこ贔屓も酷く自分の気に入らない生徒は徹底的に罵り、私にしたのと同じようなことをして、お気に入りには褒め称えて、通知表は
いい評価ばかり。
  あれは今思えばたんなる教師によるいじめだった。
  おかげで私は高校で本当にいい先生に出会うまで全ての教師と言う人間に
大して強い不信感を持つようになりました。

  それは、受験業界が信用されている証拠で、商売繁盛につながるわけだが、社会全体として良いことではないと考えている。なぜなら、塾や予備校は有料で、お金がない人には利用できない。

  貧乏な人の子にも有能な子がいる。金持ちの子にも馬鹿な子はいる。

  学校がダメな理由はいろいろある。たとえば、三重県では極左組織の「日教組」が日本一の組織率を誇っている。ほぼ100%。したがって、左翼でない人はそのような職場環境に入りたがらない。

  日本全体の左翼の勢力は選挙を見れば分かるように2割以下だ。これは、

「三重県では2割の人材の中から教師のリクルートを行っている」

  ということ。これでは、良い人材が集まるわけがない。

  • 三重県の教師を世間なみの左翼教師2割以下に抑える。

  • クラブ活動を自由化して、学校にしばりつけない。

この2つは、緊急に実施する必要がある。

エピソード(3)

先生は机の周りで、取り巻きに対してこう言っていた。 「今回のテストで100点だった奴が2人いるの。でもその2人、勉強はできても人間性はダメ」 ・・・先生、こっちまで聞こえてるんですが。私は「100点なんかいらない!」って言って泣いたよ・・・ それに気付いた先生は、「あらあらどうしたの~」なんて言ってこっちにきたけど、  真剣に聞く気がないのは一目瞭然だったし、私も何も言えなかった。
  ちなみにもう一人100点だった子にも、上記の会話は聞こえていたと思う。 その子も私ほどじゃないけど先生に嫌われていた。彼の心にも、きっと大きな傷が残ってるんだろうなあ。

  高校からは選抜されるので、授業が成立する。しかし、中学校では授業が成立しない。メジャー級の選手と、草野球の選手が同じ練習メニューでいいわけがない。どうしても、同じ授業、同じ宿題というのなら、できるだけ早く学校から帰してやって自由にさせるべき。

  無理やり同じ教室に閉じ込めるから、イジメも起こる。

  そういう対策を次から次へと打たないと、中学校は近いうちに崩壊すると思う。国鉄はJRへ、電電公社はNTTは、郵便局も国立大学も国から切り離す方向に動くのは、なぜか。

  それは、公務員制度にしておくと組織が硬直化して腐敗していくからだ。中学校も同じこと。

エピソード(4)

高校の頃の話。有名進学校に少し無理して入ったんだけど、高1のときの数学教師が意地悪で数学の苦手な人に答えられないような質問ばかりする人だった。理系科目のセンス皆無だった自分はその先生に嫌われてて毎回授業の度に当てられ
  わからないで考えてると「こんなの簡単だろ」「普通に勉強してれば解ける」っていつも言われた。
悔しくて数学はかなり努力して毎回平均点以上取ってたのに授業でその先生に当てられると後で考えれば簡単な質問にも答えられない…
  今も「普通はできる」「簡単だから」とか言われるとあの頃の教室の沈黙が鮮明にフラッシュバックして怖い。

 

  塾や予備校は、生徒や保護者の支持を失ったら閉鎖に追い込まれる。だから、絶対に学校の教師のような傲慢な態度はとれない。嫌われたら倒産する。全員に好かれるのは不可能だから、ターゲットを絞って支持されるために全力でいく。生活がかかっているのだ。

 ところが、絶対につぶれない中学校など「日教組」の強い地区では左翼教育が盛んで、戦争反対の教育ばかりする。その結果、生徒がどういう被害を受けるか考えていない。自分の主張だけが大切なのだから。

  塾業界に生きるものとしては、こういうムチャクチャな学校がある限り生徒の支持が塾講師に集まるので喜ばしいことだろうか。

エピソード(5)

中学生の時に戦争映画を授業中に見ました。映画というよりも、映像でした。とてもグロい表現があり、今でもトラウマです。内容は中学生向けではありませんでした。泣いてる子もいました。(戦争に対するもではなく、グロさに)今でも夢に出てきたり、グロいものを見ると吐き気とめまいがします。この教師は何がしたかったんでしょうか?

  私は「教育学部」出身だから教師に知り合いが多い。長年、受験指導に当たってきたから知り合いの多くは教育関係者だ。だから、教師に幻想など抱いていない。平均的な人より非常識な人が多い。

  社会で働いた経験がなく、職場はいつも自分より経験値の低い生徒たちだから傲慢になりがち。しかも、公務員で身分が絶対的に安定しているので自己研鑽に励む人が少ない。危機感などありえないのだろう。

  ◆バカ教師事件簿ランキング
【1位】女子生徒の下着で験担ぎをした教師
’10年。長野の吹奏楽部顧問が女子生徒の下着を験担ぎのために持ち帰り懲戒免職
【2位】盗撮画像をダシに人生をかけて告白した教師
’09年。仙台の男性教師が女性教師のトイレを隠し撮り、画像を見せ交際を迫り懲戒免職
【3位】好きと言われて断れずモテない教師が淫行
’09年。大阪府の男性教師が中2女子から「好きと言われて火がついた」結果、性行為
【4位】性欲に負けた買春教師が支払った8000円
’11年。横浜の小学校教師が17歳少女に現金8000円を渡し、淫らな行為を働き逮捕
【5位】盗撮が見つかりSDカードを噛んだ教師
’13年。スカート盗撮がバレた愛知の教師が警備員に噛みつき、SDカードも噛み砕く

