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15/12/17

名古屋大学ラブ・ストーリー(5)卒業と別離

Image by Olia Gozha

「名古屋大学ラブ・ストーリー(5) 卒業と別離」


  とりあえず、貴子と自分の関係だけはしっかりしておかないといけないと思い、健二は貴子をデートに誘った。貴子は嬉しそうにやってきた。もう卒業も間もない頃のことだった。卒業後のことも尋ねたかった。しかし、その日は何も言えなかった。

 

  Kenji believed theyshould built up the stronger relationship between them.  So he had a date with Tkakako before graduation.  He wanted to ask what shewould do after leaving school.

 

  貴子は卒業後は、実家の四日市で就職をする予定らしかった。健二の実家は桑名だったから、これでお終いなのか考える必要があった。その頃は、

「これだけ交際を続けているのだから、当然むこうの男とは縁が切れているのだろう」

 と、健二は考えていた。

 

   Takako said that she would go back to herparents’ house in Yokkaichi.  Kenji’sparents house was in Kuwana.  They had totalk about their future. 

  Kenji thought

 “Takako must have finished the relationship with her old boyfriend.”

 

  それで、健二は今度こそ貴子にハッキリ尋ねようと思った。冷たい雨の降る冬の夜だった。来客がいるようだったので、窓の見える場所から眺めていた。すると、貴子が誰か知らない男とアパートから出てきた。たぶん、あれが例の男だ。

 

   Kenji was going to Takako’sapartment house.  He decided to ask hisquestion.  He needed a clear answer.  It was a cold winter night.  However it seemed someone was in her apartment house.  Before knocking thedoor, Kenji heard someone’s voice.  So hewas watching the window of Takako’s room. 

  Then a man was coming out with her. He must be the man.

「二股か」

   “ Well, then good! Two men at the same time.

 

 一緒にアイスを買ってはしゃいでいた東山動物園での初デート。長島温泉の海水プールで遊んでいた夏。すべてウソだったのだ。

 

  “We lick ice cream in Higashiyama park when we had the first date.  We swam in Nagashima together.  All lies.”

 

「オイ!あっちでも、こっちでもこんなことやっているのか!」

  “You had an affair withhim just as you did with me.  I cannot believe it.”

 

  健二は次のデートのときに詰問してしまった。もう終わりだった。彼女は全てを話して楽になったかもしれないけれど、健二は彼女を愛していただけに許せない気持ちで混乱した。自分の中に相手の男に対する殺意をはっきり意識した。

 

   Everything was over.  She was stupid enough to tell him everything. Kenji lost himself in an anger and had a clear design against the man.

「中古車より新車の方がいいし!」

  と吐き捨てた。

  貴子は泣いていた。

  “A new car must be much better than a used car!!”

   Takako was crying.

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