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15/12/26

神さまありがとう番外編その5

Image by Olia Gozha

 生きづらさを生きやすさに変えるわたしの工夫

ー隣の人のまねをしてみる

自分の障害に気づいたのは、あるDVDからだったのですが、その中に登場してくる小学生児童(発達障害児)が、放課後のお掃除の時間に、何をやったらいいかわからずにぼけーっとしてしまうシーンを見て、”これだ、これ!”と思いました。

まさに、小学校時代のわたしそのものだったからです。成人してからも続いた状況は、様々なところで生きづらさを生みました。就職してからは、女のくせに細かいところに目が届かない、いちいち言わないと動かないといった事から始まってて”自分で考えろ!”と怒鳴られる、”世話が焼ける”、”面倒くさいやつ!”と馬鹿にされる・・・・。

職場での人間関係は最悪でした。いじめのターゲットにされて、泣く泣く退職や解雇を繰り返す、”とんちんかん”と何度も非難される、みじめで情けなくて、死にたくなるうような毎日・・・。はっきり言われないとわからない、次の作業につなげられないというのは、自己肯定感を思いっきり下げてくれます。あるご奉仕の現場で、ふと思いついた事がありました。いちいち指示してもらうというのはこっちも気が引けるし、忙しい時に相手も面倒くさいだろうと思ったので、とりあえず隣の人のまねをしてみようと思いました。イスやテーブルを運び出したらわたしも運んでみる、そうしながら、運んでいる合間に周囲の動きをしっかり見ておくようにして、箒で掃いている人がいたらちりとりを持って行ってみる、勇気を出して窓ふきに挑戦!ばけつの水を入れ替えてみる、という具合に、徹底的に小間使いに徹して動いて見ると、意外にやれる事あるじゃんと気づく事が多いです。

なんとなく全体の流れが見えてきたら、次は率先して動くようにしています。

少々早めに会場についた時は、当番の人に「今やれる事ありますか?」と聞いてみる事もおすすめで、「今はいいですよ」と言われたら引っ込んで、時間まで静かにイスに座って待機。このあたりはADHDの積極性が生かされているかなと思っています。

”やるきがあるんだ”という気持ちのアピールという意味もあるんです。うち解けてくると、相手から”ちょっとお願い!”と声かけされる事もあります。

注意する事。たまに”いいですよ、お気遣いなく”と言いながら、陰で”あの人気が利かないのよ”と悪口をいう人いるんですよね。

こういう人は相手にしないのが一番と割り切る事にしました。いちいちそんな腹の探り合いのような雰囲気に飲まれて、自分の大事な時間を無駄に過ごす方が損だと思うようになりました。

おかげさまで、今の時点でこのような意地悪な人は周囲にいませんし、おおうよそわたしには近づいてきませんから。

気の合わない人とは無理してつき合う必要なし。狭く深くつき合えるお友達が数人入ればOKかなと思ううようになったら、ずいぶんと気持ちが楽になりました。

実はね、こういった狭く深くつきあえずに孤独感に泣いている人が、障害の有無に関係なく多い事に最近気づきました。特に都会の人に多いんではないですかね・・・。

あらためて、わたしのような”面倒くさい女”につきあってくれる人たちに、心から感謝します。大事にしていきたいなと思いますし、どのような形ででも気持ちに答えたいと思ってます。

返しきれないですけどね、実際・・。

参考になれば幸いです。





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