 

  四日市高校にしても京都大学にしても、チェーン店方式などありえない。一点もの。現実的に考えて、「良い指導者」「良い生徒」「良い学習環境」をそろえようとしたら、1県に1つでも困難だ。

  各町ごとにある中学校など、指導できる人材も集まらないし、まともな生徒を集めることも出来ない。良い学校を作れる条件など最初からそろっていないのだ。

  塾も同じことだ。80教室、100教室なんて、無謀もいいところ。そんなにマトモな講師がいるわけないし、まともな生徒がいるわけないのだ。ここ「いなべ市」は特に過疎化が進み人口が減っていく。

 隣の「桑名市」と比べたら人材難は否めない。これは、以下のデータを見ても分かる。私の勝手な意見ではなくて、客観的な事実なのだ。

 

四日市合格者数     
                     H27   H26             
1、陵成中学校(桑名市)      16    23
2、光陵中学校(桑名市)      24     9

3、藤原中学校(いなべ市)      6     6

4、東員第一中(員弁郡)        3     4

5、員弁中学校(いなべ市)       1     4
 高木教育センター           2     3 

6、 大安中学校 (いなべ市)      4    2

7、東員第二中 (員弁郡)        1    1
  北勢中学校(いなべ市)        1    1 

※桑名市の中学校は、いなべ市の2倍くらいの規模のところがあるが、それを加味しても格差はヒドイものだ。

 

  とりあえず、「クラブの自由化」は緊急に必要だ。学校から生徒を解放してやり、勉強したい子は自由に勉強させないと地元の中学生に未来はないと思う。「愛」だ「絆」だという美名に隠されて、最悪の結末をむかえている。

 

  残念だが、しばらく塾や予備校なしでは難関校の合格は難しいようだ。

 

  ただし、こういう事案は双方の言い分を聞かないと公平ではない。教師の話(私の友人)を聞くと

「勉強のできないヤツは、すぐに責任を教師のせいにするクズだ」

 ということが多い。

 確かに、私の塾でも賢い子は教師など眼中に入ってない。勉強は自分でするものであって、誰が教師かなんて興味がない。質問に答えられる学力があるか否かが最重要なだけだ。

 

第百四十三章

「いなべ地区の合格判定」

               過去問正解率  学年順位

四日市高校「国際科」    93%

四日市高校「普通化」    90%       1位

桑名高校  「理数科」    85%       5位

桑名高校 「普通化」    80%      15位

川越高校「国際文理」    75%      20位

川越高校 (「普通科」    70%      25位

 

学校間格差、年度間格差があるので「めやす」にしか過ぎません。「三進連」がなくなったので、三重県には半数どころか1割の生徒が受けているテストさえ存在しなくなりました。

校内順位まで隠蔽されたら、目隠し状態で受験に飛び込むことになります。

将来、国立大学の医学部や旧帝(東大、京大、阪大、名大、九大、北大、東北)をめざす方は四日市高校の国際科順位(上位15%)に入る必要があります。

中学校の校内テスト(中間テスト・期末テスト)で何点をとっているかなど、合否の目安になりません。受験は相対評価なので、順位が全てです。各高校の定員に入らなければ、何点とっても落ちます。

だから、当塾では毎月コンピューターが偏差値、順位、合格判定を塾生の皆さんと保護者の方にお知らせしているわけです。

第百四十四章

「瞬間英語(ボクは学校では英語が身につかなかった)」

  最近、私の塾生の子は「システム英単語」や「ドラゴン・イングリッシュ」を使う子が多い。学校で買わされたり、受験雑誌で進められたりしているらしい。今ではCDもあればネットでいくらも音声教材が聞ける。

  これだけ恵まれた環境で、英語がマスターできる人が増えたのか?答は

 

 

「ノー」

 であることは、誰もが分かっている。私も四日市高校の頃は「6000語」やら「試験に出る英単語」をやった。しかし、英語はちっとも身につかなかった。ECCに行っても、大学の語学センターでも同じことだった。

  皆さんは、

「痛い!」

  と言う単語を聞くと、自分の過去の経験で最も痛かったハチに刺された時とか虫歯の痛みなどを思い出すのではないだろうか。つまり、

「イ・タ・イ」

  という音と特定の経験の集積が対応しているわけだ。私がアメリカの生活で英語が身についたのは、この特定の英単語と特定の経験が対応させられたからだと思っている。間違いない。

  I miss you. と聞けば、ファラウェルパーティでキムが耳元でささやいた場面が触りや匂いとともに蘇る。Dropping と聞くと、ボーイスカウトで山道を歩いている時に隣の少年が Watchit!  と言った場面が思い出される。

  英語の勉強とは、そういう作業の積み重ねのはず。単語を実体験から切り離し、文法を会話場面から切り離したら折られた枝のように死んでしまう。つまり、学校で学んでいる英語は死んでいたのだ。身につかなくて当たり前。

  だから、私は授業で生徒の方に英語の指導をする時は、できるだけ単語や文法の周辺知識、あるいは自分の体験を交えて指導することにしている。Aくんなら、Aくんの興味に会った、Aくんの作った英作文をもとに指導するのがベスト。

