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15/12/1

【本当に疲れたビザ取得@コンゴ大使館】5

Image by Olia Gozha

ザンビア-ルサカでマラリアにかかっていることが判明した私。

最低でも3日間の滞在を余儀なくされることになりました。

大丈夫かなあ、現地の診療所なんて。。。と思いながら入口のドアを開けて

頭が重い感じを引きずりながら呼ばれるのを待っていました。

ふと、机の上に目をやると``SOKA``,と書かれた雑誌の上にオバマ大統領とどこかで

見たような人が一緒にツーショットで写ってる。(当時オバマ大統領はまだ就任していない)

``DAISAKU、 I.....``と読んでから、もうその先は読み取るのをやめ、ザンビアのルサカまでにも

あの団体は影響力を与えているのかと驚きと感心している時にクリニックの院長が入ってきた。

中国の女性の方で温厚そうな対応と親切な感じがしたのでここに頼ろうかと思い、雑誌のことには

触れず、そのまま検診を受けました。右小指の先部分をを鋭利なものでピッ、と2ミリぐらい

切ったあと血液をガラス板に垂らし、そのまま診療室に消えていきました。2分後、院長は

「あなた間違いなくマラリアに感染してるわよ、すぐに治療を受けなさい。」

まあ、そんな予感はしてたけど、おめでたくかかったか。私は「はい」とだけ答え、

そのまま院長の指示に従い、治療室へ向かった。

治療室は風通しの良い少し涼しい場所。部屋にはすでに英国系の男性が点滴を受けている。

この人も何かあったんだろうなくらいに考え、自らも横たわった。

すると、若いこれまた中国系の看護婦さんが携帯電話を肩に挟み右手で新しい注射器の

袋を破いている。嫌な予感がする。看護婦さんは「うつぶせになってズボン下ろした」と

私に話してからまた携帯電話で誰かと数分しゃべったあと、電話を切った。

何をされるのかとズボンを下ろした状態で待っていると、「パンツも。」と言われ、

何なのか。と露骨に不安を顔に出しながらパンツも下ろした。看護婦さんは「いい、これから

注射するから、リラックスするのよ。」と話し、私の右のおしりにアルコールの染みた

綿を塗り付ける。「はあ~あ。しょうがないなあ。」なんて頭の中に思った瞬間、「いい?
」と言うが先か刺すが先か、思い切り私の右臀部に鋭い針を突き刺す。「あうっつ!!!」

声を上げると「リラーックス!!!」と看護婦も声を荒げる。「痛みをこらえながら用意はいい?と聞いて針を刺すのが滅茶苦茶早いんですが!!!。それでリラーックスもくそもないっつちゅーの!!」

おしりに注射された方はわかると思いますが、本当に痛いです。しかも 窓は空いたまま、

携帯電話で触りまくった手で注射器を扱い、とどめに一気にズブリ!」どれだけの痛みか想像していただければ幸いです。

隣の英国人は黙ったまま点滴をひたすら受けている。看護婦さんは「動いたらダメじゃないの!」

と怒気を強めて言うし、おしりは痛いし、本当にとほほでした。

次の日も今度は左の臀部に同じように注射、容赦ない看護婦タイミングの突き刺しにまたも

喘ぐ。そして「リラーックス!!!」三日目の晩からはタンザニアへ向かわないといけないので

1週間分の処方箋だけもらい、クリニックを後にした。仲間のザンビア人からは「ははは、

これでお前もアフリカンの仲間入りや。」と冗談半分で話してくれた。複雑な心境でただ私は

苦笑いをするだけだった。

コンゴへ行こうと決めて大使館でビザ取得からマラリア感染まで。本当に沢山のあり得ない

経験をアフリカは私に与えてくれました。


書いている途中のもう一つのストーリーも明日からアップします。


良ければ、そちらもどうぞ。

ありがとうございました。

KEN





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