  何万人も相手にする参考書は、どうしても個別の要求に応じられない。それでは、学習効果はゼロなのだ。だから、私は個別指導か、添削しかやらない。ライブなら学力、合格力を上げられる気がするけれど、書籍ではムリ。

  瞬間的に、生徒の考えていることに合わせて英語力をつけていく。これ以外に道はない。

第百四十五章

「いなべ市の30年間の変遷」

  川越高校ができた頃は、評価が定まっていなかった。だから、当塾でも川越と海星の両方に合格した子が海星に行ったこともあった。逆に言うと、海星の評価がそれほど高かった。

 群制度があった頃は、四高と桑高の評価が拮抗してムリして四高に行く子が少なかった。その時に、暁が6年制を始めてランクの落ちた四高に失望した生徒を吸収した。

  When Kawagoe high schoolwas established, people didn’t know the level. So one of my students didn’t go to the school even if he passed theentrance exam.  He chose to go to aprivate school, Kaisei.

 At that time, Akatsuki high school started co-education and started akind of elite class to take good students, who hesitated to go to Yokkaichihigh school because it was combined with Kuwana high school and the level wasgetting down.

 

 

ジャッキー・チェンと「TVジョッキー」で共演しました。

  

(7000回再生)https://youtu.be/sMdPLgzTjeQ   

 

  当塾でも、そういう激変する状況に合わせて学力別クラスや特待生制度を始めた。当時は新聞に合格者名が発表されていたけれど、個人情報保護法の成立の頃から発表がなくなった。それで、当塾の名前を発表するのが目新しくなった。

  成績表が相対評価から絶対評価に変わり、週休二日になったら学校に失望した子たちが塾に流れた。それで、塾では英語・数学だけでなく理科・社会も指導し始めた。

  Myschool also started scholarship system assisted with computers.  Since public schools stopped letting thestudents know who was top, my school was conspicuous.

 When public school started a five-day week, good students weredisappointed with their school and began to study at private schools like mine. So I had to teach not only math andEnglish but also science and social studies.

 

アメリカの中学校で教師をしていました。

 

   
26歳、無職、貯金なし、彼女なし、資格なし、何にもなしだった(2000回再生)

https://youtu.be/QnX-TLdhqnw

 

  その頃に、徐々にネットが普及し始めた。それで、ネットを使って家庭学習の応援を始めたら遠方で通えない子が「通信生」になってくれた。同じ頃に、

「中学を卒業してもお願いしたい」

 という話が増えて、高校コースを設置した。通信生を全国に広げた。まさか、うまくいくと思ってなかったら通信生や高校生の方が塾のメインになりつつある。まさか、ブログや動画がこんなペースで普及すると予想ができなかった。

 Then the Internet spread.  So Ibegan to support my students’ study at home using e-mails and files, which gaveme the idea to have correspondent course. Now my school has correspondent students from Hokkaido to Kyushu.

 

「FM三重」でラジオ英会話を担当しました。

 

 

  今の生徒は、ここ数年のことしか見えていない。当たり前だけれど、10年単位で見ると、学校を取り巻く環境は激変を続けているのだ。それに合わせて、当塾も激変してきた。

  来年、ネットの状況がどう変わっていくか誰にも分からない。高校の評価や定員もどう変わるか分からない。センター試験は廃止が決まっているけれど、次のテストがどうなるか分からない。

  分からないことだらけだから、当塾もそれに合わせて来年や再来年どうなっているのか分からない。

  Itis natural for young people to think about only today or tomorrow.  However things are keep changing.  Nobody know what will happen after 1hour.  Concerning the entrance exams, wecan know almost nothing.  I mean the examis under the influence of economy.

 Even if they have a very good teaching system and people know it, theycannot send their sons and daughters with no money.

 

この本の中で紹介されました。

  

 

英検1級、 通訳ガイド、 国連英検A級

   

39通の「不合格通知」と「合格通知」(2000回以上再生) https://youtu.be/AoV2OKrQLLk   

 

  代ゼミのように時代についていけずに消えていく可能性もあるわけだ。私も歳をとったから、時代から取り残されていく可能性もある。人生、先のことなど分からないのだ。

  老害と言われる前に消える方がいい。

  One of big schools, they say, closed 70% of theirclasses.  No matter how big the schoolis, it disappears if it is not sensitive to the change of the world.

 

「飛び出せ!青春」の村野武範さんとツーショット。

 

 

  生徒の募集方法も、最初はお金がないのでダイレクトメールを書いていた。それが、個人情報保護法でダメになった。それで、電話帳やチラシに変えた。すると、携帯が普及して固定電話が滅び始めた。電話帳は使わないので撤退した。

 電柱とチラシで募集していたら、塾生の子が

「悪い生徒がいたら困る」

 と言い始めた。チラシで集まる生徒が悪かった。それで、ネットに鞍替えした。

 I used direct mail at first because of lack of money.  But it soon became impossible because theygave legal protection over the information of students.  Then I put ads on telephone books.  However cell phone spread and they stoppedusing telephone books. 

 So these days, I use net-ads.

 

アメリカの新聞に紹介されました。ローガン中学校のイヤーブック



2chでボコボコにされた件(6000回以上再生)
https://youtu.be/QhLnsIohW5s
  

  

  今はその状態だけれど、塾生の子が来年なにを言うのかは分からない。ネットで募集が機能するのか分からない。主観的には良くても、日本の経済状況が悪い と何をしても、うまくいかない。

 代ゼミだけではない。ダイエーもおかしくなったし、今はマックが危ない。社会は激変していくのでいつ脱落するのか分からない。大企業でもそうなのだから、私などどうなるのか分からない。

 I don’t know what new students will saynext school year.  Anyway recession inJapan is the biggest problem.

 They say Mac is not popular and Japanese burger shop will win therace.  Such a big company is notstable.  My school is so small.

 

四日市合格者数     
                     H27   H26             
1、陵成中学校(桑名市)      16    23
2、光陵中学校(桑名市)      24     9

3、藤原中学校(いなべ市)      6     6

4、東員第一中(員弁郡)        3     4

5、員弁中学校(いなべ市)       1     4
 高木教育センター           2     3 

6、 大安中学校 (いなべ市)      4     2

7、東員第二中 (員弁郡)        1    1
  北勢中学校(いなべ市)        1    1 

 

    いなべ街道ができてから北勢線は廃業の噂がたち、ついに三岐鉄道に売却。小さい頃に慣れ親しんだ商店街は、隣町にジャスコが進出した頃から閉店が目立ち、また新しい道が建設中だ。

  進出してきたイナベパルはヨシズヤに売却されて、大手どおしもつぶし合い。同業者の塾も大手の進出だけでなく、地元の塾もできては消え、できては消えの30年だった。

  今年支持された指導法や教材、テストが来年は支持されない。そんなことは、当たり前のように起こった。次々に状況の変化に対応するのは当然のことで、怠ると廃業に追い込まれる。

 Afterthey constructed the new road, very few people use the railway and it wassold. 

  Because a Jusco openedin the neighborhood, many retail stores had to close.      

  Even if they like myteaching way this year, will it continue to be popular next year?

第百四十六章

「部活、クラブ活動の帰宅時間と学力の関係」

部活の終了時間は決められて居ると思います。冬場は5時半には終わっていました。暗くなると練習にならないですからね。夏でも6時15分が最終下校時間でしたよ。学校からどのくらいの時間がかかるのかわかりませんが、お友達と一緒ならおしゃべりでゆっくり歩いているのかも知れませんね。心配でしょうが、まず下校時間を確認し、その時間から考えて遅いと思われたら迎えに行かれたらどうでしょう?

as   09/09/17 00:00

月によって 終わる時間は、違いますが 帰ってきたら 6時50分という時がありました
心配で 外で立って待っていますが、立っている親は 私だけです

jmk   09/09/16 22:36

冬は五時半下校になっています。部活時間が早く終わります。

くま   09/09/16 21:33

うちの娘の時もそうでした。心配なら学校を出る前に電話をするように言い、家の方向から迎えに出てはいかがでしょうか。

はは   09/09/16 19:14

うちの子が通っていた学校もそうでした。スクールバスもありましたが、ちょっとの距離の関係で乗れませんでした。暗いところを帰ってくるのをいつも心配しながら待っていました。

  私は塾経営者なので、

「受験を重視しすぎ。クラブを軽視しすぎ」

  と批判を受けることが多い。ネットで下校時間についてママ友たちが心配しているサイトを探したら、上記のようなものがありました。地区により、季節によりバラバラですが5時台から6時台が多いようだ。

  だから、塾では中学生は6時頃から授業開始になるところが多い。この地区でも私が塾を設置した30年前は誰も不思議に思わない6時開始だった。ところが、「ゆとり教育」の頃から「勉強よりクラブ」という流れが決定的になった。

  この頃から、「学力の二極分化」とか「格差」という言葉が広がり始めた。週休2日、業者テスト廃止、相対評価の成績表の廃止、クラブ優先。これで、怠けた生徒は

「やったー!勉強せんですむ!!」

  と大喜びになったわけだ。優秀な生徒は、公立中学に絶望して経済的に余裕がある家庭は私立中学校に避難し始めた。この地区でも、

「帰りは真っ暗になった午後7時くらいかな。塾など通えるわけがない」

  という人が増えた。社会には、非正規雇用が蔓延して適齢期になってもお金の問題で結婚できない若者が増えている。塾講師から見たら、当然の結果なのだが本人たちが気づいていない。

  たとえば、毎日クラブ活動が3時間あったとしよう。1週間で15時間、一ヶ月で60時間、1年間で720時間、3年間で2160時間。中学生向け問題集は100ページ100問、高校生は200ページ200問くらいのものが多い。1問20分で解いたとしよう。すると、中学生は33時間ほど。高校生は66時間ほどかかる。

  つまり、クラブ活動は中学生では問題集65冊。高校生は32冊ほどの時間を犠牲にしているわけだ。中学生なら5科目を10冊ずつ練習した子と、しなかった子。高校生なら、英語・数学・国語の主要3科目を10冊ずつ練習した子と、しなかった子。それだけの練習量の違いを埋められるのだろうか?

  目の前に30冊の問題集を積むか、本屋さんで確認して欲しい。30冊がどれほどの問題量なのか実感できるはずだ。同じ問題集なら、最初から最後まで10回やり直した子と、やらなかった子の差が想像できるだろうか。

  私は英語の資格試験を受けまくって、39通の「不合格通知」と「合格通知」を受け取った。センター試験は10回受けた。京大の二次試験は7回受けた。

「それだけやればマスターできるだろう」

 と、よく言われる。そのとおりだ。私は才能はないが、回数をやれば何とかなる。クラブで浮く時間はそれ以上の繰り返しが可能になる時間なのだ。

  私は、クラブを廃止することを提案しているのではない。「自由化」だ。やりたい子はやればいい。塾がある日は帰ればいい。フルにやりたい子はやればいい。

「全員、同じ時間に強制だ!口答えは許さん!!」

 というやり方に反対しているだけだ。

  家庭の経済的な理由で、国立大学でないと無理な子は多い。医者の家に生まれて、医者を継ぐ運命を受け入れている子もいる。スポーツで食っていく決意の子もいるだろう。それを、全員「強制だ」と同じシステムに縛りつけるのはおかしい。

  昨日も、塾生の子が言っていた。

「私のクラスに学年4番の子がいるのだけど、授業中いつも授業と関係の無いことをやっているけど、先生は何も言わん」

  そりゃ、そうだろう。学年で4番になった経験のある先生など滅多にいない。自分の授業がその子には役立たないことが分かっているのだから、注意しようがない。

  また、ある子は言っていた。

「私は学年主任の人にバイオリンのレッスンがあるのでクラブができないって許可を取りました」

成績優秀な子というのは、必ず原因がある。制度的には強制クラブでも、抜け道はある。また、学校が異なると下校時間も違う。クラブによって練習時間も違う。そうやって勉強時間を確保しているのに、何も考えないで教師の指示に従うだけの子は対策を打たない。落ちて当然の子も多い。

宿題だけを指示どおりやっている子と、スイミングがあるからと帰宅して問題集を宿題以外に5冊もやった子のどちらに「合格通知」が届くのだろう。

  第百四十七章

「星に願いを。ER 緊急救命室」(1)

「ママ、お腹が痛いよぉ!」

と、突然たいせつな娘さんが泣き出したら、あなたはどうするだろうか。慌てて近所の病院に連れていくだろう。そして、医者が

「これは難病で、現在京都にある京大病院の伊藤先生でないと手術ができない」

 と言われたら、どうするだろう。もちろん、すぐに紹介状をもらって京都に向かうと思う。そして、完治したら伊藤先生に感謝するだろう。神様のように見えるかもしれない。

“Mommy, I have a stomachache!”

  When your lovely daughter cries, what would youdo?  Probably you take you daughter tothe nearest hospital.  If he says

“This is a serious case.  Only Dr. Ito can perform this delicatesurgery.”

  You must take her tohim.  If she gets better, you mustappreciate him.

でも、その伊藤先生が中学時代や高校時代にどういう生活を送っていたかは考えないだろう。

But you don’t think what Dr.Ito was doing during his school days.

  私は過去に、京大医学部に合格した高校生を2名指導させてもらったことがある。阪大医学部、名大医学部に合格した生徒を指導させてもらったこともある。四日市高校の国際科だった子や、暁6年制の特待生だった子だ。

  I had many opportunities toteach very good students.  Some of thempassed the entrance exam to the medical department of University of Kyoto,Osaka and Nagoya.  They were fromYokkaiti high school or Akatsuki high school.

  友人から「変わった子」と言われていた。バランスなどとれていなかった。それは、勉強優先が行きすぎていると思われたのかもしれない。クラブを自主退部して顰蹙をかった子もいた。授業を無視して問題集ばかりやって注意を受ける子もいた。

  Their friends called them strange students.  Their life style was different from otherstudents, who just followed their teachers’ orders.  Some quit their club activitiesspontaneously.  Some were solving mathproblems in history class.

  他人の評価など気にしないマイペースの子が多かった。効率良く勉強しようとしたら、自然にそうなってしまうのであって、意図的に周囲と摩擦を起こしているのではない。

  For them, what others think about them was notimportant.  Efficiency wasimportant.  They didn’t intend to causefriction.  At the same time, they werenot afraid of friction.

  そんな伊藤先生に我が子を救われても、家に帰ると、救ってもらった娘さんに

「宿題をきちんとやるのよ」

  と、学校の教師の指示どおりにやるように強要する。先生に逆らったり、目立ったことをしないように求める。

  Even if such a person Dr. Ito saves herdaughter’s life, the mother will tell her daughter

“Do your homework. Follow what your teacher said.”

「なぜなんだろう?」

“Why?”

 アメリカでは、こうではなかった。伊藤先生のように、自主的にやる子が高く評価された。目立つ子が称賛された。アメリカは加点法で評価するけれど、日本は減点法で評価する。

  When I was teaching in Utah, teachers addedpoints.  On the other hand, Japaneseteachers deduct points.

  そこに、全員同じ“鋳型”にはめ込もうとする左翼教師が加わると最悪になる。アメリカでは“失敗”が奨励される。何にでもチャレンジして失敗すれば、ヒーローになれる。日本では、失敗は忌み嫌われる。

  If they have left-wing teachers there, thesituation is the worst because red teachers like to cast students into amold. 

  この世に存在しないという、円周率のπ。しかし、計算式には絶対に必要で便利な数字。虚数もそうだ。この世に存在しない記号。なのに、複素数平面では、回転させるのに絶対に必要で便利な記号。

  What is Π? We cannot writeit using numbers.  But without it, it isimpossible to calculate many volumes. 

  受験指導をしていて気づくのだが、勉強のできる子たちは私とこういう話をするのが大好きだ。彼らもまた、この不可解な世界に魅了されている。数学や物理や生物を習うと感受性の鋭い子は、必ずこの驚異の世界の扉を開ける。

  Teaching students, I noticed that my students liked thistype of talk.  They are interesting thismysterious world.  Sensitive studentsbelieve math, physics and biology will open the door to this wonderful world.

  ほんの少しでも数学をかじると、そんな光景が広がる。数式は謎を解明する道具として有効だと分かる。この魅力にとりつかれたら、徹底的に極めたくなるのが普通だ。その強烈な動機づけは、受験勉強の枠を超える。

  Math is wonderful enough for us to knowthe mystery.  Numbers are good tools tounderstand this world.  Once we know thistool is effective, we cannot stop studying it. It is not just for the preparation for the entrance exam.

 「どの問題集がいいですか?」「どの塾がいいですか?」「朝方と夜型とどちらがいいですか?」「何を食べたらいいですか?」

 などといった問題は、瑣末な問題でしかない。そんなことは、

「この世の謎を究明しい!」

  という思いがあったら、自ずと分かるもの。本気なら

「こんな問題やりたくない」

 とか

「今日はクラブがあるから」

 なんて言葉が出るはずがない。

  “Which problem books are good?” “Which cramming school is good?”

  Such questions areridiculous.  Trifle matters should beignored.  If you have much enthusiasm,you must be able to know it naturally.

  You cannot say

“I have club activities today. It is more important than studying”

 

第百四十八章

「星に願いを。ER 緊急救命室」(2)

 

アメリカ人なら、やりたいことを一直線。日本人は、

「人は適当に勉強して、適当にサッカーをするのが正しい」

 と言ったら、

「はい。そうします」

というタイプが多い。私の指導させてもらってきた優秀な子たちは、そんな子たちではなかった。納得のいかない指示に従うはずがない。

「私はピアノのレッスンがあるから」

と言って、学年主任にクラブ免除を認めさせ、学校の課題は役立たないので提出しないと宣言し、授業は勝手に自分の問題集をやって、教師に口出しさせなかった。強烈な思いがあったら、そうなる。教師は認めたし、口出ししなかった。

  本気なら、教師だって受け入れる。人のひいたレールをなぞるのが人生なんていうのは、本気でやってない。マンガでも、声優でも、考古学でも、料理でも何でもいい。全人生を賭けて悔いのない対象があったら、

「どうすれば成績を上げられますか」

 なんて、質問をするわけがない。必死でやれば、次の課題は自ずと明らかになる。 

「あいつはエラッそう」

 とか、下らぬ誹謗中傷を気にするヒマがない。人生は短いのだから、価値のあるものに使いたい。

  志望校に合格するのも、そのために成績を上げるのも、しょせん道具を手にするだけのこと。

「あいつは、オレより3点上だった」

 なんて、全く無意味な会話だ。私が指導させてもらってきた成績優秀な子たちは、ちっちゃい子は少なかった。視線がずっと先に向かっていて、目先の1点や2点にこだわらなかった。

 そういう余裕が点数を上げる秘訣なんです。

 ところが、日本では少しでも変わったこと、目立つことをすると

「やめろ!」

圧力がハンパない。大規模塾に勤務したら

「あなたが英語も数学も指導できると他の講師が迷惑なんだよね」

 だし、英検1級をとろうとしたら

「中学生や高校生にそんなレベルの英語なんか必要ない」

 と、いう善意の人もいた。

  生徒が四日市高校や京都大学に合格したことを発表したら

「そんなことしたら、バカは教えないみたいで感じ悪い」

  なのに、娘さんが急病になったら、その「やめろ!」コールを浴びせていた“変わった”伊藤先生のような人に助けてくれるように懇願する。勝手なものだ。

  お陰様で、一方に私のような人間を支持してくれる中学生や高校生はいつの時代にもいてくれたので、この塾は30年以上続いている。ありがたいことだ。

  皆さんは、ケーキ作りの上手な人、歌のうまい人、マンガを描く達人など、さまざまな人がいてくれてよかったでしょう?左翼の教師が言うような、スポーツも少しでき、勉強もちょっとでき、人間関係に配慮する「バランスのとれた」人ばかりでは世界はつまらない。

  私は「ゆがんだ人」が好きだ。

みんな違っていい。違うのがいい。ケーキ屋さんは三角関数など必要ない。漫画家はスケートができなくていい。芸人は勉強ができないネタで生きている人もいる。

  バランスが取れているというのは、何もできないことを別の言い方をしただけ。左翼教師が望んでいるのは、何もできない同じタイプの人の大量生産。そんな社会はソ連のように崩壊するし、面白くない。

  多くの保護者の方たちは、自分の子供に

「先生の言うことをよく聞きなさい」

 と言いながら、自分の子どもを「何もできない役立たず」になるように後押ししている

  企業が生き残るためには「差別化」、つまり他の企業と違うことを打ち出さなければならない。個人レベルでも、自分はライバルと違うことを明確にしないと出世できない。「違う」ことに価値がある。

  ところが、学校では

「人と違うことをするんじゃない!」

  と、和を重んじた指導を強調する。特に、左翼の先生はそうだ。このような教育を受けると、社会に出て生きていけない。

第百四十九章

「スクール・レヴォリューション」

「高木、どこでもええから絶対に私立を1校受けよよな」

「でも、先生、ボクんちは私立に行ける状況じゃないんですよ」

「ええから、どこでもいいから1校受けるんじゃ。ええな」

「・・・・・・」

(結局、私立に行ける経済状況ではないのに受験させられた)

「こんなのは心理学と言えない」

「でも、統計以外は全部『優』なんだし・・・」

(大学院は、筆記試験が受かって面接で落とされるレア・ケース)

「社長、昨日の担当生徒の保護者が、『あんたんとこの営業の人にうまい子と言われて買ったこの教材アカンわ!』と言ってみえましたが・・・」

「それで、オマエはあっさり引き下がったのか!営業が汗まみれで売ってきたものを」

(社長に口答えをしたら会社にいられず、退職)

「帰国したら仕事はどうするの?」

「中京地区なら、名古屋大卒とアメリカ暮らしで塾か予備校講師の口くらいある」

「そうだね」

「なんで、7通も履歴書を送って返事が1つもないんだ?」

(26歳で、失業、資格なし、貯金なし、彼女なしで、地元で塾を始める)

「なんで英語ペラペラで、受験英語もトップクラスで英検1級に落ちるんだ!」

「こんなの合格しなくても英語講師くらいできる。なんだ、この試験はクソだ!」

(一次合格、二次不合格を経て、最後に合格)

「もしもし、高木塾さんですか。さっき、A塾の人が来て『高木塾はもうすぐ閉鎖するのでうちに移って来なさい』と言ってみえましたが、閉鎖するんですか?」

「はぁ?いや、そんな予定はないですけれども・・・・」

(A塾はその後に撤退)

「私どもの銀行は、大規模塾は勝ち組、おたくのような個人塾は負け組みと認識しております。融資はできかねます」

「それって、あなた個人の認識ではなくこの銀行の認識なんですね?」

(別の銀行の融資を受けることに。この銀行は他の大規模銀行に吸収合併された)

「名古屋大学まで出て、なんで小さな塾をやってんの?名大卒なんて、ウソやろ?」

「本当ですけど・・・」

「確か、名大に教育学部なんて無い」

「ありますけど、」

(結局、結婚式には出席してもらえなかった)

「えらっそうに!京大8割って、2割間違えたんやろぉが」

「いや、京大の問題は○×式ではなくて、英作文だから最高点でも8割ちょいなんですよ」

(何も分かっていない人に答ええるのは疲れる)

 学校に関する問題点はいろいろあるが、緊急を要するのは次の3点。

  • クラブ活動の自由化

  • 学区の緩和により競争の促進

  • 隠蔽体質の除去

 

  • クラブ活動の自由化

現役教師の方のブログ→https://clubdemise.wordpress.com/

私がかねがね主張しているように、スポーツや文化活動を学校単位、企業単位でやることに無理があるのです。地域社会がそれを支える仕組みを創る必要があります。よって、大会も学校単位ではいけません。

学校単位の出場があってもいいですが、地域のスポーツクラブや音楽クラブが参加できるようにしなければいけません。日本型のシステムを賞賛する意見もありますが、スポーツでも音楽でも世界的プレーヤーは学校単位クラブの中からはほとんど生まれていないのが現実です。日本の学校単位の部活が優れたシステムだと言うなら、なぜその中から秀でた人間が育ってこないのでしょう。

もともと文科省は、個人の能力を伸ばすことには興味がないのだと思います。管理し、押さえつけ、従順にさせるそれが日本国の教育の目的だと理解しているとしか思えない面が多々あります。

「一億総ロボット化」

は官僚や為政者にとっては都合がいいでしょうが、国家のダイナミズムは完全に失われます。

日本の部活のあり方はこれから変わるでしょうか?難しいでしょう。縦割り行政の中で、官僚たちは改革など行うつもりは、はなからありません。また、親たちの9割方は現状に対して思考停止状態か、そもそも何も考えていません。

私の指導させてもらっている子たちの中には、学校の授業が無意味なので家庭で勝手に勉強していた子がいた「私はバイオリンのレッスンがあるので」と担任に強制クラブの免除を申し出た子もいた。週に3日だけ料理を作るクラブに籍をおく子もいた。

方法は違っても、学校の硬直化した制度から逃げようとした。四日市高校に滑り込む状態で、旧帝(上位2割くらい)に行くつもりなら非常事態なので全て勉強に賭ける覚悟くらい示して欲しい。

そんな覚悟もなければ、ブラック企業で社長にこき使われ、銀行の融資は断られ、彼女の親から結婚の反対をされるのは当たり前。ニートのお一人様で一生終わるかもしれない。

現役教師も、塾講師も、生徒も、みんな

「部活動のあり方がおかしい」

  と言っているのに、何も変えられない。なぜなんだろう。当事者が問題ありだと言っているのに。

  私の塾は午後5時に始まる。A中学校の子は来てくれている。B中学校の子はクラブで来れないと言う。C学校は6時でも来れないと言う。これは、どういうことか。

これだけの違いが2年間続いて、公平な受験の競争と言えるのだろうか。言えるはずがない。

2、学区の緩和により競争の促進

23区内の公立小に通わせています。学校選択制のある区です。学区内とそれに隣接しているところ5校から選ぶことができました。学校選択制だと人気校とそうでないところの差が人数などで出ています。
 我が家は隣接地域に行かせましたが、リサーチ不足で他にすれば良かったと思っていることもあります。中学受験率がかなり低い学校ですが、毎年超難関といわれる中学校に進学されるお子さんもいます。地元公立中は見学させてもらいましたが、授業を受けていなかったり、不真面目な子が多いので、受験を予定しています。

四日市合格者数     
                     H27   H26             

1、陵成中学校(桑名市)      16    23
2、光陵中学校(桑名市)      24     9

3、藤原中学校(いなべ市)      6     6

4、東員第一中(員弁郡)       3     4

5、員弁中学校(いなべ市)      1     4
    高木教育センター           2     3 

  6、 大安中学校 (いなべ市)     4     2

7、東員第二中 (員弁郡)        1    1
  北勢中学校(いなべ市)        1    1 

 

  すでに学区の自由化された地区に住む人もいれば、ガチガチの学区にしばられた地区に住む人もいる。競争がないと腐敗するのは当然のことだ。

  今は、車を持っているご家庭が多い。これだけ合格率に違いがあるのなら、誰だって「陵成中学校」か「光陵中学校」に通いたい。同じクラスの中に、四日市高校に合格できるくらいの学力の子が5人くらいいる。

  クラブ活動に熱心な「北勢中学校」や「東員第二中学校」には、5クラスに1名いるだけ。四日市高校に合格できるような学力の子に会ったこともない環境で勉強している。だから、熱心な子がどういう生活をしているのかも分からない。

  

<「均質」が大好きな日本人への挑戦?>東京大学先端研と日本財団が始めた「異才発掘プロジェクト」     高橋秀樹[放送作家]

「人に迷惑をかけないようにしなさい」という忠告は、実に奇妙な意見である。なぜなら、ヒトは誕生以来「他人に迷惑をかけないでは生きていけない種だから」である。しかし、日本で、この意見は「忠告界の公理」のような扱いを受けていて、誰も否定することなどないだろう。なぜか、日本では「均質な社会」が、最も尊ばれているからである。均質や平均がよくて人より突出することを嫌う。それを判定するのは「世間様」と呼ばれている日本教の最高神である。

 最も腰の重い東大でさえ、今の学校からは能力が高い生徒がはみ出すことを認めているわけだ。いや、ハッキリ言おう。

「日本の学校は生徒をダメにする組織だ」

3、隠蔽体質の除去

  イジメなどの不祥事が起こった場合、校長や教育委員会が何とか事実を隠蔽してわが身を守ろうとする体質は嫌というほど見せ付けられた。

  しかし、そのような事件が起こる前から隠蔽体質は日常生活の中で見られるのだ。

  たとえば、ここ「いなべ市」では校内順位といった基本的なデータでさえ開示されない。競争を煽るからだそうだ。何というきれいごと。高校に進学すれば、上位者の名前が貼り出されるのにだ。

  大学に進学し、就職する時は、履歴書に「学歴」欄があるではないか。大学によるランキングもあるではないか。中学校だけきれいごとを言っても、中学生は現実を知っている。

  校内順位を隠蔽したら、中学生は自分が全体の中でどの位置にいるか分からない。どこ高校に願書を出して良いのか分からない。そちらの方が残酷ではないか。教師は、いいかげんに目覚めるべき。

第百五十章

「2016年度」

2016年度というのは、クリスチャン・カレンダー、つまりイエス様の生誕を基準として数えた数字だ。そのキリスト教社会がイスラム勢力から脅かされている。日本は、先の大戦の行いに関して韓国や中国から非難され続けているが、アメリカやヨーロッパはどうか。

This year is 2016 accordingto Christian calendar.  Namely thisnumber is based on the birth of Jesus. The Christian countries are threatened by Islamic states right now.  Why? 

Japan has been criticized byKorea and China because of what Japanese soldiers did in the World War Ⅱ.  But how about America and European countries?

 

ナチスが非難されるのは、蛮行もそうだが敗戦したからだ。スターリンはヒトラー以上の人を殺し、毛沢東はナチスと桁違いなほどの人々を死に追いやった。北アフリカのイスラム国家が紛争を繰り返すのは、ヨーロッパ諸国が植民地にする時に分断政策を行い、無理な国境線を引いたのが原因だ。

The reason why Nazi has beencriticized is that they lost.  Stalinkilled more people than Hitler did.  Maokilled much more people than Stalin did. The reason why North African countries are always unstable is thatEuropean countries once colonized there and the borders are to divide people.

だから、民族の分布に合わせて国境線を引きなおしたいのは当然の欲求と言える。ウクライナにおけるロシアの力による領土の分捕り、南シナ海における中国の武力による侵略。こういうものは放置して、イスラム国家ばかりニュースになるのは、マスメディアが欧米偏向だからと言われても仕方ない。

African states want to drawnew borders according to a tribe distribution map.  But America and European countries criticizethem leaving Russia to invade Ukraine and China to the South China Sea.

  ナチスによるユダヤ人虐殺は酷いかもしれないが、アメリカの原爆は赤ちゃんも、何も分からない子供たちも無差別に何十万人も殺した。前者は極悪で、後者は正当化されているのを、おかしいと感じる人は多い。100年も経てば、歴史学者が検証をし直すだろう。

What is the differencebetween Nazi’s massacre and American atomic bomb, both of which killed manymany innocent people like babies and old people.  The former is evil and the latter isjustified.  Many people put up aquestion.

 

 

2016年は、少しずつ何が正しくて、何が間違っているのかを全世界で考える年になるような気がする。

2016 will be the yearwhen people want to know what is right and what is wrong.

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